[SFC]天使の詩  アルフとミリア


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(1)家から出てすぐ
アルフ
「よう  レイ。」
レイアード
「やあ  アルフにミリア
  二人そろって  どうしたんだい?」
ミリア
「あのね‥‥‥あれ?
  これからどこかでかける?」
レイアード
「ちょっと父さんにたのまれて
  この斧を  きこり小屋まで
  とどけに行くんだ。」
アルフ
「フーン
  めずらしいことも  あるもんだ。
  レイが  親父さんの手伝いをする
  なんてな。」
レイアード
「なんだよ  アルフ。
  ぼくだって  父さんの手伝い
  ぐらいはするさ。」
アルフ
「ハハハ  おこるなおこるな。」
レイアード
「それより  用事は何だい?」
ミリア
「うん。実はね  街外れの空き地に
  旅芸人の一座が来てるらしいの。
  それで  三人で見に行こうと
  思ってさそいにきたのよ。」
アルフ
「まっ  そういうわけだ。
  でもどうやら  今すぐって
  わけには  いきそうにないな。
  親父さんの使いがすんだら
  三人で見に行こうぜ。」
(1-A)いいえ
レイアード
「ぼくは  いいよ。
  ミリアと  二人で行ってきたら?」
アルフ
「だめだ!  お前も行くんだよ!
  とにかく  夕方に  街の入り口で
  待ってるから  必ず来いよな。」
(1-B)はい
レイアード
「そうだね。
  すぐに  用事をすませるから
  そうしたら見に行こうか。」
アルフ
「それじゃ  夕方に  街の入り口で
  ミリアと待ってるからな。
  はやく  用事をすませてきちまえよ」
レイアード
「ああ  いそいで行ってくる。」

(2)クラーナと別れたすぐ後
アルフ
「レイッ!  おそいぞ!」
ミリア
「そうよ  レイったら
  あれほど  おくれないようにって
  言っておいたのに!」
レイアード
「ごめん  ごめん。」
ミリア
「もう  しょうがないんだから。
  ところで  レイ
  今  ここで話してた女の人って
  だぁれ?」
レイアード
「ああ  あの人はね‥‥‥」
アルフ
「おいおい!ミリア
  今はそんな事  いいじゃねぇか。
  はやく行かねえと  ステージが
  おわっちまうぞ!」
ミリア
「えー!  それはイヤ!
  さあ  はやく行きましょう。」

(3)旅芸人のテントを出て
ミリア
「フゥ‥‥‥
  ねえねえ  さいごに出てきた
  歌姫の歌  すごくよかったね。」
アルフ
「ああ  何て言うのかな
  心に  ジーンとひびいて来るような
  きれいな歌声だったな。
  お前はどうだ  レイ?」
レイアード
「あ  ああ。そうだね‥‥‥」
アルフ
「どうしたんだよ  レイ
  お前  感動しなかったのか?」
ミリア
「そうよ  レイ
  私  すっごく感動しちゃった!
  いつか私も  あんなすてきな
  女の子に  なりたいな。
  だんぜん  あこがれちゃう!」
アルフ
「ハハッ!  ムリムリ!
  天地が  ひっくりかえったって
  ミリアじゃあ  彼女みたいに
  なれるわけないって。」
ミリア
「ア  アルフーッ!!
  世の中  言っていい事と悪い事が
  あるのよッ!」
アルフ
「おぉ  こわいこわい!
  ハハッ!  レイ  またなッ!」
ミリア
「レイ  またね!
  こらぁ!  アルフッ!
  待ちなさいよッ!」

