難しいんだよね、
自然を詠うって。
でも、あるよ。


日蝕の刻
   零れきし
いくひらの
 雪かと紛う
 まぼろしのかげ

終わりなき
  円より出でて
しろがねの
 螺旋鋭く翔つ
   みずすまし

青あらし
 葉群にわかに
   さざめかせ
木の間がくれに
   来る風の精


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