[SFC]天使の詩  ファルの病気


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(1)レディアを出ようとすると
ギルガ
「よぉ  レイアードに
  クラーナちゃん  じゃないか!」
<近寄ってくるギルガ>
クラーナ
「あら  ギルガさん。
  どうしたのですか?
  こんなところで会うなんて‥‥‥」
ギルガ
「うむ  ちょっと用事があってのぉ。」
クラーナ
「そうですか‥‥‥
  ミーアンから遠くはなれた
  こんなところまで  どんなご用で?」
ギルガ
「娘の‥‥ファルが
  びょうきになってしまってな。」
レイアード
「えっ  ぼくらがミーアンを
  出るときには  あんなに元気そう
  だったのに‥‥‥」
ギルガ
「魔物が街をおそったときに受けた
  キズが  げんいんらしいのじゃ。
  魔物から受けたキズにきく薬が
  ミーアンにはなくてのぉ。
  それで  その薬を作るための薬草を
  取りに向かう途中というわけじゃ。
  薬師は  あの山には魔物が出ると
  言っておる。
  じゃが  ワシは  そんな事など
  気にしておらん。
  自分の娘の命がかかっておるんじゃ
  ワシのような  おいぼれの命で
  娘の命が助かるんだったら
  やすいものじゃ。」
クラーナ
「‥‥‥ねぇ  レイ
  私たちも一緒に‥‥‥」
{いいえ}※
クラーナ
「レイ  そんな事言わないで‥‥
  ファルさんのためにも‥‥」
{はい}
レイアード
「ギルガじいさん  ぼくたちも
  行かせてもらいます。」
ギルガ
「何を言っておるんじゃ?
  お前さん達が  わざわざ
  きけんな事に‥‥‥」
レイアード
「いえ  ファルさんには
  ぼくらも世話になりました。
  何より  ギルガじいさんが
  心配です。」
ギルガ
「ふーむ。
  これでは「ついてきてくれ」と
  たのんだみたいじゃの‥‥‥
  レイアード‥‥‥
  クラーナ‥‥‥
  ‥‥せっかくだ  あまえさせて
  もらうとしよう。」
レイアード
「薬草の場所はどこでしょう?」
ギルガ
「この街の  南東の山向うに
  のぼった所にあるらしい。」

(2)山頂について
レイアード
「ギルガじいさん
  ここに本当に
  薬草があるんだろうか?」
ギルガ
「お前さん達の  あしもとに生えて
  いるそれが  目的のものじゃよ。」
クラーナ
「えっ!?  この花が?」
ギルガ
「うむ。」
<薬草を手に入れた>
ギルガ
「山の上の花畑‥‥‥
  この景色を見ていると
  エウリカの花の事を  思い出すのぉ」
クラーナ
「エウリカの花?」
ギルガ
「今の若いモンに  エウリカの花も
  知らんのか‥‥‥
  古来よりエウリカの花摘みという
  しゅうかんがあるんじゃ。
  エウリカの花は  聖なる花とも
  呼ばれ
  結婚を  ちかいあった男女が
  結婚式の前にエウリカの花を
  摘みに行くのじゃ。
  そこには  力を合わせ
  一つの事をなしとげるという
  意味がふくまれておる。
  エウリカの花には
  三つの花言葉がある
  「永遠の愛」「愛しき人」
  そして「希望」じゃ。
  二人のエウリカの花摘みの
  れんしゅうぐらいには
  なったかのぉ。
  ハッハッハッハッ!!」
レイアード
「ギルガじいさん!」
ギルガ
「てれるな  てれるな。」

(3)山を出るとき
ギルガ
「二人とも  ありがとう。
  二人のおかげで
  ずいぶんと助かったよ。」
クラーナ
「ファルさんのびょうきが
  なおることを  ねがってます。」
ギルガ
「ありがとう
  クラーナおじょうちゃん。
  ここから南に行ったところに
  ケイダックという街がある。
  おそらく  レディアに帰るより
  近いじゃろう。
  はやく  両親が見つかるといいな。
  さらばじゃ。」

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