(4)クラーナと話し終って
アルフ
「レイ  レイじゃないか!
  どうしたんだよこんなところで。」
クラーナ
「レイ
  こちらの人たちは?」
レイアード
「ああ
  アルフレッドとミリア。
  二人とも
  ぼくの  おさななじみなんだ。
  やあ  アルフ。こちらは‥‥‥」
ミリア
「あああああああああああーっ!!!!」
アルフ
「!!!!!
  なんだ!何がおこったんだ!?」
ミリア
「この人  昨日見に行った
  旅芸人の一座の  歌姫!
  何で  レイと知りあいなのお?」
アルフ
「ミリア!
  とつぜん  でかい声だすんじゃねえ
  おどろいたじゃねえか!」
クラーナ
「私  クラーナといいます‥‥‥」
アルフ
「あ  ああ。よろしく。」
ミリア
「レイ  ずいぶんあなたも
  手がはやくなったのね。
  これも  アルフと一緒にいるせい
  かしらねッ!!」
レイアード
「ミリア  何をおこってるんだ。」
ミリア
「べ‥‥べつに
  おこってなんかいないわよっ!
  た‥ただ‥あきれていただけよっ!」
クラーナ
「私たち  昨日ここで会って
  お友達になったばかりなんです。」
アルフ
「おい  ミリア!
  なんで  レイが手がはやくなると
  俺のせいになるんだ?
  そいつは  なっとくいかんぞ。」
ミリア
「よおーく  自分のむねに
  手をあてて考えてみなさい。
  日ごろの行ないが悪いからよ。」
アルフ
「よし  それなら聞いてみよう。
  ‥‥‥ボク  ゼンゼン
  ココロアタリ  ガ  ナイヨ!
  べつに  心あたりはないと
  俺の  むね  は言ってるぞ。」
ミリア
「‥‥‥アハハハハハハハ!
  アルフ  あんた変な人ね。
  もうっ!」
アルフ
「ミリア‥‥‥
  もう  おこってないな?」
クラーナ
「くすくす  仲がいいのね。
  うらやましいわ。
  私  旅をしているせいで
  友達ができても  すぐ別れなくては
  ならなくて。」
ミリア
「そんなことないわよ。
  この二人を友達に持ったら
  くろうするだけよ。
  それに  私たちも  もう友達よ
  レイの友達は  私たちの友達。
  えーと?クラーナ?
  すぐには  うちとけられないかも
  しれないけど
  そう思ってほしいわ。
  ねっ  アルフ。」
アルフ
「まあ  そういう事だな。」
ミリア
「ねえ  これから
  ファーレルに  帰るんでしょ?
  一緒に行きましょ。」

(5)ファーレルに戻って
クラーナ
「ミリアさん  アルフさん。
  今日は私  たのしかったです。
  また今度  ゆっくりとお会いしたい
  ですね。それではまた‥‥‥」
ミリア
「それじゃ  私も帰るね。」
アルフ
「俺も  帰るとするか
  じゃあな  レイ。」

(6)マディックから出ようとして※
アルフ
「もう少し情報をあつめようぜ。」
ミリア
「そうそう。
  まだ聞きわすれていることが
  あるかもしれないしね。」

(7)情報を聞いてマディックから出るとき
アルフ
「なんだか  ヤバそうだな。」
ミリア
「そうね。
  ベルンへいそぎましょう。」

(8)ベルンで情報をすべて聞いた後
アルフ
「なぁ  レイ
  今日は  このていどにして
  宿屋に帰って  今日の情報を
  まとめようぜ。」

(9)宿屋に入って
アルフ
「今日の情報をまとめる‥‥とだ
  クラーナのウワサは
  どうやら、本当だな。」
ミリア
「そうね‥‥‥
  でも  どうすれば  クラーナを
  助けられるかしら?
  どう見ても  城の中にかんたんに
  入れるはずないし‥‥‥」
アルフ
「あと  気になったのが
  レジスタンスの事か‥‥‥
  領主にたいする  はんこうそしき
  らしいが
  力をかりられると  いいんだが。」
ミリア
「でも、きっとどんなにさがしても
  会えないと思うわ。
  私たちがさがして  見つかるていど
  なら  領主に見つかっちゃってる
  はずだもの。」
アルフ
「そうだよな。それぐらい用心ぶかく
  なけりゃあ  生き残れないだろう
  からな。
  そうなると、俺たちは
  はっぽうふさがり  ってところか。」
ミリア
「でも、どうにかしなきゃ。」
アルフ
「レイ、お前はどう思う?」
レイアード
「明日  もう一度
  トニーさんの  ところへ行って
  なんとか  グレイという人に
  会えないか  聞いてみようと思う。
  ぼくらの  じじょうを  説明して
  それでダメだったら、何かべつの
  方法を  考えないと。」
アルフ
「きまりだ!
  明日  また情報屋のところへ
  行ってみよう。」

