<モテニッキ・7>


全身をあますことなく咬みちぎられた。


そこまで噛まなくても、というくらいガブられた。
明確なる全力のノーをこれ以上ないというくらいの強い態度でもって示された


結果として入院することに。危うく死ぬところだった。
その代償の対価として分かったことがある。

犬は駄目だ。あまりにもプレイが激しすぎる。
生っ粋のハードヒッターたる僕でもその無償の愛を受け止めきれなかった。
まことに残念だ。


真実の愛は未だ見つからず、その道のりは果てしなく遠い。
それでも僕は歩き続ける。この辛くて過酷な道をひたすら歩き続ける。



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