カネヨンとの合流


  1. オーケンシールドに入ると シャドウ・クイーン
    「奴らめ、この都市に入ったよう
    ね。
    どうしてくれましょう・・・。」
    <そうだ!>
    「この都市はデス・シャドウ様に
    はむかうリザードマン共が立て
    こもっていたわね。
    なら、都市ごと破壊してさしあ
    げてよ。」
    <リザードマンの天敵にして、木
    を食らう怪物カツオノエボシで!>
    「まさに一石二鳥、あたくしった
    ら何て素晴らしい作戦を思いつ
    くのかしら。」

  2. カツオノエボシが出てくる シャドウ・クイーン
    「うふふ。
    これで安心してクラーケンベル
    グを封鎖に行けるわ。
    おーほほほほほ。」

  3. 街に入って ルシオン
    <きゃあ!
    地震よぅ!>
    ミミナガ
    <待って、この地震、ちょっとヘ
    ンだよ!>
    エルゴート
    「地震にヘンもないだろう?」
    ルシオン
    「きゃ〜っ!
    地震よおぉぉぉっ!
    それ、縦揺れ、横揺れ、らりら
    りらりら〜☆」
    エルゴート
    「・・・ルシオン、本当は怖くな
    いんだろう?」
    ルシオン
    「にゃは☆
    わかった?」
    エルゴート
    「・・・。
    それで、ミミナガ、この地震の
    どこがヘンなんだ?」
    ミミナガ
    「あ、うん。
    ボク達、モールベアは地中に住
    んでるから、地震が起こる前に
    は必ず分かるんだ。
    でも、今回は、何の前触れもな
    く急に地震が発生したんだ。」
    エルゴート
    「じゃあ、一体、何が起こったと
    いうんだ?」

  4. 領主の家に入って

    領主
    「カネヨンがカツオノエボシ退治
    に行った。
    もう、安心だ。」
    エルゴート
    「しかし、そのカツオノエボシと
    いうのは、あなた達の天敵なの
    では?」
    領主
    「・・・確かにそうだが、カツオ
    ノエボシを倒せるとしたら、カ
    ネヨン以外に考えられない。
    カネヨンが駄目だったら・・・
    いや、そんなことは絶対ない!」
    ルシオン
    「本当に大丈夫なのかなぁ?」

    ルシオンは一言余計だった。

    領主
    「と、ともかく今日1日様子を見
    て、明日になっても帰ってこな
    いようなら、対策を考えなくて
    は。」

  5. 宿屋に入って次の朝

    ルシオン
    「どうしたの?」
    領主
    「実は、カネヨンが帰ってこなか
    ったのだ。
    そこで、君達に頼みがあるのだ
    が。」
    ルシオン
    「頼み?」
    「カツオノエボシはリザードマン
    にとって天敵。
    そこで、リザードマン以外の者
    にカネヨンの救出を頼むことに
    したのだ。」
    エルゴート
    「では、依頼というのは、カネヨ
    ンの救出ですか?」
    領主
    「うむ。
    今、この都市にいる外人は君達
    だけなのだ。
    頼めるだろうか?」
    ルシオン
    「分かったよん。」
    領主
    「この町の北の隅に、大樹リレハ
    ンメルがある。カツオノエボシ
    は、それに穴を開けてしまった
    のだ。
    頼む、カネヨンを助けてやって
    くれ。」

  6. リレハンメルの頂上にて

    ルシオン
    「みんな、あの人を助けるのよ!」
    ミミナガ
    「うん。」
    エルゴート
    「よし。」

  7. カツオノエボシを倒して

    カネヨン
    「あ、危ねぇところだったぜ。
    ありがとよ、ガキども!」
    エルゴート
    「あなたがカネヨンですか?」
    カネヨン
    「ああ、そうだ。
    そういう、お前達は?」
    ルシオン
    「あたし、ルシオン。
    この人はエルゴート。
    そっちのモールベアの男の子が
    ミミナガっていうの。
    おじさん、どうして麻痺しちゃ
    ったの?」
    カネヨン
    <おじさんじゃない、お兄さんだ!
    俺ぁ、まだ、独身なんだからな!>