(10)トニーの家の前で
(10-1)家に入ろうとする
レイアード
「あれ?
  カギがかかってるな。」
ミリア
「ええ!?
  どうしよう?」
アルフ
「チッ!
  何で  こんな時にかぎって
  いないんだよッ!!」
ハゲ親父
「まてっ!!
  そこのあやしい三人!!
  お前達  こんなところで
  何をしていた!!
レイアード
「ぼくたちは  何も‥‥‥
  ただ  知りあいを
  たずねてきただけです。」
ハゲ親父
「フン!
  いいか悪いかは  このワシが
  きめること。
  貴様達はワシの言うことを
  すなおに  きいていればいいのだ。」
アルフ
「ムチャクチャな事を言うなよ!!」
ミリア
「ほんとにムチャクチャね!
  このハゲ親父!」
ハゲ親父
「貴様  口ごたえをするなっ!!
  しかも!ハ  ハ  ハゲ親父だとお!
  うぬぬぬぬぬ‥‥‥  お前ら!!!
  ろうやに  ぶちこまれたいか!!」
アルフ
「ゲ!
  そいつは  かんべんしてほしいぜ。」
ハゲ親父
「フフフフ
  ワシはこれでも  ものわかりが
  いいと  ひょうばんなんだ。
  貴様達がワシに  せいいを見せれば
  見のがしてやらんでもないぞ?」
ミリア
「それって‥‥‥
  つまりお金を  よこせって事!?」
ハゲ親父
「フン!
  どうするんだ  ボウズ達?
  ここで  せいいを見せるか
  それとも  暗くつめたいろうやに
  ぶちこまれるか‥‥‥
  好きな方を  えらばせてやるぞ。
  どうだ?  せいいを見せるか?」
(10-2A){はい}
アルフ
「おい!  レイ!  本気か?
  こいつはどうも  うさんくさいぜ。
  すきを見て  にげた方が
  いいんじゃないか?」
ハゲ親父
「何を  コソコソとやってる!
  で  どうするんだ  ボウズ達?
  ここで  せいいを見せるか
  それとも  暗くつめたいろうやに
  ぶちこまれるか‥‥‥
  好きな方を  えらばせてやるぞ。
  どうだ?  せいいを見せるか?」
(10-2B){いいえ}
ハゲ親父
「ん?
  何て言ったんだ?
  よく聞こえなかったぞ。
  もう一度聞く!
  どうだ?  せいいを見せるか?」
(10-3B){いいえ}
ハゲ親父
「どうやら  口で言ってもわからない
  ようだな!
  こっちへ来い!
  ろうやにぶちこんでやる!!」
レオン
「フン!
  領主がくさっていると
  兵士までくさってくるようだな。」
レイアード
「あ  あの。」
レオン
「ん?」
レイアード
「助けていただいて  どうも
  ありがとうございました。」
レオン
「ああ  礼などはいい。
  それより  この街では  兵士に
  気をつけた方がいいぞ。
  この手の  やからがおおいのでな。」
グレイ
「おい!  レオン!
  その兵士から  情報を聞き出そう!」
レオン
「ああ  グレイ
  わかった  すぐに行く。」
グレイ
「さぁ  みんな  いそげ!
  もうあまり  時間がないからな。」
アルフ
「グレイ?
  そういえば  レジスタンスの
  リーダーの名前は‥‥‥」
レイアード
「‥‥‥‥‥」
<去って行くレジスタンスたち>
レイアード
「待って下さい!
  あなた方は  レジスタンスの
  メンバーですね?
  もし  そうならば
  たのみたいことがあるんです!」
レオン
「‥‥‥‥‥‥
  すじょうも  わからぬ  君たちに
  「私はレジスタンスです」
  なんて  こたえると思うかい?」
レイアード
「‥‥‥いいえ  そうは思いません。
  ‥‥‥残念です。」
レオン
「そういうことだ。
  では  これで  失礼する。」
アルフ
「なぁにが「しつれいする」だ!
  気取りやがってよ!!」
ミリア
「そう  言わないの!
  あぶないところを  助けて
  もらったんだしさ。」
アルフ
「チェッ!
  なんか  気にいらねぇなあ!」
レイアード
「‥‥‥‥‥‥」
アルフ
「ん?  どうした  レイ?」
レイアード
「え?  いや  何でもないよ。」
アルフ
「‥‥‥まぁ  いいか。
  ところで  レイ
  今日は  いろいろあって
  俺  もう  つかれちゃったぜ。
  とりあえず  宿屋にでも帰って
  やすもうぜ。
  クラーナの事は心配だが‥‥‥
  結婚パレードをやるっていうことは
  つまりは  クラーナは
  まだ  ぶじ  っていうことだな。」

