梅祭りの午後に
 

どことなく春めく風に誘われて、「梅祭り」で賑わう梅ヶ丘に向かった。頬を過ぎる風は確かに冬のものではない。あんなに寒かった冬にとって代わって春がやってきたのだ。

人何故か散る花に見ゆ紅梅の蕾膨らむ梅まつりの午後

ほのぼのと白梅咲けり花の香に人も華やぐ春ともなりぬ

春や春咲きける花は白き梅西行忌には紅きも咲かむ

ひそやかに寄り添ふ梅の花たちは散り行く明日を知るや知らずや

 

(世田谷 梅ヶ丘 羽根木公園 2月17日)