「ポンキッキーズ」の前身となる「ひらけ!ポンキッキ」の番組内で放送していたある歌を一曲最近聴く機会があって聴いたのだけど、ノスタルジーに浸るつもりが記憶以上に素晴らしい良さがそこにはあり、涙を禁じ得ないといった俺であったのです。
            幼少の時代には無かった楽曲を楽しむ方法を身につけた今でも鑑賞に堪えうるのだから、こりゃあもうとってもいい曲に違いないんだヨ!といったカンジなので一発「懐かしの子供歌」をテーマにG企画参加を決めました。
            
ポンキッキから5曲、NHKの「みんなのうた」から5曲選択し、「懐10」としてお送りします。全て現在俺のメタラー耳で聴き直しての紹介です。
            
            
            ■ おっぱいがいっぱい/ぶんけかな(ポンキッキ 1984年) ■ 
            
コーラスではタイトルでもある「おっぱいがいっぱい」というフレーズを連呼するのだけど、そもそも、おっぱいがいっぱいってどゆことだ!?そして後に続く「うれしいな、さわりたい」という歌詞は…。
            
酒池肉林を想像した児童は俺だけじゃないハズ!
            
なんかこの曲、声優の宮村優子にカヴァーされてます。完コピです。今だとコチラの方が入手しやすそうです。子供の歌声なんて聴きたくないぜ!って人は宮村Verの方がいいかも。その代わり宮村はアニメ声だけど。
            
            
            ■ 赤鬼と青鬼のタンゴ/尾藤イサオ(みんなのうた 1977年) ■ 
            
ヴァース〜ブリッジはこの時代らしいトラディショナルな日本の童謡といった趣きなのだけど、コーラスはタンゴ調に!プログレの如き展開を見せるドラマティックな曲。尾藤の歌唱もステキ。
            
            
            ■ おふろのかぞえうた/ビックリ・エレクトリック・カンパニー ■ 
            
冒頭では湯加減を見てからだの脱いだ服を自分でたためとか歌っていたので、入浴の作法とか注意とかを促す内容かと思ったら、2番からお風呂で遊ぼうぜ的な歌詞になったりする。
            
微妙に低いテンションで淡々とヴァースを繰り返す曲なのでコーラス(と言っていいのか…)では無駄に力が入っていて微笑ましい。
            
            
            ■ メトロポリタン美術館/大貫妙子(みんなのうた 1984年) ■ 
            
当時俺は阿呆だったのでなんの疑問も持たずにこの曲を聴いていたけど、今聴いてみるとかなり謎な歌詞だ。展示されてる天使の像が「夜は冷えるから服かしてくんない?」と女の子に言います。女の子は「靴下片方だけやる」とにべもない反応。なぜ靴下を…しかも片方だけかよ!!
            
次に女子は石の棺桶で眠っているファラオに話し掛けます。しかしファラオは熟睡5000年。そこで女の子は目覚し時計をかけるという行動にでます。小さな親切大きなお世話とはこのことだッ!
            
そして最後に女の子は「大好きな絵」の中に閉じ込められます。…なんだそのオチはーッ!!突然閉じ込められてんじゃねえよ。
            
片方だけの靴下しかもらえなかった天使の像と、頼みもしないのに起こされたファラオ両人による呪いなのか!?やっぱり謎だ。
            
            
            ■ パップラドンカルメ/若子内悦郎(ポンキッキ) ■ 
            
プリンみたいな味もするとかケーキみたいな味もするとか具体例を挙げて味のウワサをするんだが、「パップラドンカルメ」という名前を構成している「カルメ」すなわち「カルメ焼き」が全く歌に出てこない!
            
幼い俺:カルメ焼きとは関係ないの!?
            
今の俺:この曲ベースがカッコイイんダ!
            
            
            ■ 恋するニワトリ/谷山浩子(みんなのうた 1985年) ■ 
            
狂ったファンタジックな曲。
            曲調もアコースティックのインストを主軸に、さわやかにせつない感じ。だけど歌詞はちょっとスゴイよ。鉄製の風見鶏に恋をした雌鳥は貝殻とか食って鉄になろうとするんだぜ?どんな発想だよそれは。
            
そんで最後には「思いを込めて一人で卵を産みました」なんて言ってるの。哀しい…。父(てて)なしごだよ!生まれてくるヒヨコを一人で育てるのね!!って無精卵か。かえらないよな。
            
だいたいニワトリのクセに「一人」とはなんだ。
            
            
            ■ パタパタママ/のこいのこ(ポンキッキ 1976年) ■ 
            
パタパタママの息子の視点でママの一日を語られています。息子は8時で就寝なのでそれ以降のママの行動は不明だ。夜もパタパタママでパクパクママなのか〜ッ!?といったシモの話でシメてみたり。
            
            
            ■ ラジャ・マハラジャ/戸川純(みんなのうた 1985年) ■ 
            
このラジャ・マハラジャという人物、インドでは大変な人気で、インドの子供はみんな彼になりたがっているし、インドに行ったら会いたい人No.1のご様子。サイババみたいなもんか?
            
歌詞を読むと、北から南へ行列連れて嫁さんを探し、ヤクでラリって月とか星とかから光を採集して城の灯りにするぜ!と意気込んでいる成り金なのです。彼は。うわぁ、かっこいいね!
            
インドでは風変わりな人が人気者になれるのかもね。
            
            
            冒頭で書いた思わず泣いちゃった曲がコレです。パタパタママ同様に、日曜の父親の行動を時間ごとに描いた曲です。でも、パタパタママほど知られていないんだよねえ。言わば隠れた名曲なのかーッ!?
            いや、もう、なんかせつないんですよコレ。のんびり親父の悲哀とでも言うか、歌詞ではイイトコロ一つもないんだけど、息子はそんなパパが大好きーって歌ってるの。なんか、いいねぇ。
            
メロディーもいいの。ブリッジの哀しさといったら!そしてコーラスで哀愁の渦が強襲する!パタパタママしか知らん人には是非聴いてもらいたい一曲。一昔前のディスコナンバーを彷彿とさせるリフレインも秀逸。
            
            
            ■ まっくら森の歌/谷山浩子(みんなのうた 1985年) ■ 
            
「まっくら森は心の迷路」という歌詞が胸に突き刺さる。そう、まっくら森とは、人間の心に住まう暗黒面とでもいうか、葛藤とでもいうか、こころのネガティヴな部分を歌った歌なのですねといった解釈は深読みしすぎ?
            
いま聴いても断然かっこいい。
            
            
いやー、余所でHM/HR系サイトを営んでいる俺としては、やっぱりメタルについて語ってみるのが良かったのかもしれないけど、こんなのもたまにはいいでしょ?しかし、自分が得手とするジャンル外の楽曲に言及するのって難しい…。めちゃくちゃ書いてるかもしれないけど、許してネ☆