(11)バベルの塔から戻ってくると
(11-1)街の入口にて
アルフ
「レイ! レイじゃないかっ!
  いつ帰って来たんだ。」
レイアード
「アルフ  ひさしぶりだな!
  ミリアもいるのか!」
ミリア
「フーン
  元気そうで  安心した‥‥‥」
レイアード
「でも  どうしたんだ?
  二人とも  武器なんてもって?」
アルフ
「ん?  ああ  これか!?
  いやな。この辺りにも  とうとう
  魔物が出るようになってよ‥‥‥
  それで  ファーレルでもじけい隊を
  つくったのさ。
  で  俺達も  我らが街を守るために
  じけい隊にさんかしてるってわけだ」
レイアード
「なるほど。ファーレルも大変な事に
  なっているんだな。
  でも  じゅうぶん気をつけてくれよ」
アルフ
「フッ‥‥‥
  お前にそんな風に言われるとは
  思ってもみなかったぜ
  俺としては  お前の方がよっぽど
  心配なんだがなぁ。
  まぁ  せっかく帰ってきたんだ
  はやいところ  親父さんに
  元気な顔をみせてやれよ。」
レイアード
「ああ‥‥‥」
アルフ
「そうだ  レイ
  明日  うちに来てくれよ。
  ゆっくりと話したいことがあるんだ
  じゃあな!」
ミリア
「またね。レイ!」

(11-2)家にいるミリアに話しかける
ミリア
「レイに会ったら  いっぱい聞きたい
  ことがあったんだ!
  明日  アルフの家で待ってるから
  そのときにね。」

(11-3)家にいるアルフに話しかける
アルフ
「レイ  明日になったら
  もう一度来てくれ。
  ゆっくり話したいことがあるんだ。」

(11-4)レイアードの家にて
レイアード
「父さん  ただいま。」
マクロード
「レイアードか!」
<やってくるマクロード>
マクロード
「しばらく見ないうちに
  いい  つらがまえになったな。」
<かくかくしかじか>
マクロード
「ふむ。レイアード
  お前は  もう一人前の大人だ。
  自分の思う通りに生きろ
  ワシは口をはさむつもりはない。」
レイアード
「ありがとう  父さん‥‥‥」
ギルガ
「しかし  レイアードの父親が
  あの剣匠マクロード殿とはな。」
キース
「俺も知っている。
  たしか  二十年前の勇者が
  使っていた聖剣も  マクロード殿が
  きたえたものだったはず。」
ギルガ
「ワシも  マクロード殿のきたえた
  戦斧を使うのが夢じゃった。」
マクロード
「そう言ってもらえると
  うれしいですな。
  どうです  これからいっぱい?」
ギルガ
「おお  それはいい。」
マクロード
「お二人のために
  とっておきの  一本を
  出しておきましょう。
  レイアード  今日はもうおそい
  自分の部屋で休んでいくといい。」

(11-5)その晩、寝室にて
レイアード
「クラーナ  ぼくはベルンに行くよ。
  レヴィさんが言っていただろう?
  「ランネルは  悪魔に魅入られて
    いる。気をつけろ」って。
  それが  気になるんだ。
  ん!?  なんだい?クラーナ」
クラーナ
「‥‥‥あのね  レイ。
  あの時  ひきとめてくれて
  ありがとう‥‥‥
  私  すごくうれしかった‥‥
  レイに必要とされていることが
  とてもうれしかった‥‥‥」
レイアード
「クラーナ‥‥‥」
クラーナ
「レイ‥‥‥」

