やあ皆さんこんにちわ。
本日は正しい虫講座：中級編へようこそ。
さて今日の講座内容は”ゲーム専門学校”です。
-- ゲーム専門学校 --
ゲームが好きでスキでスキで、もうどうしようもなくて、ゲーム・クリエイターを夢見る、
絶対的かつ盲目的な情熱を持つドキュン君が密かに胸をドキトキときめかせ、入学を心待ち
にしながらも、何故か人前では入学意志を全力で否定してしまうという、このステキ学校！
（さすがに俺ゲー専入るンだぜ〜とか人前で言っちゃう方はいないだろ）
本日はコレについて思うところを、虫マスターこと私：サカイが話させていただきます。
拙い文章ですが、5分程おつきあいください。
っていうか、ばるへぷの日記でゲー専(タイトル：東ゲデ)ネタを見たのが、コレ書くきっかけに
なったンですが。
その中で、おそらくネタだけの為に、東＊ゲーム＊ザイナー学院(以下東ゲー)の資料を
わざわざとりよせたシヴァさんのそのバイタリティはあまりにも凄すぎます。ナイスすぎます。
しかしです。
もしも・・・もしもです。
ネタではなくマジで。
資料をとりよせるだけではおさまらず・・・
東ゲーに話しを聞きにまで行ってしまう
そンなとてつもなく強の者がいたとしたら、貴方どうします？
・・・・・しかも。
２６歳をこえてな。
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
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アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
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アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
・・・・・・ふう。
少し落ち着きました。さあ、気を取り直してと。
そうです。
ボクは、イタいなどという次元ではくくる事ができない、超越したイタさの過去を
持っています。
それは今から大体4年前、そう２６才の春の事でした。
入社して３年、会社の仕事にも慣れ、なンとなく仕事をし、なンとなく友達と遊び、
なンとなく週末を過ごす・・
ほどほどの忙しさ、ほどほどの人間関係、ほどほどの収入。
中途半端な心の余裕と時間、そしてお金。
平穏かつ退屈な、でも安定した毎日。
この状態が続くと、人はどうなるか・・・
自分が本当にやりたかった事はこれだったのだろうか？
こンな事を考えはじめてしまいます。
これが、さらに続くとどうなるか？
ハロー！ 素晴らしき本当の自分探し野郎！
ボクノヤリタイコトハナニ〜、ボクノシアワセハドコ〜、ボクノイバショハドコ〜、
そンなもんはじめっから存在しねえよ、
こンなこと、考えちゃってる時点でな。
気づけよ当時のオレ！
・・・・・・・
きづきませンでした。
きづかなかったンだ・・・
きづかなかったンだよう。
・・・・・・・
うばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああぁああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああぁあああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああ
ああああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああぁあああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああぁああああああああああああぁあああああああああああああああああああ
・・・・・・ふう。
油断するとすぐにトリップしてしまいます。
それ程の激痛だという事ですね。
（これ以上、ボクをおいつめないでください）
そンなワケでボクは、”自分が一番やりたかった事は何か？”という命題について
考えはじめてしまいました。
・・・・・・・・
そうッ！ボクにはゲームがあるっ！
ゲームと出会ったレトロ・パソゲー時代。
身も心も熱かったあのファミコン初期時代。
学校、睡眠以外の時間はゲームしかしていなかった、あのスーファミ時代。
そうだ！ ボクはゲームをつくりたいンだっ！
今、考えるとココに誤解があります。
ボクは、ゲームをつくりたかったのではなく、
ゲームしか知らなかったンだよね。
ここっ！そう、ココすごく大事っ！
