From: Yasushi Kumano Message-ID: <3093bd18.sail@guges.rim.or.jp> Subject: [SFC] PANEL DE PON Date: Mon, 30 Oct 1995 02:42:46 JST X-Ml-Name: gamer-ml X-Ml-Count: 18813 Reply-To: gamer-ml@skylark.ics.es.osaka-u.ac.jp 熊野@MHIです。 久々にゲームソフトのプレイレポートなんぞをやろうと思います。 お題は…、 『パネルでポン』/SFC/8M/任天堂/定価¥5800 現在の個人的な評価は◎です。  そもそも何を思ってこのソフトを買ったかというと…、ファミ通の巻 末の新着ゲーム通信で紹介されてるのを見て、なにかしらぴくぴくっと 来るものがあったからです。 #って、『海腹川背』のときもそうだったな…  ゲーム内容は、アクションパズルです。MD用『メガパネル』と同じ く下から1列ずつパネルがせり上がってくるタイプのもので、ひたすら 天井に突き当たらないようにパネルを消していくゲームです。 ■ルール  パネル横2個分の大きさのカーソルをパッドで動かし、ボタンを押す とそのカーソルで選んでる左右のパネルが入れ代わります。そして同色 のパネルが縦横3つ以上並ぶと消えます。基本はこれだけです。  『メガパネル』と同じく自分の意志でパネルをせり上げるボタンもあ ります。  なお、最近はやり(?)の動的に連鎖を組む事ができるアクティブ連鎖 (後述)というものが実装されており、これが非常にゲーム性を深くして いると思います。 ■多彩なモード  ゲームモードは以下の種類があります。  ・一人プレイ   エンドレス … ひたすらパネルを消し続ける。   スコアアタック … 2分間のスコアを競う。   ステージクリア … 規定条件をクリアしながら進む。   パズル … 詰め将棋のように決められた手数で問題を解く。   VS … コンピュータとの対戦。  ・二人プレイ   スコアアタック … 二人でスコアを競う。   VS … 二人で対戦。  私はVSモードをメインとしてプレイしてます。が、他のモードもそ れぞれ違った楽しさがあるので、おいおいプレイして行こうかと思って ます。  これだけプレイモードが豊富でそれぞれ違ったゲーム性と燃える要素 があるので、これは結構凄いことだと思います。 ■熱い対戦モード  とりあえず対戦モードが燃えます。基本的には4つ以上の同時消しや 連鎖を行うとおじゃまパネルが相手に送り込めるという、最近お約束の ルールです。  このおじゃまパネルがかなり大きく、1枚岩みたいなのが上から降っ て来るので結構圧倒されます。で、おじゃまパネルに接してパネルを消 すと、その大きなおじゃまパネルがそのサイズ分の複数の通常パネルに 変わって反撃材料となります。  従って、相手にがんがんパネルを送ったからといって安心できません。 ここら辺は『対戦ぱずるだま』に通じるものがあります。  また、普通は一定のタイミングでブロックが下からせり上がって来る のですが、4つ以上消しや連鎖を行うとしばらくせり上がりがストップ します。よって、死にそうになるほどパネルがせり上がっても、パネル を4つかき集めつつ消していけばなんとか持ちこたえられます。  以上2点により、天井近くまでおじゃまパネルを積み上げられても、 必死に努力すればむくわれて回復も可能となります。逆もまた然りで、 相手がほとんど積みそうだからといって、追い討ちをを怠るとあっとい う間にひっくり返されたりします。  ここら辺の、下からせり上がってくるパネルの恐怖に脅えながら必死 になってパネルをかき集めるという感覚は『メガパネル』に非常に近い のですが、このゲームの場合その労力が目に見えてはっきりと報われる のでぎりぎりの攻防がとても熱いです。  細かいことですが、もうすぐ積みそうなパネルの列は一旦天井に当た った後にその列全体のパネルが押し付けられてちょっと潰れるので、危 険な状態の列が一目瞭然で、見落としがない&文字どおりプレッシャー となります。こーゆうちょっとした気配りがゲーム全体に見られるので 好感が持てます。 ■アクティブ連鎖  このゲームは上から降って来る「ぷよ」や「ブロック」を操作するの ではなく、画面上に常に存在するカーソルを操作します。従って、パネ ルが消えていく間やパネルが落ちるまでの間にもパネルを操作する事が 可能となります。  この、パネルが消えていく間にも次々と他のパネルを動かして連鎖を 繋げていくシステムを「アクティブ連鎖」とこのゲームでは呼んでいま す。私はほとんどプレイしてないのですが『マジカルドロップ』にもこ んなシステムは入ってますよね。  このアクティブ連鎖が非常に楽しいです。といっても私自身まだ簡単 なものしかできないので深くは突っ込めません。しかし、説明モードに 入ってるアクティブ連鎖の実演デモを見ると「こんなんできるか!」っ ていうのが色々入ってます。とても奥が深そうです。  具体的には、パネルが消えてその上にあったパネルが落ちる前にその 隙間に他のパネルを入れる、等なのですが、こればっかりは文章で書く のが大変なので実際に見るしかないですね(^^;  これがあるおかげで一瞬足りとも気を抜く事ができず、「あっ!」っ て気付いた時にはタッチの差で間に合わなくて悔しい思いをすることが しばしばですが、成功したときはそれ以上に嬉しいです。  また、このような場合にこの手のパズルゲームの命とも言える操作性 の問題が出てきますが、非常に快適にさくさくパネルを動かす事ができ るのでストレスは溜まりません。  アクティブ連鎖のおかげで、シンプルな操作系にもかかわらずパネル の消し方に非常にバリエーションが出て来るのであれこれ考えるのが楽 しいです。  逆に言うと消し方のパターンが作りにくいということで、なかなか定 石がつかめません。なんにせよこのゲームの中で一番楽しい要素だと思 ってます。 ■音楽  ひそかにBGMも私は気に入ってます。各キャラ(後述)ごとに音楽が ついてますが、これがそのキャラの雰囲気を非常にうまく表現している と思います。素晴らしいです。  このキャラはこんな性格なんだろうなぁ、っていうのが妄想^H^H想像 できるくらい秀逸です。フレアとティアナのBGMがお気に入り。 #あぁ、何を書いてるんだ俺は(^^; ■女の子(^^;  えぇ〜っと、このゲームは例によってテレビCMががんがん流れてい ますが、実はあの渋いCMからは到底想像がつかないような雰囲気であ ります。  登場キャラクタは8割方女の子(妖精)です。まぁ、一人用VSモード でのストーリーがそうゆうものなので…、って、このモードもちょっと 気の利いた仕掛けがあって気に入ってますがネタばらしになるので省略 します。  ステージ間にちょっとしたデモもありますが、これもツボを押さえて る(笑)と思います。  それぞれ合計9人の妖精には名前が付いてますが、主人公(花の妖精) の名前がこともあろうに「リップ」なので、私は頭を抱えてしまいまし た(^^;;  というわけで、(いい意味で)ちょっと味のあるキャラデザの女の子が ばんばん画面に出て来て、なおかつそれぞれが攻撃時のかけ声を1つづ つ喋るので、やるな任天堂、って思いました。 #画面写真からそれなりに想像はついてましたが、ここまでとは…(^^;  ちなみに、作ったのは"ゲームフリーク"かな?とも思いましたが、ス タッフロールを見る限り違うようです。>某 ■まとめ  というわけで、発売直後にもかかわらず、既に実売価格3千数百円、 秋葉原で¥2980で売っているこのゲーム。お買得でした。  初めて任天堂オリジナルのアクションパズルものに手を出しましたが、 よくできていると思います。  マリオ、とか、カービィ、とかタイトルについてないので売る気がな いのか、新しい路線(^^;に進もうとしてるのかわかんないですがそーゆ うのを抜きにして良質のゲームだと思います。 #いや、この雰囲気も非常に気に入ってるんですけどね。  今回はつくづく自分がこの手のパズルものにはまる人間だと痛感して おります。おかげで、タクティクスオウガが全く進みません。困ったも のです(^^; ではでは。 -- === 熊野 靖@航空宇宙技術部.MHIエアロスペースシステムズ株式会社 === === ykumano@guges.rim.or.jp , LKC79933@pcvan.or.jp ===