7月5日の日記


1997. 7. 5 スノーケリングにチャレンジ/カヌーで探検
モルディブの朝は早いです。
お家が東向きというのもありますが、太陽が海の向こうから登って来て、部屋の中を
明るく照らします。
波の音がします。暑いけど、海から吹く風は少しひんやりして気持ちが良かった。
モルディブの現地時間で朝6時くらいです。毎朝、この時間に起きてしまいました。

まあさんは、早速ヴェリガンドゥ島の探検に出発することにしました。
まずはお家の前に広がる砂浜を散歩することにしました。砂浜を見ると風に吹かれて
転がるように走るカニさんを沢山見つけました。カニの赤ちゃんかな?
テラスの下に広がる岩場には、カニの親もいました。親は赤ちんに比べてとても大き
く固そうな、赤黒い色の甲羅でした。

砂浜の近くの海には、群れをなした魚がいました。
銀色の魚が20匹くらいで群れを作っています。この魚たちは夕方の引潮になる時と、
朝の引潮の時に、毎日見かけました。
朝の時は、まだ寝ているみたいで、じっとして動きません。
サメの様な体つきをした魚(図鑑を見ても載っていなくて、名前がわかりませんが、
私たちはネコザメと呼んでいました。図鑑のネコザメとは違ってました)はヴェリガ
ンドゥ島を回遊しているようで、あちこちの桟橋で単独で泳いでいるところ見かけま
した。
このサメの様なネコザメが、群れに近寄っても、群れの魚たちは微動だにせずに止ま
っていました。

今度はテラスの左側から海の方へ向かって伸びる桟橋へ行って見ました。
振り返ると私たちのお家が見えました。夕方に撮った様に見えますが、朝早く撮影
したものです。まだ、太陽が登り始めたばかりで、低い位置にあるからだと思います。
桟橋から海の中を覗くと、魚が泳いでいました。
「つのだし」は色が黄色だったので、とても目立ちました。
魚たちのことは、また明日の日記に書きますね。

さて、そろそろ朝ご飯の時間です。よつしいと一緒にレストランに食事に行ってきま
す。

食事のあと、お家に戻るとすぐに水着に着替えました。
まあさんにとっては生まれて初めてのスノーケリングです。今まで水の上から見てい
た水の中の世界を間近で見ることができると思うとワクワクですが、やっぱり初めて
のことはドキドキしました。

スノーケルのセットは、タバタのを買いました。よっしがダイビングを始めたことで
お世話になった「風来坊」の御主人にカタログをた〜くさん送って頂きました。
結局、よっしいとほぼ同じ形のマスクで、色は濃い緑。フィンは新型のもので、イル
カやクジラの尾ひれのような形をしたものを選びました。これも色は濃い緑です。

お家の前に広がる海で練習を始めました。
ここは、お家の前から10mほどのところに外海からの荒い波を防ぐ防波堤のような
ものが3つ連なっています。この防波堤は、死んだサンゴからできていまた。
ここを越えて外海の方へ泳いでいっても、50m以上も先にリーフエッジがあるため
とても浅くて安心です。
そ〜と海に入って、前を進もうとした瞬間、水が口に入ってゲホッゲホッ。いきなり
失敗してしまいました。

今度は、カヌーに乗るときに身につけるライフジャケットを着て、再度チャレンジし
ました。胸のあたりが確実に浮くので、水が入ることもありません。
少し進むと、宝箱のようなものが沈んでいて、魚達が集まっていました。でも、水が
濁っていて、写真を撮るような綺麗な、珍しい魚も見つけられません。
よっしいは沖の方へどんどん行ってしまいましたが、まあさんは、さっきのでちょっ
と恐くなってしまったので、お家の前に広がる海でバシャバシャと海の中を見ながら
練習しました。

よっしいに聞いてみると、この辺りはだいたい同じような景色で、水が濁っていて、
視界はあまりよくないそうです。

お昼は日差しが強いので、ビールを飲んでまあさんとよっしいはお昼寝をしました。
お昼寝の合間に、日記を書いたり、さっき見た魚のこととかを二人で話しました。
明日は、ベリガンドゥ島の反対側(西側)へ行ってみようということにしました。

さあ、日本から25Kgもある重い荷物の登場です。カヌーは二人ともカナダの新婚旅行
と先日の富士の西湖と、たった二回程の経験しかありません。
その二人が、いきなり海です。
心配ごとは潮流や海流に乗ってどこか遠いところへ流されてしまわないか、海はとて
もとても深いので、途中でひっくり返って溺れてしまわないか。

