[SFC]天使の詩  ソフィアの想い


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(1)サリーヌの宿屋に泊まる
ソフィア
「どうしたの  レイアード君。
 何かあったの?」
レイアード
「いいえ‥‥ちょっとクラーナの事を
  考えていたんです。
  はやく彼女を助けて
  あげなくてはいけない。
  そう思ってたんです。」
<レイアードに近寄るソフィア>
ソフィア
「そうね‥‥‥」
レイアード
「‥‥‥ソフィアさんと
  はじめて会ったのは
  フィーンの街でしたね。」
ソフィア
「そうね。あの時は  レイアード君も
  ちょっとたくましいぐらいの
  少年だったのに‥‥‥
  まさか  一緒に旅をすることに
  なるとは  思ってなかったわ。」
レイアード
「その前にレオンさんが
  「連れがフィーンで待っている」
  と  言っていたので
  ぼくは勝手に  戦士の男の人を
  そうぞうしていましたよ。
  ‥‥‥ソフィアさんは  なぜ
  彼と一緒に旅を?」
ソフィア
「なぜかしらね‥‥
  ただね  一緒にいたかったの‥‥‥
  ううん‥‥
  かっこつける必要はないわね。
  私は‥‥レオンの事が好きなの。
  だから  いつでも一緒に
  いたかった‥‥‥
  あの人の  お父さまが亡くなられて
  彼が  旅に出るって聞いたとき
  私は  後をおって旅に出たわ。
  あの人の事だから  きっと
  お父さまと同じ道をあゆむと
  思ったの。
  死と背中あわせの  戦いの道を‥‥」
レイアード
「そして  本当にその通りに
  なってしまったわけですね‥‥‥」
ソフィア
「ええ  でもいいの。
  あの人の背中は私が守るわ。
  ‥‥‥そのために  一緒に
  旅をしているのだから‥‥‥
  レイアード君  女はね  愛されたり
  守られているだけじゃないのよ。
  愛する人のために  戦うことだって
  たてになることだってできるの。
  そう  クラーナさんが
  あなたの  たてになったように‥‥」
レイアード
「‥‥‥‥‥‥」
ソフィア
「ごめんなさい。
  ‥‥‥女が  なまいきなことを
  言ってしまったかしら?」
レイアード
「いえ  そんなことは‥‥‥
  ただ「女は守ってやるものだ」と
  父に教えられていたものですから。
  でも  ソフィアさんの言う事も
  クラーナの行動も
  今なら  わかるような気がします。」
ソフィア
「そう‥‥‥
  まだ  さきは長いけど
  がんばりましょうね!」
<去り際に>
ソフィア
「レイアード君。
  さっきの私が言った
  レオンへの気持ち‥‥‥
  ひみつにしておいてね。」
レイアード
「はい。わかりました。」

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