顕微鏡写真1

 わが家のシステム顕微鏡の本体の部分です。この元になる鏡体に様々なオプションを追加してシステム化して行きます。
わが家は鏡筒を三眼鏡筒に変え、写真撮影用の装置を追加しました。コンデンサー部分も位相差顕鏡が可能なように位相差コンデンサーに変えました。照明装置は30Wのハロゲンランプをケーラ照明形式で採用しています。


リクガメの糞の中に見られた

Pin worm

の卵の写真です。

卵は無色透明な比較的厚い卵殻に包まれています。柿種子状です。 産卵時には卵内容は感染幼虫までには発育していません。大きさは60×30 ミクロン程です。写真の倍率は200倍です。 少し成長した虫卵です。感染幼虫を形成中です。 卵の中に幼虫が形成されつつあります。


幼虫が形成されました。この地点で感染できる卵になっており、 この卵が経口でリクガメに摂取されると感染してしまいます。
幼虫が成長中です。感染した場合は、大抵宿主の小腸あたりで孵化します。 卵内で、充分に成長した幼虫です。もうすぐ卵から出てきます。


孵化です。卵殻から幼虫が半分出ています。 孵化した幼虫です。まだずんぐりした体型です。 この幼虫が45日程で成虫になります。


ホルスの糞の中に見られた

線虫

の写真です。

ホルスフィールドリクガメのシニヨンの糞に見られた線虫です。長さが4mm程あったことと、 雌雄の線虫がどちらも確認されたことで、pinwormの一種とも思いましたが、鉤虫の一種かもしれま せん。肉眼では白っぽくみえます。倍率は40倍です。 口の部分のクローズアップです。鉤虫の一種ならば口腔に2対の歯牙をもっているので確認を しようとしたのですが、はっきりしませんでした。pinworm の一種ならば3個の口唇を持つ口がある のでこれも確認しようとしましたが、はっきりしません。倍率は100倍です。 子宮内に多数の卵が確認できます。しっぽのとんがり部分を見ると、pinwormの一種らしいよう です。この4mm程の虫体の内部だけで70から80個程度の卵がありました。複数の虫体から産まれる卵 の数を考えるとぞっとします。倍率は100倍です。