ライフジャケットを着て、カヌーをベランダから下ろします。
お家の周りは砂浜になっていたので、カヌーを砂浜に下し、半分を海に入れました。
前方に身体の軽いよっしいが乗ります。少しカヌーを前に出して後方にまあさんが乗
ります。ちょうど波がきたときが出航です。力一杯パドルを漕ぎます。
フワっという感じがして、海に乗り出しました。

お家の前の海を出て、左へ折れ、ベリガンドゥ島を一周することにしました。
この辺りは、午前中よっしいが泳いできた所です。カヌーから見るとそれほど深くあ
りません。きっとまあさんの胸の辺りでしょう。逆にパドルで珊瑚に傷つけないかが
心配になるくらいでした。
右手の50mほど行ったところは海の色が違うので、きっとリーフエッジで深くなって
いると思います。あまり近くに寄らないことにしました。

どんどん進んでいくと、波が高くなってきました。ベリガンドゥ島の北側と南側には
潮流があるようです。
波の高さはカヌーのデッキよりも高いので、ちょっと恐くなりましたが、白波では無
いので乗り越えて行きます。
波を乗り越えると、フワっと落ちる感じが気持ち良かった。

島から離れないように西側を進んで行きましたが、こんどは桟橋が進路を阻みます。
進路は、桟橋の右側を迂回するのと、桟橋の下を通る2つ。
桟橋の下なら浅い海を進むので安心感はありますが、満ち潮のため下をくぐる空間が
十分ではありません。桟橋の右側は底が見えないほど海が深く、時折ドーニが桟橋に
着いたりします。

思い切って右側を通ることにしました。
幸いドーニは出発するものも近付いてくるものもありません。下を覗くと海の底がだ
んだんと暗く見えなくなって行きます。
不安が胸をよぎりますが、二人で一緒に漕いで、南側の砂浜を目指します。
ゴーという音が聞こえたかと思うと、上に水上飛行機が飛んでくるのが見えました。
昨日、ベリガンドゥ島へ着いたときは桟橋の近くに着水しました。もしかして、こっ
ちへやって来るのでは?
急いで、この場を離れようと必死で漕ぎます。

水上飛行機は、今日は東側に着水しました。
ふ〜っと一安心です。水上飛行機は人と荷物を降ろすとさっさとどこかへ飛んでいっ
てしまいました。南の砂浜を大きく迂回して、お家を目指します。
北側と同様に潮の流れが激しいところですが、一度経験しているので恐くはありませ
ん。どんどん進んでいくと、よっしいが海の中にロープを発見しました。
ロープは南の桟橋に止めてあるドーニのものです。水面下にあるうちは良いのですが
カヌーが越えているうちにロープが張ってしまうと沈してしまいます。一気に漕いで
なんとか切り抜けました。

すると前方に白波が立っています。どうやら海の中は非常に浅いようです。
カヌーは30cm程度の深さでも浮きますが、白波で沈してしまうのも恐いので、また海
の深いところを通って、お家に向かいます。

無事、お家に帰ってきました。
砂浜があるとカヌーの乗り降りがしやすく便利です。カヌーをベランダに置き、パド
ルを壁に立て掛けて部屋に入りました。

7月6日の日記へ続く

 砂浜で見かけた透明の、とても小  さなカニさんです。  大きさは足の端から端まで2cm程  でしょうか。  とても素早く走るため、最初は白  いほこりか葉が風に舞っているの  かと思いました。  たぶんカニの赤ちゃんではないか  と思います。  親は立派で、とても大きいです。  あまりかわいげはありませんでし  た。  <本文に戻る>
 朝に見る私たちのお家です。  昨日撮ったお家の写真と比べて見  ると、海面が低いことがわかりま  す。  朝は引潮で砂浜が広くなりますが、  お昼ごろには満潮になって、昨日  の写真の様に、テラスの階段の数  段上まで海面が上がります。  この時は、まだお隣りは来ていま  せんでした。  テラスの上には、カヌーが置いて  あります。  <本文に戻る>
 私たちが乗ってきたのと同じ型の  水上飛行機です。  大型のドーニも見えます。この船  朝方早く魚を捕りに行っているよ  うです。普段はこの南の桟橋に停  泊しています。  私達がこの島へ来たときは、この  桟橋ではなく砂浜に直付けしてま  した。なんでなのかな?  この場所から南を見ると、無人島  とラスドゥ島、クラマティ島の3  つの島が見えます。  <本文に戻る>
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