『ICO(イコ)』は、SCEJ から、PlayStation2 対応として発売された 3D アクションアドベンチャーゲームである。
連れていくキャラクタと手をつなげるという以外に際立った特徴はない良くあるアクションゲームのシステム。「呼ぶ」ことしかできないので、戦闘では常にヒルダの位置を意識していなくてはいけない。まあ、戦闘自体が、ラスボス戦を除いて、なぜ必要なのかわからないのだけれども……。
あと、手をつなぐといっても、階段では呼んで待っていないといけないし、鎖やロープにはイコしか乗れないので、ヒルダの位置関係がわからなくなったりして、どうにも中途半端な印象を受ける。まだまだ発展途上のシステムではないだろうか。
それほど難しい操作を必要としているわけでもないが、何か理不尽なものを感じるのは、プレイヤーのことを考えていない自己満足型のゲーム設計のためであろう。飛びつくべき対象との位置関係を明確にできるのにしていなかったり、戦闘のトリガが特定エリアの侵入でプレイヤーの判断ミス以外に Game Over になる要素があったり、視点変更の多用のため操作感覚が狂って無駄に時間を食ったりするのはいただけない。