混乱!誰が何を担当していたの?


彼らのライタノーツを読むとメンバーに多少混乱があるように思える。調べてみると1966年の一年間にかなりメンバー交代があったようで、その事がそういった混乱を招いているようだ。

GLORIA

JIM
SOHNS
vocal

WARREN
RODGERS
lead guitar

JERRY
McGEORGE
rythm guitar

NORM
GOTSCH
bass 

TOM
SCHIFFOUR
drums

 

JOE
KELLEY
bass

HAWK
kb

JOE
KELLEY
lead guitar

WARREN
RODGERS
bass

HAWK
bass & kb

 

 

BACK
DOOR
MEN

RAW'N'
ALIVE

一般に Shadows Of Knight のメンバーというと Joe Kelley がベースを担当していた時のラインアップで語られる事が多いようだが、実際には一年間の間に上の図のようにめまぐるしくメンバー交代が行われていたようだ。

上の図を説明すると、

デビュー・アルバム GLORIA が録音される前('66年3‐4月)までは Norm Gotsch がベースを担当していたらしい。だが、何故か GLORIA のライタノーツには彼ではなく Joe Kelly の名前がベースとして載せられている。この事からどうもアルバムがリリースされる前に交代させられたらしい。ちなみにシングル盤の GLORIA のベースはすでに Joe Kelly が参加していたという説もある。

セカンド・アルバム BACK DOOR MEN のライターノーツを見ると、今度は リード・ギターが Warren Rodgers から Joe Kelley に、そして Warren Rodgers はベースに交代している。この交代がどういった意図なのかは推測するしかないが、バンドのサウンドとしてはより幅が広がったように思える。またこのアルバムで数曲キーボードを担当している HAWK こと Dave Wolinski は Warren Rodgers が徴兵でグループを脱退しなくていけなくなった後はベースを担当していて、これらから推察すると Hawk の参加は徴兵が決まっていた Warren のパートを覚える為だったのかもしれない。

で、この Hawk という男はかなり性格上問題があったようだ。ともあれ Warren Rodgers は66年11月には入隊の為グループを去っており、そのすぐ後の Cellar でのライブ('66年11月後半)での演奏が RAW 'N' ALIVE AT THE CELLAR CLUB 1966 で聞く事ができる。このライブ・アルバムははっきりいってかなり良い。残念な事はここでの Hawk のベースが Warren に比べるとやはり少し見劣りがする事だろう。(もっとも Hawk がキーボードを弾いてる時の Jerry のベースよりはさすがに良い)

これ以降67年には Paul Sampson(Cellar のオーナーでデビュー時のマネージャー)とも別れポテト・チップのコマーシャル・ソング(pebbles に収録)なんてやってヒンシュクをかいながらも、69年には Sohns により再結成にいたる訳である。