MSProjectでできる工程管理
ただものではないプロジェクト管理ソフト
単にスケジュールの日程や用件だけを管理するのではなく、人員配置などの計画立案や作業の進捗管理、あるいは作業終了時期の予測などプロジェクトの管理を支援するソフトにプロジェクト管理ソフトがあります。
どんな仕事でもまずスケジュールを計画し、それに合わせて人材やリソース(機器や設備)を効率よく配置して、計画と実績の進捗状況のズレを把握しながら、最も少ないコストと期間で成果をあげるようにする工夫が必要になります。
さらには、過去の実績から最も妥当な計画を策定できるシミュレーション機能も必要でしょう。
こうしたニーズにぴたりと合うのがプロジェクト管理ソフトです。
従来はプロジェクト管理ソフトというと高価で手の届かないものという印象が強かったのですが、マイクロソフト社のMSProjectは数万円で手に入れられる強力なプロジェクト管理ソフトです。
MSProjectではプロジェクト内のメンバの各作業の内容を管理し、その進捗状況についてリアルタイムに把握することができます。
プロジェクト管理ソフトの具体的な使い方としては次のような形となります。
たとえば、まずプロジェクトを構成する作業の名前とその開始と終了予定日、作業に必要な人材やリソース、コストなどを登録します。
作業間で先に終了している必要のある作業などがある場合には作業同士の前後関係を指定します。
すると、カレンダー上に作業の日程を線で表示するガントチャートや、作業間のつながりを線で結んでどの作業が遅れればプロジェクト全体に影響が出るかを分析するためのパート図などが自動的に作成されるのです。
ガントチャートでは実績を登録することで計画中の完了分がどれだけかがビジュアルにみることができます。
パート図ではクリティカルパス(プロジェクトの中で最も時間がかかり、必ず実施しなければならない作業経路)を分析することもできます。
通常、ガントチャートとパート図は連動していますので、ガントチャートを変更すればパート図が修正されるなど簡単にシミュレーションすることが可能です。
MSProjectではまた、ODBCによるSQLServerなどのデータベースとの連携ができますので、大規模な工程管理システムの構築も可能です。
プロジェクト管理ソフトの活用は製造業における工程管理はもちろん、商品の企画や営業進捗の管理などあらゆる業務において適用が考えられるでしょう。
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