カオスシード最後の仙窟〜消された分岐〜

主人公=じむ、ヒロイン=きぬになってます。私の設定ですが、主人公とかヒロインとか書くのは今一なんで。


[プロローグ]
老師「ははっ!」
じむ「おや、誰か来てるのかな?」
老師「皆が、あきらめた龍脈じゃろほんとに出来るかのぉ?」
きぬ「じむならきっとできるわ。」
じむ「老師」
老師「おお、じむ元気そうじゃな。」
きぬ「いまちょうどじむのこと話してたのよ。」
じむ「へーっ」
老師「ところでおぬし、仙窟に行っておったんじゃなかったのか?」
じむ「ええ、もう龍穴炉も見つけましたよ。」
老師「ふむ。じゃが、おぬし家の中から出て来た様な…………」
きぬ「ええ、じむったらこの家と仙窟をつなげちゃったんです。」
じむ「ええ、このほうが便利でしょ。」
老師「…………あいかわらず、やる事がムチャクチャじゃのう。」
じむ「そうかな〜」
老師「村人におぬしが洞仙とばれたら大変じゃぞ!!」
じむ「はははっ。それは大丈夫、みんな俺の顔なんか覚えてないからへいきですよ!」
老師「そうかのぉ」
きぬ「私もそう思うけど。」
老師「へっ!!(…………)まあよい。この場所の龍脈は大きい。それを目覚めさせるには、時間がかかるはずじゃ。」
じむ「ええ。」
老師「まあ、気長にやる事じゃのぉ。それでは、わしは引き上げるぞ。」
じむ「もう、おかえりですか?」
老師「うむ、気をつけてな。」
じむ「ええ。」
きぬ「さよなら。じむ、仙窟に出かけましょう☆」
じむ「えっ、やっぱりきぬも行くつもりなの?」
きぬ「もちろんよ。」
きぬ「私を連れてってくれるの?」
じむ「うーん、しばらく考えさせて。」
きぬ「うん。でも一度でも仙窟に入ってしまうと私を仲間にできないんで気をつけてね。それから、池を渡れば宿屋に行けるよ。」

[饅頭こわい]
じむ「ただいま、きぬ」
きぬ「……じむ、おかえりなさい。お食事の用意今からするんだけど待っててくれる?」
じむ「うん、急がなくていいよ。」
きぬ「もうすこしだから。お待たせ〜。」
じむ「食べきれないよ……」
きぬ「帰ってこなかった日の分よ。」
じむ「怒ってたのか。」

[夕食]
じむ「ただいま、きぬ」
きぬ「じむ、おかえりなさい。いま食事の支度が出来た所なの!」
じむ「俺おなかぺこぺこ!!」
きぬ「ちょっと待ってね。はい!!」
じむ「そう言えばずっと前にもこんな事があったような気がするな。」
きぬ「ほらほら、早く食べないとおいしくなくなっちゃうよ!!」
じむ「まっいいか!いただきまーす。」
きぬ「どうぞ。」
じむ「うん、うまい!!じむは体力が回復した、なんてね」
きぬ「ははは。」

[肩もみ]
じむ「ただいま、きぬ」
きぬ「じむ、おかえりなさい。それで仙窟は、出来たの?」
じむ「まだまだ。最近、仙窟に入って来る奴等が多くてさ。あいつら相手にしてるとつかれるんだよな。」
きぬ「うんうん。」
じむ「おまけにあいつら、たたき出されてもこりずに、すぐ入ってくるんだもんな。」
きぬ「ハハハ。じむもあの人達の元気を分けてもらった方がいいかもね。」
じむ「ハハハ」
きぬ「たまにはね。ゆっくりするのがいいわ。」
じむ「うん、そうかもな。」
きぬ「肩でももみましょうか?」
じむ「よせよ!」
きぬ「うごいちゃだめよ!」

[大僧正の話]
じむ「ただいま、きぬ」
きぬ「おかえりなさい、じむ。ねえ、大僧正ってえらい人なの?」
じむ「えっ?うーん、「大」って付くからにはきっとえらいんだろうなあ。突然、どうして?」
きぬ「うちに来たのよ。」
じむ「な、何で?」
きぬ「洞天福国のお坊さんが洞仙をやっつけに来てるんですって。で、洞仙らしい人を見かけなかったかって今日、聞きに来たの。」
じむ「へぇ。」
きぬ「じむ、見たことない?白い服着て、ぼうしかぶってる丸い顔のおじさんなんだけど。」
じむ「知らないよ。」
きぬ「ふーん。」
じむ「……………あの………留守番、気をつけてな。」
きぬ「うん。」
じむ「いや…その……」
きぬ「なに?」
じむ「
きぬ「大丈夫よ。」
じむ「うん……」

[笛の音]
じむ「きぬがいないぞ?そとかな?」
じむ「うまくなったね。」
きぬ「ん、じむ」
じむ「どうしたの?こんな夜更けに」
きぬ「ず〜っと、じむ帰って来ないんだもん!!」
じむ「ごめん。」
きぬ「いいのよ。でもね、仙窟を作るのっていつ終わるの?」
じむ「うん、まだまだ時間がかかりそうなんだ。」
きぬ「ふーん(なやんでいても仕方が無いのよね。)ごはんにしましょう!」
じむ「…………おう!!」

