前回のミーティングから早1ヶ月。
公認会計士 兼 公認駄目人間であるところのアダチ君が渾身の力を込めて打ち出した
あの狂気のサジェスチョンのことなど完全に忘れてしまっていた僕は、いつも通りの
平穏な日常を過ごしていました。
そんなある日の休日、いつものように逆シャアの鑑賞しつつ瞳をウルウルさせておりましたら
突然ドアをドンドン叩く音が? 誰だこの至福の時間を邪魔するバカは!と思って外に出てみましたら…
そこに親父が立っていた。
彼は何も言わずに、妙にデカい発砲スチロールの箱を玄関先にドン!ドン!と2つ置き。
「じゃあ、そういうことだから」
と言い残して、その場を立ち去っていきました。
?.
凄まじくイヤな予感がするのを感じつつ。
とりあえず、開けてみた ↓
なにィ!(カニィ!?).
しかもアライブ!?(あまりのことに思わず英語)
「こいつ…動くぞ!」.
動くなー!
というわけで、玄関先をエイリアンの子供が這いずり回るという、とんでもなく
シュールすぎる光景を目の当たりにして、僕はすっかり心神喪失状態に陥ってしまいました。
で、このガメラの子供もどきをどうしろと?
… … … あー分かった! ペット?(ビンゴォ) …なわけはない、と。
おや?よくよく見たら発砲スチロールの底に小汚ないメモが落ちてるよ? どれどれ?
… … ふーん。
そのメモの一番上の行にはこう書かれてありました。
1:「湯をわかせ」
おもむろに立ち上がり、唐突に湯を湧かしはじめる僕。
(グツグツグツグツ)
2:「塩を適当に入れろ」
言われる通り、適当に塩をブチこみます。
3:「カニをブチこめ」
言われる通り、カニを適当にブチこみま… ええーっ!
…なんて反応するわけもなく、予想されたその指示を黙々と実行する僕。
え?可哀想?
「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?アーン」
というわけでエイリアン投入。ボチャーン!
(絶望ォーにィ身をよじれェェ虫ケラァァァァァ!)
この時点で僕のツラはもう真っ黒。
で、次の指示は?
4:「煮ろ」
…うん、煮る。
というか、なんで僕は休日の真っ昼間にカニを煮ていなければならないのでしょうか?
自らの行動どころか、自分自身の存在意義すら分からなくなりながら、
20分ほどグツグツ煮ていたら、なんかすっかりいい色になってきたよ?
もう、やけくそついでにバラしてみた。
↓
で、次の指示は?
5:「食え」
うん、美味かった。
?.
非常に残念ながらたぶんこのカニが商品なんだろうなあということへの明確な回答を出すのを
脳が嫌がりまくってしまったので、とりあえず無限に続くクエスチョンマークを頭の中に並べつつ、
ふと後ろを振り向けばそこにはもう一つの核廃棄物が。
むしろ永遠に放置しておきたかったのですが、それを実行するとおそらく
大変なことが起こってしまうんだろうなァということが軽々と想像できてしまったので、
(内部で大変な化学反応起を起こしたあげく薬品工場が爆発した並の匂いが部屋中に充満?)
僕は渋々その爆弾処理にかかることに。
で、意を決して開けましたら、そこには↓
臓物?.(まごうことなき?)
こ…れを、どうしろ、と?
あっそうだ!メモ、メモは!
今回も同じようなメモがきっと何処かにある筈… あったー!
どれどれ?何が書いてあるのかな?
「うまいぞ」
その場で僕はヘナヘナと脱力しつつ、自分の体の中に脈々と根付いている父親のDNAを
血液ごと全部根こそぎ廃棄処分したい気分で一杯になりました。
(よくよく見たらマグロの固まりだった)
というわけで切って切って切りまくり、とりあえず刺身として食うことに。
うむ、見てくれは異常に悪かったけどこれは確かにマグロの刺身、フツーに美味いかも。
で、御飯を炊いてマグロ丼として食いまくり。
ウマ。ウマ。確かにウマ。これだったら幾らでもいける!一杯目ェ!
お吸い物飲みつつ、二杯目ェ!
ヅケ丼気味にして、三杯目ェ!
とどめはお茶漬けで、四杯目ェ!
ついでに言うよ!無くなんねー.
#その後1週間、毎日バカみたいにマグロを食い続ける羽目に。
(量ありすぎー)
もうマグロなんて見たくもない。
もう駄目だ
#次回: 感動の最終回。「灰になった未来」
サキー!エリア88はなんのためにあったんだー!