(11-6)次の日
(11-6-A)クラーナに話しかける
クラーナ
「さぁ  行きましょう。」
(11-6-B)キースに話しかける
キース
「さぁ  行こうか!」
(11-6-C)ギルガに話しかける
ギルガ
「ん?  出発するのか?」

(11-7)アルフに話しかける
アルフ
「よう!  ようやく来たか。」
ミリア
「クラーナ  ひさしぶりね。」
アルフ
「それより  レイ
  あの後どうしてたんだ?
  心配してたんだぜ。」
レイアード
「ああ  すまない。
  いろいろあったんだ。」
<かくかくしかじかまるばつさんかく>
アルフ
「ふーん  そんな事があったのか。」
レイアード
「それで  アルフの話っていうのは?」
アルフ
「ああ  いや
  あれからお前がどうしていたか
  聞きたかったんだが‥‥‥
  今のレイの話だったら
  何かしら  力になれそうだな。」
ミリア
「そうね。」
アルフ
「なにから  聞きたい?」
{ランネルの事}
アルフ
「ランネルだが‥‥‥
  やまいに倒れた父親のベアド伯の
  後を継いで領主になったものの
  そのムチャぶりはひどいものらしい
  それと  これはあくまでウワサだが
  ランネルが  魔物をあやつっている
  という話もある。」
{魔物達のこと}
アルフ
「レイたちとわかれたあたりから
  この近辺でも出るようになったよ。
  いつ魔物がやって来てもおかしくな
  いじょうきょうさ。」
{レオンの事}
アルフ
「あのあと一度だけレオンはこの街に
  姿をあらわしている。
  その時たしか  お前の家に行った
  ようだが  くわしいことまでは
  わからない。」
{レジスタンスの事}
アルフ
「ランネルのムチャぶりから
  人々を守ろうとしているらしいが
  かなり  苦戦してるって話だぜ。
  ベアド軍の兵士の数が  日に日に
  ふえていて  レジスタンスだけでは
  手におえなくなっているらしい。」
{ベルンの事}
アルフ
「ランネルが領主になってから
  さらに人々は  苦しめられている
  らしい。
  街の中に  ときおり魔物が姿を
  あらわすって話を聞いたが‥‥
  とりあえず  俺が知っているのは
  それぐらいだな。」
{聞きたいことは聞いた}
アルフ
「何か  ひつようなことがあったら
  また  聞きに来いよ。」

(11-8)ミリアに話しかける※
ミリア
「聞きたいことがあったら
  アルフに聞いてみて。」

(11-9)家に戻って親父に話しかける
マクロード
「レオン?
  ああ  たしかに  少し前に
  やってきたぞ。
  剣をきたえてほしいと言ってな。
  だが  彼の希望する剣をきたえる
  ための  ざいりょうがなくてな
  それを  伝えたら
  「旅をしながら  そのざいりょうを
    さがして持ってくる
    そのときは  たのむ」
  と  言って帰っていったよ。」
レイアード
「彼は  どこかへむかうとか
  言っていなかったかな。」
マクロード
「いや
  それについては言っていなかった。
  ただ  彼の身の上について
  すこし  わかったことがある。
  ‥‥‥なんでも  彼には
  倒さねばならない敵がいて
  その敵を倒すために  どうしても
  その剣がほしかったそうだ。
  はじめて会った時から
  ただの剣士じゃないと思ったが
  彼は  二十年前に魔王と戦った勇者
  の養子だそうだ。
  かつての勇者がそうであったように
  彼もまた魔王と戦うべく
  旅をしているようだな。」
レイアード
「レオンさんを育てたという
  旅の剣士が  勇者だって!?
  そうだったのか‥‥‥」
クラーナ
「ねえ  レイ。
  ベルンの街のレジスタンスの
  リーダーの  クレイさんなら
  レオンさんの行きさきを
  知っているんじゃないかしら?」
レイアード
「そうだな。どのみち  ベルンには
  行かなくてはならないし‥‥‥
  よし  グレイさんのところへ
  行ってみよう。」

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E-mail: shoda@st.rim.or.jp