Citrix社のMetaFrameでDOSパソコンがNT端末に


 WANアプリケーションの救世主あらわる!

 MetaFrameはCitrix社が提供するThin-Client/Server Computing製品であり、ICA(Citrix Independent Computing Architecture)によって、アプリケーションの実行部とインタフェース部をサーバー/クライアント間で分離、お互いにマウスのクリックやキー・ストローク、画面の表示情報など最小限の情報のみをやりとりしようというものです。
 MetaFrameを使うと、実はクライアントソフトはWindowsNTServer上の仮想のWindowsNTWorkStationセッションで動くことになります。

 MetaFrameを利用すると、UNIX、Macintosh、OS/2 、MS-DOS、Windows3.1、Windows-based Terminal、ハンディー・ターミナル、Javaベースのネットワーク・コンピュータなどのマシン及び、IEやNetScapeなどブラウザから最新のWindows(NT)アプリケーションを使用できます。
 つまり、486ベースPCなどの陳腐化したマシンが、最新のWindows(NT)アプリケーションを高速で処理するクライアントとして使用できるようになるのです!

、クライアント/サーバー間の通信には、最大で20kbpsの容量しか必要としないため、ネットワークの帯域幅に依存しない処理パフォーマンスを実現できます。
 従来のクライアントサーバ型のシステム形態ではLAN環境では問題なくても、WAN環境では遅すぎて対応できないため、ブラウザを利用したWebシステムを開発するしかありませんでした。
 しかし、MetaFrameならばVBやAccessなどで開発したシステムをそのままWAN環境でも利用できるのです。

 セキュリティーについても、MetaFrameはマルチユーザーのセッションをWindowsNT上でそれぞれ個別にプロテクトされた状態で実行し、アプリケーションやデータはサーバー上で管理するため、高度なセキュリティーが確保されます。
 また、MetaFrameでは、複数のMetaFrameサーバーをグループ化してロード・バランスを最適化する機能、システム管理者がユーザーのクライアント端末操作をアシストするシャドーイング機能など多彩なサービスが実現できるのです!

 MetaFrameを利用すれば、分散サイトにシステム管理者を置く必要がないため、支店や営業所レベルへ低コストで企業アプリケーションを拡張できます。
 少人数の管理者が、アプリケーションの更新・管理を単一のサーバーから一斉に行えるため、管理コストを大幅に削減できるのです。
 ただし、ユーザ数分のWindowsNTライセンスが必要になるなど、初期導入コストは決して安くなるわけではありません。
 管理コストが問題となっている企業にこそ導入を検討する価値があると思われます。

 また、問題として、全てのWindowsNTアプリケーションが動作するというわけではありません。
 マルチユーザ対応としてプログラミングしてあるアプリケーションソフトでないと、INIファイルやレジストリで競合エラーなどを起こしてしまう可能性があります。
 導入には必要とするアプリケーションソフトがMetaFrameに対応しているか確認する必要があります。

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