Royal Albert Hall 10,Oct'97
CD1 
1. Intro
2. Shine a light(*1)
3. Electric mainline(*2)
4. Electricity(*3)
5. Home of the brave(*3)
6. The individual(*3)
7. Medication(*2)
8. Walking with Jesus
9. Take your time(*1)
CD2 
1. No God only religion(*3)
2. Broken heart(*3)
3. Come together(*3)
4. I think I'm in love(*3)
5. Cop shot cop(*3)
6. Oh happy day
(*1)from Lazer Guided Melodies
(*2)from Pure Pase
(*3)from Ladies & Gentlemen we are.floating in the space
J.Spaceman Fender Thinline Guitar, vocals
Sean Cock Fender Jazz Bass, Harmonica
Michael Mooney Les Paul, Bass
Damon Reece Gretsch Round Badge Drums
Thighpaulsandra Piano, Hammond C3
Raymond(Moonshake)
Dickaty
Tenor Saxophone, Flute
97年ロンドン・ロイヤルアルバートホールでのライブCDがやっと届いた。東京でもHMVあたりでは数日前にすでに発売さてていたので、すでに購入した人も多いだろう。音はまさにリキッド・ルーム(東京)での すばらしいステージを目に前に再現させてくれる気がする(メンバー構成も東京公演と多分同じと思われる)。Abbey Road EP 録音時のメンバーに Sax & Flute として Raymond Dickaty が加わった構成になっている。

なお曲構成としては Lazer Guided Melodies から CD-1 の 2. 9. の2曲 Pure Pase から CD-1 3. 7. の2曲 Ladies & Gentlemen... から CD-1 の 4. 5. 6. CD-2 の 1. 2. 3. 4. 5. の8曲。 CD-1 の 8. Walling with Jesus は Spacemen 3 時代からの曲だが、 Spiritualized としてもライブでは度々演奏されている。 CD-2 最後の Oh Happy Day は新曲のようだが CD-1 の 1. Intro と同じ曲だ。つまり Happy Day に始まり Happy Day に終わるというステージ構成という事だろうか。

さてアルバムはシンセのフェイズ音の余韻漂うフェイドインから前述の Oh Happy Day...の歌い出しで始まる。この出だしのシンセのフェイズ音は日本公演でも同様だったが、このアルバムよりももっと長かった。(これが気持ちよくって出だしからぶっ飛んでしまった事を思い出すとちょっと残念)さてこの Intro は先程の歌い出しを数節繰り返した後に突如アバンギャルド風即興演奏に入り突然のきっかけで2曲目の Shine a light に入る。

なんて美しい曲だろう。こころをやさしく撫で付けるようなギターソロから "When I'm tired and all alone Lord shine a light on me"「けだるさの中で一人ぼっちの時、わたしの上に光りが落ちてくる...」といった歌詞がたよりげなさそうに歌い出される。やがてそれはちからずよい間奏へと展開し、頂点から再度舞い下りた後に、曲はミニマムなギターのリフがえんえんと続く Electric mainline へと入っていく。

ギターの描く幾何学模様の上に持続音の波が幾重にもかさねられて、その模様を変えて行く。レーザー光が空間をゆっくりと飛び交い異次元へと誘い込む風景が思い出される。そして目覚ましの様な Electricity が始まる。ここまでの曲の展開は東京のステージとほぼ同じ進行のようだ。