[大僧正]
じむ「ただいま、きぬ」
きぬ「あ、じむ、おかえりなさい」
じむ「あ〜今日もつかれた。」
きぬ「ねえねえ、じむ。今日も、白い服のおじさんが家の周りをうろうろしてたのよ!」
じむ「そんな奴、仙窟じゃあ見ないけどな!」
大僧正「ほっほっほっ!」
きぬ「あーっ、この人よ!」
大僧正「そなた、いま何処でワシを見ないと申した?」
じむ「(ドキッ!!)忘れちゃった。」
大僧正「他の者をごまかして、いい気になっておるようじゃが…………洞仙とは、猿なみの知恵しかないようじゃな。」
じむ「俺を馬鹿にするのか!」
大僧正「ほう、ワシは洞仙を馬鹿にしたのになぜそなたが怒るのじゃ?」
きぬ「突然、人の家に入って来て洞仙の悪口いうなんて、おかしな人ね?ね、じむ。」
じむ「ああ、思わず俺が馬鹿にされたのかと思っちゃった。」
大僧正「ほっほっほっ!!!」
きぬ「わかってくれた?」
大僧正「もうおそいわ。時空転!!」
きぬ「だいじょうぶ?」
じむ「いてて……あのおやじ来なかった?」
きぬ「光が消えたあと、私だけになっちゃったの。そのあと突然じむが降って来て。」
じむ「いったい、どこに行ったんだろう?」
きぬ「とにかく、気をつかないとね。」
じむ「きぬもね。」
きぬ「うん」

[花の名は?]
じむ「なんかこげ臭いな。きぬもいないし。そとかな?」
じむ「どうしたの?」
きぬ「じむ!!お花がね、咲いてるの。」
じむ「ああ、花ね。うーん、やっぱり外は空気がうまいや。」
きぬ「やっぱり!」
じむ「ハハハ。そういえば、何かなんかこげ臭かったんだけど。」
きぬ「あっ、おなべ火にかけたままだった。」
じむ「大丈夫かな?」
きぬ「洞窟の飛天石って昔、仙獣の世界とつながっていたの?」
じむ「知らないよ、どうしてそんな話を知ってるの?」
きぬ「宿屋の人が言ってたのよ。」
じむ「ふ〜ん」

[仙術の練習]
じむ「ただいま、きぬ」
きぬ「あ、じむ!ねえねえ、見てみて!」
じむ「んー?何だい?」
じむ「のわ〜〜〜〜〜〜〜〜!!こっ、こら〜〜!!」
きぬ「ね、私強くなったでしょう。仙窟についていっちゃだめ?」
じむ「だ、だめ……。」
きぬ「なんでもー、もー。」
じむ「い、いや、あのねきぬにこの家のことまかせているから、俺は安心して仕事ができるんで……」
きぬ「たまにでいいから連れていって。」
じむ「……………今度一緒にどこかへ遊びに行こう、それでいいかな?」
きぬ「ほんと?」
じむ「うん、今度。」
きぬ「うん、じゃあ待ってるよ。」

[旅行]
じむ「あれ、お客さん?」
きぬ「あ、じむ、おかえりなさい。えっと、ご近所の鈴鈴さんよ。」
鈴鈴「おじゃましてます。あ、それじゃ、あたしそろそろ……おいとまします。」
きぬ「うん、それじゃあ。またね。」
鈴鈴「うん。」
じむ「友達になったの?」
きぬ「うん。だって、ここたいくつなんだもん!!じむ仙窟に連れてってくれないし!」
じむ「あぶないからって言ったろ。」
きぬ「昔は連れてってくれたじゃない。」
じむ「今は前よりも、ずっとずっと強〜いやつらが来るんだよ。」
きぬ「私も強くなったわ。」
じむ「…………どこに行こうか。」
きぬ「えっ?」
じむ「どこがいいかな。」
きぬ「どこかに遊びに連れてってくれるの?」
じむ「地底遺跡とか。」
きぬ「…………嫌よ、じめじめして暗いのは。」
じむ「面白い所なんだけどな。じゃあ、洞天の地底湖とか。」
きぬ「嫌だったら!」
じむ「あ、思い出したぞいい所!」
きぬ「どこ?」
じむ「溶岩の洞窟。」
きぬ「もう!」
じむ「冗談だよ、冗談。とっておきの場所に連れて行ってあげる。おいで。」
きぬ「ホントに〜?」
じむ「なんだ、信用しないの?よ、よし、じゃあ飛天功!」
きぬ「うわ〜!すてき!」
じむ「だろ。今日はここでのんびりしよう。」
きぬ「うふふ。」

[新たな旅立ち]
じむ「きぬ。」
きぬ「龍脈がなおったのね?じむ。」
じむ「ああ、なんとかね。」
きぬ「うわあ……ねえ、じむ!!」
じむ「ん?」
きぬ「洞仙って、本当にすごいのね!!」
じむ「なんだい、いきなり。」
きぬ「聞こえるの!大地から生命の息吹が!!見えるよね!花や木のうれしそうな顔が!!これって、やっぱりすごい事よね!!どんなにエライ王様でも!!どんなに強い将軍様でも!!どんなに頭のいい学者さんでも!!どんなにお金を持ってる人でも!!こんな事、できっこないもの!!私…あなたに会えて本当に良かった!こんなにすばらしい物を見せてくれるなんて!」
じむ「きぬ……」
きぬ「じむ……」
じむ「俺、おなかすいた。」
きぬ「そう言えば、私も。」
じむ「とりあえず家に戻ろうか。」
きぬ「うん!!」
じむ「ふう、おなかいっぱいだ。」
きぬ「ねえ、じむ。これからどうするの?」
じむ「う〜ん、そうだなあ。西の方に、草木が育たないっていう街があるって聞いた事があるんだ。」
きぬ「じゃあ、仙窟を作りに行くのね?」
じむ「うん。」
きぬ「また、荒れ地に花や木が戻ってくるのね?」
じむ「うまく龍脈をなおせればね。」
じむ「じゃあ、」
きぬ「そうと決まれば!!」
「はりきって行ってみましょう!!」

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