    むきになるところが怪しい。

    カネヨン
    「それはともかく、カツオノエボ
    シがクサい臭いの角を出したた
    ろ?
    あの臭いをかぐと、俺達リザー
    ドマンは動けなくなっちまうん
    だ。」
    ルシオン
    「ふゥん・・・。
    じゃ、とにかく、一度戻ろうか?」

  8. オーケンシールドの家にて

    領主
    「みんな、よく無事で戻ってきて
    くれた。」
    ルシオン
    「約束通り、カネヨンを助け出し
    てきたよ。」
    領主
    「おお、おお、ありがとう。」
    カネヨン
    「領主様、頼みがある。」
    領主
    「何かね?」
    カネヨン
    「俺は、このガキ共と一緒に旅に
    出たい。
    もっと強くなりたいんだ。」
    領主
    「・・・。」
    カネヨン
    「駄目か?」
    領主
    「よかろう、行くがいい。
    リザードマンの名誉が共にある
    ことを忘れずにな。」
    カネヨン
    <おう!
    というワケだ、ガキども、よろ
    しく頼むぜ。」
    ルシオン
    「よろしくね。」
    ミミナガ
    「また仲間が増えたね。」
    エルゴート
    「全く物好きが多くて困るね。」
    カネヨン
    「お前だって同類だぜ。
    見も知らぬ他人の俺を命がけで
    助けに来るなんて、物好きでな
    くてなんだってんだ。」
    エルゴート
    「確かに。」
    領主
    「少ないが、これを持っていきな
    さい。」

    ルシオン
    「ありがとう。」
    領主
    「これから、どこへ行くつもり
    かね?」
    ルシオン
    「えーっとね・・・。
    どこだっけ?」
    エルゴート
    「船のでている都市がこのあたり
    にあると聞いたんですが?」
    領主
    「うむ。
    クラーケンベルグだな。
    大樹リレハンメルの頂上から、
    崖にぬけることができる。崖を
    越えて、北に向かうがいい。」
    ルシオン
    「えーっ!?
    また、あの木をのぼるのぉ?」
    カネヨン
    「ハハハ、こんぐれぇのことで音
    をあげてちゃ、デス・シャドウ
    を倒すなんて、夢のまた夢だぜ!」
    ルシオン
    「むぅ〜。」
    エルゴート
    「ふくれっつらは、やめた方がい
    いよ。ただでさえ、下膨れ気味
    の顔がますます膨らんでみえる。」
    ルシオン
    「誰が下膨れよっ!
    失礼しちゃうわ!!」
    ミミナガ
    「ボクがおんぶしてあげようか?」
    ルシオン
    「本当?」
    ミミナガ
    「もちろん!」
    カネヨン
    「こぉの、むっつりスケベめ!
    はははは!!」
    ミミナガ
    「え?」
    カネヨン
    「隠すな、隠すな!
    あわよくば、ケツに触ろうって
    んだろう?」
    ルシオン
    「そうなの?」
    ミミナガ
    「そんな、ボクはただ・・・。
    だいたい、ルシオンみたいなツ
    ルツルペッタンじゃ・・・。
    はッッ!!!!!」

    ミミナガは殺気を感じた・・・。

    ルシオン
    【ミ〜ミ〜ナ〜ガ〜
    ?】
    ミミナガ
    「さ、さぁ、クラーケンベルグへ
    出発だぁ。」

    ミミナガの声はウラがえってい
    る。

    領主
    「クラーケンベルグは、大樹リレ
    ハンメルの頂上から、崖にぬけ
    てその崖を越えて、北に向うが
    いい。」
    ミミナガ
    「おーっ!」


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