ストーリー孤児院に預けられていた14歳の美少女ジェニファーは、友人たち と共に、バロウズ邸に養女として引き取られることになった。
バロウズ邸が、CLOCK TOWERと呼ばれる戦慄の館であることを知 らされずに……。この物語は、CLOCK TOWERに閉じ込められたジェニファーが、謎の 殺人鬼シザーマンから逃げながら、屋敷の謎を解いていく、ホラー ストーリーです。
CLOCK TOWER 2を楽しめた人で、その前の話に興味が湧いている人 は、是非ともプレイしておくべきでしょう。プレイしていく過程 で、2の背景が少しづつ浮き彫りにされていくので、どっぷりと 浸かり込めます。
操作方法基本的に、CLOCK TOWER 2と同じです。
- 操作キャラクタを移動させる。
->カーソルを移動させたいところにもっていき、Aボタン。- 調べる。
->カーソルの形状が変わるところ(クリックポイントと呼ばれて います)にて、Aボタン。- アイテムを使う。
->画面下の表示されているアイテム一覧から使用したいアイテム を選択して、目的の場所までカーソルを移動し、Aボタン。シザーマンと出会った時などに起こるパニックモードでは、
- 回避。
->どこかの部屋に入り、クリックポイントが出る場所にカーソル を移動し、Aボタン。- いちじしのぎ。
->どうしようもなくなった場合は、画面下のジェニファーの表情 ウィンドウが点滅するので、Bボタン。
ゲームの流れシザーマンがどこに潜んでいるかわからないという不安感、そして 屋敷のあちこちで起こる怪奇現象。それらを克服しながら、謎を 解いていくというところは、CLOCK TOWER 2と変わりありません。ただ、2とは違い、舞台は、バロウズ邸のみなので、ジェニファーが 行なえる行動の幅は狭くなっています。それでいて、8つものEDが 用意されているのは、ジェニファーの行なう行動の一つ一つ、 かつ、その手順が、話の流れと結末に強く影響していくからです。
つまり、イベントの関連を考えながら、手順を組み替えて行く必要 がありますので、プレイを重ねて行く間にも、色々と考えることが 多く、ある意味で、深く楽しめる作りになっているとも言えます。
そして、CLOCK TOWER 2と同様に、BGMと効果音の使い方がうまく、 恐怖を煽り立ててくれます。かつ、ポイントとなるイベントでは、 画面がクローズアップされると言った独特の演出も味わえます。
BGMについてあまりしっかり聴けてないのですが、95版のFM音源の音楽よりは、 ずっといいです。さすがに、MIDIの音楽にはかないませんが。
良く流れるBGMが恐怖を産み出すということが、クロックタワーに おいては、重要な要素であり、その点は十分に満たしています。
その他/95版との相違点など所有者の方曰く、操作系がなかなか良かったとのこと。LRボタンを うまく使っているようです。ただ、きついのは、回復に時間が掛かり過ぎることでしょう。
まあ、最初の作品ですし、その辺の作り込みが後続の作品よりも 劣るのは仕方ないとはいえ、休むことによる中断が、特に気になる ゲームなので、なんとかならなかったのかなあ、と悔やまれます。あと、アイテム選択の時に、アイテム名が表示されるのは、親切 だなあと思いました。ときどき、どれが何のアイテムだったかが、 わからなくなるので、95版でも、そうして欲しかったですね。
総評Windows 95を動く環境を持っている人だったら、for Windows 95 を、持っていない人は、少ない在庫を探して、SFC版を遊ぶことを お薦めします。
もちろん、クロックタワーシリーズに興味のある人だったら、と いう大前提があることを、お忘れなく。