夕されば
  魄降りてきて
ひっそりと
 おのが身の
  死化粧を直す

面俯せて
  端坐しており
喪主なるは
 つね一沫の
  笑みを隠して

なべて静かに
 火にくべられる
甦るはずもなき
  今どきの
    死者らは


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