どきどきポヤッチオのレビュー

とりあえず1stプレイ後の感想

さて、感想。お使いがメインで単調になりかねないのに、それ以外の部分での演出が素晴らしいので飽きを起こさせない。基本的にSDキャラ(3頭身ぐらい)で表現されているのだが、このSDキャラの動きが実にいきいきしていて、存分に楽しませてくれる。イベントは条件発動なのだが、それぞれの行動パターンを持っている街の人達にパンを届けに行く途中で通る場所(+時間)とか街の人に話しかけたりすることから、そのままイベントにつながり、この流れが自然なのでイベントを起こすために歩き回っているという印象を受けないところが実に良い。イベント自体もユニークで楽しいものばかりで、プレイしているうちに、プエルコルダンの街で暮らしている気分になれる。

ただ、最初のうちはお使いがなかなかうまくいかないので、とっつきは悪い。ねーさんの地図も断片的で分かりづらいし…。でも、最後までやってみると、この不親切さも演出の一つだと思えるようになる。お使いをこなすために街を歩き回るうちに、街の全容や街の人達のことが徐々にわかっていくのが心地良いし喜びにもなる。それは、押しつけの知識ではなく自力で得た経験だからなのだろう。

プレイ時間は1日を25分と見積もると12時間ぐらいだろうか。繰り返しプレイするゲームにしては、ちょっと長めな気もする。あと、システムデータを持っていないので、イベント達成率とかが表示されないのも残念な部分である。


ちょっと辛口な注文

統一性の美学は認めるのですが、やはり、良く使う機能はショートカットに割り当てて欲しかった。L1,L2,R1,R2に「ねーさんメモ読む」「ジャムを作る」「花束を作る」「イベントアイテムを使う」なんかが割り当てられる良かったかな、と。

×ボタン連打の全速力走りの意図は理解したので、これはおいといて、「歩く」というものは必要なかったのではないかと…。常に×押しっぱなし(あるいは連打)で移動することを考えると「歩く」というものの存在意義が見えてこない。

これ以外にも、他のゲームだと面倒と思えるシステムやインタフェースはあるけれど、それらは、ポヤッチオというゲームを生かす(あるいは生活感を演出する)材料となっているので、改良されると困るというのもあったりする。まあ、どこまでが演出の材料で、どこからが不要な部分だと思うかは、十人十色だろうけどね。


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