1.2.3.4.... RAMONES!! 
 
R&R にお決まりの3コードと思いっきり気分だけのスピード、そしてギターもドラムもベースも簡単極まりないフレーズを思いっきり自分達なりのかっこよさでぶっちぎる...まさにR&Rがそのものであるための、その全てを持っている。黒の皮ジャンにひざの出たジーンズ、ルックスと同様に何年続けていようと変わらない音は不良がネエちゃんをナンパする為にいきがっている、そのモノのままだ。といってそれが20年間続けられるだなんて、ただ者であるハズがない。相変わらず安物の Glue(接着剤)を吸ってフラフラしてるみたいだけど、そのくせスピードを落とす気配がない。そうビール腹のオールド・パンクとはちょっと違うんだ。
70年代NYパンクから生まれた彼らは Max Kansas City あたりで出演していたパンク・バンドのまさに中心にいた。しかしもしそんなムーブメントが無くてもきっと彼らは今と変わらずNYのガレージ・バンドとして活動を続けていたに違いない。そう彼らはどんな形容よりもR&Rである事が本質なのだ。モズライトにFUZZをかけてダウンストロークしかやらないような Johnny... Gimme Gimme Shock Treatment だとか Carbona Not Glue だとか、もろ Glue Junkie な唄を歌うかと思えば Now I wanna be a good boy. 等と笑わせてくれる Joey... ヘッド・バンギングは Johnny にも負けず、両足ふんばってる Dee Dee... そして個人的には初期のおかず一切無しの Tommy のドラムがこのバンドには似合っている。