それしか知らない事と、たくさんの中からそれを選択する事の大きな違いっ！
しかし、既に盛り上がりまくってたボクを止める事は、もはや誰にもできませンでした。
そしてファミ通の記事をきっかけに、ボクの足は代々木の、あの東ゲーへと向かうのでした。
そう、自分の夢をあきらめない為に。
この生きているのか死んでいるのかわからない日常にケリをつける為に。
新しい自分を・・・いや本当の自分を見つけるために！
当時のボクの頭のドコを切っても、↑のようなキチガイワードがこぼれ落ちてきた事でしょう。
それ程までに、酔っぱらいまくっていたわけですね。
そンな、本当の自分探しドランカー君の眼が醒めてきたのは、
東ゲーの応接で、営業さんとツーショットになった時からでした。
その人、格好は普通のサラリーマン。
顔も全然普通です。眼鏡かけてて、切れ者の営業って感じ。
物腰が柔らかく、とても丁寧に話してくれます。
素晴らしいです、ただ一つの欠点を除いてね。
ん？なンかひっかかる事があったのかって？
うン、だってその人、存在自体がインチキくさいんだもン。
第一声がいきなし、”で、いつからにします？”ですよ？
この時点で、半分腰が浮きかけました。
その後も、速く申し込むとこれだけ安くなるよ、みたいな話がほとンど。
その話を、にこやかなインチキくさい笑顔と、しなやかなもみ手で、延々と続けるのです。
こンなベタな営業マン初めてみたよ。
うン、２０分後にはボク精神汚染寸前。
こうやって洗脳は行われていくのですね。
でも甘かった。
ボク全然甘かった。
これは単なるプロローグでした、真の恐怖の。
拷問のような概要？説明もようやく終わり、学校の中を見学させてもらう事になりました。
営業さんがおっしゃる、超一流のスタッフ、そして最新の開発機材はどれくらいスゴいのかな？
ワクワク！
へえ〜これが教室ですか。
おお！コレが最新の開発機材！どれどれ。
！！！！！！！
ボクは自分の眼を疑いました。
そこに燦然と鎮座なさってました
X６８０００が。
さすが！ 眼のつけどころがシャープです ってそうじゃねえだろ。
確かにプログラミングならば、ワークステーションじゃなくても全然余裕です。
普通のパソコンでも充分なことは確かです。
でもね。
少しひねってマックとかならば、なンとか許容できたかもしれないけどもね。
CPUクロック１GHzデフォルトの今において、あえて１０MHzの脅威的なパフォーマンスを
思う存分堪能しろと？ ついでにメモリーは１M！？処理能力16bit？ ええっハードディスク？
ついてないよそンなの！
ちなみに１９８７年当事のキャッチフレーズは「夢を超えた」＞夢は夢でも悪夢だよソレ！
その圧倒的なオーラに包まれて、あの伝説の名器X６８０００が、今ボクの眼前に光臨なさったァ！
（ギャアアアアア）
っていうかコレがおっしゃるところの最新開発機材ってヤツですか！
すげえよ、広告に嘘いつわりなし！
あ、一つだけ間違ってるよ、最新じゃなくて最強な。
笑いをとる為の。
じゃあじゃあアレですか、超一流のスタッフっていうのは、あそこでお茶を飲んでる、
明日にも逝きそうなじじいですか。
精神汚染を通り越して、精神崩壊寸前。
この時点で、頭の中は真っ白です。
まだ。
まだだよ。
まだ終わらないンですコレが。
次は（いやもうお腹一杯なンだけど）、卒業生さン達のつくったゲームを体験プレイ
させてもらう事になりました。
つまりコレは、ここに入ればこンな凄いゲームをつくれるようになるンだよ！っ言う、
学校サイドとしては、最も重要なアピール戦略の部分です。
そうサ、ゲームって要はアイデアだもンね。
本質的な面白さがあれば、キャラは○や△でも関係ないってゼビウスの作者も言ってたし、
（いや、今の時代では、さすがに間違いだろ）
開発機材がX６８０００だからどうだっていうンだ、ボクってバカだなあ。
もっと大事なところに眼を向けないとネ☆
さあ、どンな凄いゲームがプレイできるのかなあ？（ワクワク）
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・え〜っと、ジョイメカ・ファイトってゲーム御存じですか？
うン、手も足も線で表現されたロボット達がたたかうゲーム。
ファミコン末期の名作と呼ばれても良いくらいデキが良かったゲームです。
その名ゲーを、１０００倍くらい水で薄めただけのようなゲーム？がそこに鎮座
なさってました。
・・・・・
いやっゲームはグラフィックが全てじゃないのさ、
また忘れるところだったよ、もっと本質的なものに眼をむけなきゃね☆
やって見た感想 ↓
いや、他に表現しようがないし。
・・・・・
