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北海道


実はボクは北海道っていうところが凄く好きでしてね。
イヤ、好きって言うのはソコに住みたいとかじゃなくて、あくまでトラベラーとして。
しかも夏限定。
1回冬に行った事がありますが、冬と夏とではまったく別空間ですね北海道って。
あそこに住める人を尊敬すると同時に、エスキモーかなンかと同義に見てたりするわけですが、
そんな事はどうでもいいわけで。

北海道(夏)はいいです。最高です。
そもそもホームページ作成する時の構想として”北海道ラヴ”みたいなモノを
つくりたかったンですよ本当は。
で、すごくイイ場所だなと思った所の写真とか載せちゃったりしてね。
説明とか入れてね。

いつか絶対やってやります、北海道ラヴページ。
で3日ぐらいで痛くなりすぎて閉鎖。イヤすぎますね。

で、かれこれ7・8回ひたすら東北自動車道を走って、クソ混むフェリー乗って
テントやらなンやら詰め込んで北海道いってるんですが、その中でも5年前くらいの
思い出を書いてみようかと思います。



新島クン・清水クンってヤツとつるんで行ったンですよ、その時は。
積丹半島→焼尻・天売→稚内→浜頓別→網走と順調に楽しくトラベってきましてね。

で、網走の近くにすごくマイナーな原生花園があるって聞いてね。
わりとおもしろそうだったんで行ってみよう、という事になったんですよ。
行ってみたらズブズブの沼に延々と雑草(にしかみえない)が生えてる場所でね。

あまりにも寒々しい場所で野郎が3人。

シチュエーション的に痛すぎると察知したもんで常にエンターテイメントを意識している
ボクとしては少し戯れてみたワケですわ。



この後、清水クンがどうなったかは御想像にまかせますが、冗談のリミットが桁違いに
高いボクとしては充分に笑えたので、とりあえず満足する事にしました。

この1時間後くらいに妙に清水クンの様子が暗いんで、少し心配になりました。

アレどうした?清水?

ウン、落ちた時に右腕打ったかな、小指が少し痛いンだ

え、マジ、、、でも大丈夫だろ。
えっ、う、うん、でも少しイタ大丈夫か良かった!イ・・


旅は何事もなかったように順調に進んでいきました。



その後、知床半島を抜けて、風蓮湖の近くくらいまで来て、その周辺でバンガローを
借りて眠りについた時の事です。

夜中に妙なうめき声で眼が覚めました。

うッ、くッ、あぎッ、くわわわッッッッッ!

少なくともボクの知識の中にある生物の声のどれとも異なっていたので、
さすがにビビって周りを見回しました。

・・・清水クンでした。脂汗びっしりです。
さすがにただ事じゃないと声をかけました。

うッ、くッ、あぎッ、くわわわッッッッッ!

どうした、清水!

あ、ああサカイ、いやマジで小指が痛くてさ。

マジかよ、見せてみな。ああ少し腫れてるな。大丈夫ッこンな事もあろうかと、
メンソレータム持ってきてるから塗ってやるよ。

イ、イヤ、そういうレベルじゃないと思よしこれで大丈夫だ!

ボクは清水クンの異常なまでに他人に流されやすい主体性ゼロの性格が大好きです。
”というあだなをつける事にしました。

旅は何事もなかったように順調に進んでいきました。



根室市内に入り、これから納沙布岬まで足を延ばそうと思っていた時です。
何を聞いてもクーという鳴き声しか漏らさなくなっていた清水クンが唐突に喋りはじめました。

なぁサカイ、あ、あの頼みがあるンだけど・・・

ん?、なンだ?

そこに見える根室病院ってトコによってくれないか?ほんの少しでいいンだ。

滅多に自己主張をしないこの男の頼みの重さを認識しているボクは快く彼の頼みを了承し、
病院で彼の気が済むまで診察をうけてもらう事にしました。

待つ事30分。


おっ清水どうだった?ヒビくらいはいってたか?

え、えっとォ


妙にモジモジしています。ボクはハッキリしないヤツは大嫌いなので、
すかさずヤツの右腕小指に武蔵ばりのミドルをたたきこみました。

アーーーーーッ!!

静寂な病院の廊下に響き渡る叫び声。

折れてたんだよぉ〜複雑骨折なんだよぉ〜許してくれよぉ〜

何を許して欲しいのかさっぱりわかりませんでしたが、深刻な事態である事は理解しました。
とりあえず床の上でのたくっている彼を放置して、先生の話を聞く事にしました。

すぐ手術に入らないといけない状態ですので、これから行いたいのですがよろしいですか?

何がよろしいのかさっぱりわかりませんでしたが、とりあえず黙ってうなずきました。
清水クンに決めさせたら結論が出ない事は分かりきっているからです。




10分後の彼。




「ああ…私はこの人が好き… すきなものを守りたくて自分を傷つけてしまうこの人が」


そのうち無理矢理カレカノを見せる予定です。


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