1996年8月18日
 ダミータンクをクラッシャブル化した500mlサイズの惑星芝元5号(P-Shiba-5)を発射しました。
 メインタンクの損傷は完全に回避できませんでしたが、飛距離は125mに延びました。
 
1.発射記録
   惑星芝元5号(P-Shiba-5)は1回発射しました。
   
時刻名称パワー状況飛距離高度
8:00惑星芝元5号水  250ml風向     東125m不明
P-Shiba-5圧力 25回風力    弱
発射方位  西
発射角度 65deg

2.ダミータンクのクラッシャブル化
  着地時の衝撃でメインタンクが損傷することの対策としてダミータンクをクラッシャブル化
 しました。
  外形は惑星芝元4号(P-Shiba-4)とほとんど同じ形です。
(1)接続部
  ダミータンクとメインタンクの接続部は、今まではビニールテープでしっかりと固定して
 いました。
  これをやめ、変わりにダミータンク下部に切れ込みを16箇所いれました。
  地面に衝突したときに3cmくらいメインタンクがダミータンクに入り込むようにしました。
(2)ノーズコーン
  ノーズコーンにはゴムボール(Hello Kity)をそのままおしこんであります。
  ゴムボールの下からメインタンクの間の空間には発泡ウレタンをロール状にいれて緩衝材に
 してあります。
  メインタンク先端にも発泡ウレタンを小さなロール状にして接着し、この部分を上部の
 ダミータンク 内のロール状発泡ウレタンに差し込むようにしました。
  地面に衝突後にバウンドして横倒しになったりしたらこの部分からはずれるようにしました。

3.結果
(1)発射時
  発射直後の速度は注意して見ていたこともあってずいぶん初速が速いようにみえました。
(2)着地時
  着地後大きくバウンドしその時に2個にばらばらになりました。
(3)損傷
  メインタンクは残念ながら少しへこんでしまいました。
  しかし、へこんだ部分は以前よりもタンク中央部によっており、へこみ方も少なくなりました。
  タンク中央部なので損傷の影響は少ないものと思います。
(4)飛距離
  125m(歩測)は今までの最長です。

4.今後の方針
  飛距離が延びればそれだけ最高高度も高くなり、着地時の衝撃も大きくなります。
  ダミータンクの改良でメインタンク変形をふせぐのは、このぐらいが限界なのでしょうか。
  しばらくは飛距離の向上は中止してパラシュートを開いて着地できるロケットの作成を
 目指してみます。
 これは2段式ロケットのためにも必要だと思います。


    
ペットボトルロケットについて何かヒントがありましたら教えてください。

tsshiba@st.rim.or.jp