マジでこンな感じでした。
上の絵は確かにボクの心理描写も入っているンですが、
実際のヤツのグラフィックは下手したら、この絵よりも上をいくかもしれませン。
もういいや。
もういいです。
もうボクお腹一杯。
こンなにたくさんのごちそうをありがとう、本当に。
さて、そろそろ帰っても・・・・おや？
誰もいませン。
・・・・・・
コレの意味することはなンですか？
東ゲーさんはボクに何をさせたいのですか？
このうンこゲーをひたすらプレイしてろと？
それまで帰さねえと、そうおっしゃってますか？
・・・・・・
うぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああぁああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああぁあああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああ
ああああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああぁあああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああぁああああああああああああぁあああああああああああああああああああ
これこそ本当の意味での洗脳です。
マジで身も心もボロボロにされました。
東ゲーってマジすごいです、いやあ本当にいい経験したなあっ！
まだこの話しは終わりません。
確かに東ゲーは凄かった。
いや、凄いというより、凄まじかった・・・
その最強ぶり、まさに右に出るものなし、といった感じでした。
しかし。
しかしです。
この事実をさらにこえる強者が、まだ存在していたのです。
その強者とは！
この出来事があった次の日に、別のゲー専に
見学に行ったボク。
バカは死ンでもなおらねえ、という言葉はボクの為に存在します。
さて、このままだと、鬱死してしまいそうなので、強引に話しを先に進めます。
いや、ここは見た目も中味も、割とまともそうでした。
少なくとも開発機材はX６８０００ではありませンでした、
それだけでボクはもう素晴らしいと思い・・ああっ洗脳の影響がこンなところにもっ。
まともじゃねえのは、ここから先です。
一通り、見学が終わった後、マンツーマンでの概要説明 及び 面談がありました。
つまりカリキュラム・費用などの説明を聞いた後に、今度はこちらの現在の状況・その熱意
・そしてやりたい事などを伝え、今後の進め方をアドバイスしてもらうコーナーです。
普通の人ならば、”君にはこのコースが向いてるね”とか、”夜間では時間がきついよ”
とか、たぶんそういった感じのアドバイスをもらう筈です。
もちろんボクも全然ふつうのつもりでした。
さらに情熱だけは人一倍あったつもりでした。
熱意も。
やる気も。
多少のお金も。
さらに、会社を辞める覚悟もありました。
そンなバリバリのボクに、講師の御方がくれたアドバイスとはっ！
１時間みっちりお説教。
ついでに言うなら、その見事なまでのお説教されぶりを、そこのクソ生徒共がニヤニヤしながら
見物しやがってるのな。
ああっ、見物人はどンどン増えます。
見せ物です見せ物。み〜せ〜も〜の〜！これはもう見せ物ですよワーイ。
ボクは自分自身に問いたいっ
どこの世界に、学校の見学に来て延々とお説教されて、なおかつ晒しものにされる
２６過ぎの男がいますか？
・・・・・
非常に残念ながら、全部実話なのです。
・・・・・
アキャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
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アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
！！！！！・・・・（以下略）
・・・・あれから３年ほどが経過しました。
そして今。
ボクは今、貴方に感謝しています。
ゲー専業界ならば、当時のボクみたいな超上ガモ、絶対のがさない筈です。
即、口先三寸で入学決定、あとは野となれ山となれ、の筈です。
でも、貴方はボクを救ってくれた・・・
貴方がいたから今のボクがあります。
貴方はあの時、こう思ったのですね。
ボクのあの、突っ走りまくりなあの眼を見てこう思ったのですね。
いくらなンでもイタすぎる。
さすがに犯罪者をつくりたくはない、と。
ありがとう。
本当にありがとう。
おかげ様で、まだバスジャックはしていませン。
＃でも今度あったら殴る。