翔丸「貴様、敵の先兵か! 覚悟せい!!
ハガネ「‥‥これを見ろ。
翔丸「それは飛蒼石!
お前も選ばれた戦士なのか!
ハガネ「俺は、人間の体を取り戻しに行く。
邪魔はするな。
翔丸「そうか‥‥
お前も、奴の犠牲者なのか。
翔丸「心配するな、ハガネ。
俺が、必ず人間に戻してやる!
ハガネ「‥‥優しいのだな、お前は。
ハガネ「気に入ったぞ、翔丸。
これから先、お前を助けてやろう。
翔丸「そうだな、二人で協力すれば、
この先も、何とかなりそうだ!
ハガネ「いよいよ城内に突入するぞ。
翔丸、どう攻める?
翔丸「なぁに、飛蒼石が導いてくれるさ。
翔丸「いよいよだな。
刻限まであとわずかだ。
ハガネ「急ぐぞ。
何としても、奴を討ち滅ぼすのだ!
ハガネ「うおおおおおおお!翔丸「それがお前のもとの体か?
桐絵「驚いたか?
見ての通り、女剣術士ってとこさ。
翔丸「よかったな‥‥
桐絵「翔丸、あの敵の大将、
お前の‥‥
翔丸「‥‥何もかも失ってしまったな。
家族も、城も。
いや、最初から俺には
何もなかったのかも知れん。
桐絵「翔‥‥丸。
オレじゃ、お前の家族の代わりに
なれないかな?
翔丸「キミが俺の? それって‥‥
オレの母上になってくれるのか?桐絵「だれが母上だ!
お前はマザコンかぁ?!−−しょ、翔丸、それ言っちゃあ
ブチこわしよ。