主食1)市販の葉野菜:
チンゲン菜、小松菜、モロヘイア、かぶ・大根の葉、豆苗、サラダ菜、キャベツ、京菜などは一般的によく食べます。他に、枝豆の葉、ブロッコリーやカリフラワーの葉、菜花、アルファルファ、パセリ、クレソン、あした葉など。
キャベツなどアブラナ科の植物は、甲状腺腫誘発物質がふくまれていますので、頻度に気をつけましょう。
種や個体によって好き嫌いがありますが、できるだけいろいろな種類のものをバランスよく与える
ことが大切です。
主食2)雑草:
タンポポ(葉・花・茎)、クローバー(シロツメクサ、ムラサキツメクサ、いずれも葉・花・茎)、ハコベ(葉・花・茎)、ナズナ(ペンペン草、葉と花)、オオバコ(葉)、クズ(葉)、カラスノエンドウ(葉・花・茎)などのマメ科の草花、カタバミ(花)、ヘビイチゴ(葉・実・花)など。種によっては芝、干し草、牧草など。
春から秋にかけては、可能な限り新鮮な自然の草花を与えましょう。
上記以外のものでも、セリ、ヨモギ、ハハコグサや名も分からないような雑草を喜んで食べます。
野草のなかには有毒なものもありますので、あやしいものについては、必ず安全であることを確かめ
た上であげましょう。また、雑草を採集する際には、犬猫や鳥の排泄物、排気ガス、農薬などの薬物
が付着していないことを十分に確認して、与えるときにはきれいに洗ってあげましょう。
副食1)野菜:
ニンジン、オクラ、ブロッコリー、カリフラワー、かぼちゃ、トマト、きゅうり、アスパラガスなど。
かたいものは、ゆでたり、すりおろしたりするといいです。
トウモロコシ、いんげんまめ、グリーンピース、サツマイモ、枝豆、そら豆など。
豆類は、タンパク質を多くふくみますので、極く小量にしたほうがいいでしょう。
副食2)果物:
リンゴ、いちご、マンゴ、柿、もも、いちじく、なし、あんず、メロンなど。
くだものは、糖分が多いものがありますので、その点、注意が必要です。
その他の植物:
雑草が手に入り難いときには、観葉植物や鉢花が利用できます。
好き嫌いもありますが、うちのリクガメたちは、アロエなどの多肉植物、サツマイモの葉、菊、松葉
菊(葉・花)、ハイビスカス(葉・花)、ブライダルベール(葉・花)、バラ(花)などを、よろこんで食べています。
花屋で売られているものは農薬が使われていますので、よく洗うか、しばらく外に出しておいて雨に
当てるなどすることをおすすめします。できれば種や苗から育てた方が安全です。
逆に、好ましくないものも挙げて置きます。
1)乳製品:
リクガメの身体は、牛乳や乳製品から栄養分を吸収できるようには、組織されていません。牛乳、
バター、チーズなどは哺乳動物にとっては大切な栄養源ですが、リクガメの場合、拒食のときの強制給餌などといった特殊な場合を除き、あまり役立ちません。
むしろ、長期的に牛乳を与えていると致命的な肝臓障害を起こすことが知られています。
2)肉 類:
地中海リクガメの中には肉類(ドッグフード・キャットフードなど)を好んで食べるものもいるか
もしれませんが、肉類は高タンパクの上、リンの比率も高く、リクガメの食べ物として適していると
は言い難いです。
長期的に、これらのものを与え続けていると、骨・甲羅の成長不良や肝臓の機能不全を引き起こします。
3)その他:
加工食品の中でも糖分、塩分の多いものも与えないようにしたいです。パン、ケーキ、菓子類もあ
まり望ましくはありません。
一般的に、人間にとってよい食品だからといって、リクガメにとってもよいとはかぎりません。あ
たらしいものを与えて見るまえには、必ず食品成分表などで、その成分を確認しておきたいですね。
また、どんなによい食品でも、そればかりを与えていたのでは、やはりよくありません。雑草や葉野
菜を中心に、いろんなものをバランスよく食べさせてあげたいですね。