[SFC]天使の詩  天使の像


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(1)レディアの街にて
町長
「ワシがこの街の町長だが
  何の用かね?
  ん!?  き  君は!
  ‥‥そうか  ついにやって来たか。
  天使像と同じ姿をした少女が‥‥‥」
クラーナ
「私自身  天使像を見て
  おどろいているんです。」
町長
「ふむ‥‥‥
  娘さん  そこでだ‥‥‥
  南の森に住む  占い師の
  クリスという人を
  たずねてもらえんだろうか?」
クラーナ
「占い師の‥‥
  クリスさん‥‥ですか?」
町長
「うむ。クリス殿が  あの天使像を
  この街に作らせたのは
  五年ほど前の事だったんだが‥‥‥
  その時  彼女はワシに言った。
  「いつか  あの天使像と
    ウリふたつの少女が  かならず
    この街をおとずれるはず。
    その時は  自分のもとへ来る
    ように伝えてほしい」とな。
  彼女には我々では
  はかりしれない力を持っておるから
  今日  君がここをおとずれるのを
  予知していたのかもしれぬ。」
クラーナ
「‥‥‥でも  どうして?」
レイアード
「クラーナ  行ってみよう。
  その人は悪い人とは思えない。
  それに  クラーナの両親の事を
  占ってもらえるかも
  しれないじゃないか。」
クラーナ
「‥‥‥そうね。
  町長さん  私  行ってみます。」

(2)クリスの館にて
(2-1)館に入ると
「みなさん  お待ちしておりました。」
レイアード
「ん?
  ずいぶん  小さな女の子だね。
  まさか  おじょうちゃんが
  占い師のクリスさんかい?」
「いいえ  とんでもない
  わたしは  クリスさまのお手伝いを
  させていただいている者です。」
レイアード
「‥‥‥あっ  ごめんごめん。
  しかし  しっかりした子だね。
  年はいくつだい?」
「わたしですか?  七さいです。
  さあ  クリスさまがお待ちです。
  どうぞこちらへ‥‥‥」
<先に進んで>
「こちらへどうぞ。
  あの‥‥‥クリスさま‥‥‥」
クリス
「お待ちしておりました。」
クラーナ
「あなたがクリスさん‥‥ですか?」
クリス
「ええ  私がこの館の主クリスです。」
クラーナ
「あの‥‥‥私たち
  レディアの街の天使像を見て‥‥‥」
クリス
「はい  わかっております‥‥‥
  町長さんに  あの像と同じ姿の少女
  が来たら館をおとずれるよう
  おねがいしておいたのです。」
クラーナ
「あの天使像は  クリスさんが
  街のちょうこく家の方に
  作らせたと聞いたのですが‥‥‥」
クリス
「ええ  予知夢を見たのです。」
クラーナ
「夢‥‥‥?」
クリス
「私の占い師としての能力の一つで
  夢による予知があるのですが
  ある日  石化した天使の姿を
  見たのです。
  それが何をけいじしていたのかは
  わかりません‥‥‥
  貴女をさがしていたのは
  貴女に会うことによって  あらたな
  けいじが  受けられるような
  気がしたためなのです。
  どうです  貴女を占わせて
  いただけませんか?」
クラーナ
「‥‥‥わかりました。
  あの  クリスさん?
  私  本当の両親をさがして旅を
  しているんです。
  私の両親の居場所についても
  おねがいできますか?」
クリス
「ええ。
  ‥‥‥‥
  ‥‥‥‥
  いかり‥‥憎しみ‥‥漆黒のやみ
  白き翼の乙女‥‥涙‥‥
  かげりゆく  天空の星々‥‥
  天かける  守護四星‥‥
  大地‥‥月‥‥太陽‥‥
  ‥‥天河‥‥
  世界をおおうやみ‥‥
  やみを裂く光‥‥
  ‥‥‥‥
  ‥‥‥‥‥‥
  はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥」
クラーナ
「クリスさん!
  あの‥‥だいじょうぶですか?」
クリス
「‥‥‥ええ  平気よ。
  ‥‥‥貴女には大いなる
  守護の力がついているわ。
  強い力  貴女をかこむ四つの星。
  そして  あなたには大いなる使命が
  あります。
  残念だけど  私には  すべてを
  知ることはゆるされなかった‥‥‥
  ‥‥‥それからもうひとつ
  御両親のことね‥‥‥
  たいへん言いにくいことだけど
  ‥‥‥世界中のどこにも
  姿が見えないの。
  あるいは  もうすでに‥‥‥」
クラーナ
「そうですか‥‥‥
  ありがとうございました‥‥‥」
クリス
「あの  おねがいがあるの。
  この手紙を  レディアの町長さんに
  わたして  いただけるかしら?」
<クリスの手紙をうけとった>
クリス
「何か  こまったことがあったら
  たずねてきてね。
  たいして  力になれないかも
  しれないけれど  できるだけ
  やくにたちたいと思っているから。」

(2-2)クリスに話しかける※
クリス
「何か  こまったことがあったら
  たずねてきてね。
  たいして  力になれないかも
  しれないけれど  できるだけ
  やくにたちたいと思っているから。」

(2-3)クリスの付き人に話しかける
「クリスさまと  いっしょに
  いられるなんて幸せです。
  わたし‥‥‥クリスさまのこと‥‥‥
  愛しているんです‥‥‥」

(3)レディアの町長に会いに戻って
町長
「クリスさんのところへは
  行ってみたかね?」
レイアード
「ええ。
  町長さん  これをあずかって
  来ました。」
<町長にクリスの手紙をわたした>
町長
「おお  これはわざわざ
  すみませんでしたな。
  ‥‥‥フムフム。
  やはり  君があの天使像の
  モデルだったようだね。
  これからも  あの天使像は
  この街の守り神として
  大切にあつかうとしよう。」

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