ビオメルダーとの合流


  1. ラスアルダスにて

    ビオメルダー
    「何の用かね。」
    ルシオン
    「あたしはルシオン。
    おじさんは?」
    ビオメルダー
    「トラメック族の戦士、ビオメル
    ダー。」
    ルシオン
    「動けないの?」
    ビオメルダー
    「そうだ。
    ああ、削岩さえあれば・・・。」
    エルゴート
    「どうして、こんなことに?」
    ビオメルダー
    「我々トラメックの一族は、デス
    ・シャドウへの服従を拒んだの
    だ。
    戦いならば、負けないと今でも
    信じているが、奴らは削岩を産
    出するカミナルフュー鉱山に攻
    め込み、これを陥した。
    削岩が補給されなくなった我ら
    は、次第に動きがにぶくなり、
    今ではこの有様。」
    ルシオン
    「じゃあ、その削岩っていうのが
    あればいいのね?」
    ビオメルダー
    「簡単に言うが、出来るのか?」
    ルシオン
    「うん。
    大丈夫、じょぶ☆」
    ミミナガ
    「ボク達もついているしね。」
    エルゴート
    「力をあわせれば、どんな敵だっ
    て倒せる。」
    カネヨン
    「ま、何たって、デス・シャドウ
    に戦いを挑もうってんだ。
    これっぽっちの敵に負けてるよ
    うじゃ、100年たったってデ
    ス・シャドウにはかすり傷ひと
    つ与えられねぇだろうよ。」
    ビオメルダー
    「なに、デス・シャドウに・・・。
    わかった、君達を信用しよう。
    削岩鉱山を奪いかえしてくれ。
    私の体が自由になるようになっ
    たら、きっと君達に力を貸すこ
    とを約束しよう。」
    ルシオン
    「本当?」
    ビオメルダー
    「ああ、トラメックに二言はない。」
    カネヨン
    「こりゃ、すげえことになってき
    やがったな。
    まさか、トラメックと肩を並べ
    て戦えるとはよ!」
    エルゴート
    「その前に、カミナルフュー鉱山
    の奪取を成功させなければ。」
    ビオメルダー
    「分かってるって。」
    ルシオン
    「よぉし、準備を整えて出発だぁ!」

  2. カミナルフュー鉱山にて

    エルゴート
    「あいつが邪魔してるせいで、削
    岩が掘り出せないんだな。」
    ミミナガ
    「許せない!」
    カネヨン
    「腕がなるぜ!」
    ルシオン
    「ようし、あいつを倒して、トラ
    メックの人達を助けよう!」

  3. ビオメルダーのところにきて

    ルシオン
    「はい、削岩。」
    ビオメルダー
    「本当にやったか・・・。
    すまんが、殻を削ってくれない
    か?」
    ルシオン
    「いいよん。」
    ビオメルダー
    「ふゥ・・・極楽、極楽。
    すっかり体も軽くなった。
    約束通り皆の仲間に加えてもら
    おう。
    構わないかね?」
    ルシオン
    「いいよ。」
    エルゴート
    「ところで、フィンデサイクル城
    に行くにはどうしたらいいか御
    存知fですか?」
    ビオメルダー
    「フィンデサイクル城に行くには、
    まず、魔法障壁を越える方法を
    見つけなければならない。」
    ルシオン
    「魔法障壁?何、それ?」
    エルゴート
    「ポートアモンで話を聞いたので
    は?」
    ルシオン
    「・・・。」

    ルシオンは一所懸命思い出そう
    としている。

    ルシオン
    「・・・えーっと・・・。」

    ルシオンはものすごく一所懸命
    思い出そうとしている。

    ルシオン
    「なんだっけ?」

    ルシオンはすっかり忘れていた。

    エルゴート
    「・・・。」
    ミミナガ
    「・・・。」
    カネヨン
    「・・・。」
    ビオメルダー
    「つまり、文字通り強力な魔法に
    よって作られた結界でね。
    普通では中に入ることができな
    いのだよ。」
    ルシオン
    「ええっ、じゃあどうすればいい
    の?」
    カネヨン
    「そうだぜ、どうすりゃいいんだ
    よ。」
    ビオメルダー
    「・・・。
    そうだ、ビルカバンバならば、
    あるいは何か知っている者がい
    るかも知れん。」
    ルシオン
    「ビルカバンバ?」
    ビオメルダー
    「ああ、古い遺跡から発掘された
    貴重な文献や遺跡が保護された
    いるんだ。
    街そのものも巨大な遺跡の中に
    ある。
    いわゆる学術都市というやつで、
    様々な分野の研究者達が集まっ
    ているそうだ。」
    ルシオン
    「そっか。
    じゃあ、そのビルカバンバへ行
    こう!」


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