デル・コンピュータのターゲットマーケティング戦略


―「デル革命 Direct From Dell」(日本経済新聞社)より―

【デル社の組織哲学】
 「分割して攻略する」…個々の顧客に対してより効果的なサービスを実現する

【デル社のセグメンテーション(S)】
 製品ではなく顧客価値によるセグメンテーション…顧客ニーズ(何のために使うのか)+顧客行動(どのように使うのか)

 

【デル社のターゲティング(T)】
 大企業、中企業、教育機関、政府機関、小企業、個人ユーザのそれぞれのセグメントにおける入門者ではなく、よりカスタマイズ指向の強い中級者や上級者にターゲティング

 

【デル社のポジショニング(P)】
 「カスマムメイドのコンピュータを設計し、常識的な流通手法を省略してエンドユーザに直接販売する」…他社との違い→直販もやるのではなく、直販しかやらない

 

【デル社の実行戦略】
○セグメント化組織…昇格したら責任範囲を縮小する→組織をより顧客に近づける
 例)関西営業部門→大阪営業担当

○プレミアホームページ(9000社以上)…顧客関係ごとにカスタマイズされたWebサイト
 「テレパシーの次に優れたメディアで顧客とリンク」

○トヨタに酷似するリーン生産方式…徹底した顧客指向によるBTO

○自社の強み(マーケティング、サプライチェーンマネジメント)を強化し、弱みはアウトソーシング…インターネットによるバリューカンパニー(仮想統合)化

○「デル=顧客ダイレクト」のブランドを市場及び社員に徹底…ポジショニングを徹底

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