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L07:メタルより愛AI哀(と呪詛)を込めて

プロジェクトNo Future対応第二弾Love Song特集であります。ちょっと似通った曲がそろってしまいましたが、ヴァラエティに富んだ選曲なんて器用なこと出来ません。ゴメンナサイ。

Still My Breeding Heart

By

Steve Vai

(Sex & Religion)

25になって。前よりドキドキすることなんて無くなってしまったように感じます。

ロックが好きだ、メタルが好きだって胸を張って、Jump or Dieとかジーク・ジオンとか叫んで、黒いプリントシャツを着て。それでも、チョット気を抜くと、自分が乾いているのがわかる。そんな感じ。

Demo、イチローの広告しているペプシや、水野美紀の中国緑茶を飲もう、って言いたいわけでは無いのです。ちなみにボクはペプシ派です。水野美紀はただ好きなだけですな。

Anyway、乾いた心には爆音よりも伸びのある音楽が必要です。心を潤して、心から血が流れるほどに。

戦士のように死のう 君の腕の中で

勇敢な英雄として 血にまみれた戦争の中

最後に紡ぎだされる言葉 星に届かんとする中

愛の名の下に

心から血が流れ続けている

元気でいてくれ、愛する人よ

心からまだ血が流れ続けている

というわけで、女の子の腕募集中。あ、バラバラ殺人をしろって言うわけではありませんよ。

Shine on Me

By

Marty Friedman

(True Obsessions)

この曲を聴いていると彼女を思い出す。

なんていってみたいものであります。ボク?あるわけ無いでしょ。部屋にこもって『ウシシシ、速弾き最高ヴォーカリストなんぞ地獄に落ちろシュラプネルの技術は世界一ぃぃぃぃ〜』なんて奴に惚れる人間がいるほど、世の中甘くは無いようです。

でも。ギターに、音楽に、メタルに。深くおぼれていなければ、聴くことが無かった曲だと思います。DaKaRa。KaRaDa。彼女がいなくても良いかなぁ、なんて思うのです。人は、これを強がりとか負け惜しみというのですけど。No Future風に言うと、アギアギあぎぎぎギィ、ですかねぇ。

Almost Honest

By

Megadeth

(Cryptic Writings)

愛には、いろいろな形があると思うのです。SやらMやらその他いろいろの体位など。当然、Love Songにも、色々あるわけです。『君がいないと、ボクは駄目なんだ』なんてスタンダードなものから、『君はボクにヒドイ仕打ちをしたから、ボクはもう独りで生きていくよ』など。ここから何がわかるでしょうか。つまり男は馬鹿で、女性は天使か悪魔かのどっちかなんですね。

おいおい、恋は盲目とはいえチョット極端すぎるぞそれは。Megadethのムステインがそう思ったかどうかは別として、このAlmost Honestでは、男も女も普通の人間で。ウソをついたわけではないけれど、全てをさらけ出したわけでも無く。

たまには、こんなメタルも良いと思います。メタルじゃねえぞこんなの、なんてツッコミがありそうですな。

Crave

By

Nuno Bettencourt

(Schizophonic)

毎朝、横浜から品川まで東海道線を使って通勤しています。通勤というより、痛勤といったほうが正しいほどに、電車が混雑しています。周りからのプレッシャーで、体が浮き上がる感じ。

そんな中、Nuno初のソロアルバム、Schizophonicの3曲目であるCraveの気だるい雰囲気に身を任せていると、プレッシャーが薄れていきます。

Touch Me, Touch Me, Touch Me, Touch Me

My Body Craves Your Touch

触って、ボクに触れて、撫でて、ボクを愛撫して

君に触って欲しいんだ

日本語に訳すと途端にアブナイ感じがでますねぇ。それでも、英語だと思わず口ずさみたくなる、ポップなメロディはNunoならでは。

女の子に愛撫されたいよぅ、なんて考えながら、スーツを着たおじさんに押し潰されて、ボクは今日も通勤です。こらそこ、触るんじゃない、こらっ!

Get in the Ring

By

Guns’n Roses

(Use Your Illusion II)

GOGさんに捧げます

ヘヴィメタやプログレといったマイナーな音楽を聴いている人間には、ある共通した価値観を持っているように思います。

好きなアーティストのCDは、沢山売れて欲しい。

でも、我ら選ばれた優良人種のみが、そのCDを聴くべきである。

上のステートメントから、何が分かるでしょうか(ボクがジオニストである、という以外にですよ)。それは、音楽を愛している人間でも、音楽はエンターテイメントであると認識している点です。音楽的な部分だけでは、生き残れない。ショービジネスという部分が、必要というわけです。

Guns’n Rosesは音楽にビジネスが必要だと知りつつも、音楽に食いつくビジネスを軽蔑していたのではないでしょうか。そして、この曲で聴くことが出来る音楽・カルチャー雑誌に対する激しい批判は、ファンに対する愛情の裏返しなのではないかと思います。音楽への、ロックへの、メタルへの、そしてファンへのLove Song。

FucX Youやら$uck My FuXkin’DXckをちりばめた歌がLove Songか?と聞かれるとチョット返答に困りますけど。

Daddy, Brother, Your Lover, and a Little Boy

By

Mr. Big

(Lean into it)

エレキ・ギターを買って、その後すぐに欲しくなるのがエフェクター(音色を変える機械)。普通であれば、音を歪ませるオーバードライブか、広がりを持たせるリバーブやらコーラスといったものを買い揃えていくことでしょう。ワウ・ペダルなんてのもシブイ。

でも。

ボクが欲しかったのは、電気ドリルでした。ドリルのぎゅお〜ん、ぎゅおおお〜んという音を、ギターのマイクが拾ってくれるわけです。電気ドリルに限らず、テレビのリモコン、掃除機のモーター音、電動歯ブラシでも、似たようなことが出来ます。

それで。

寝ても覚めてもドリルドリルドリル。ギターの雑誌より、大工用具の雑誌を読み漁っていました。マキタのドリルが欲しい。いや、あのドリルのほうがトルクがあるなぁ。これはチョット重いかな。オレンジのボディ色がいいなぁ。などなど。

一体なにがボクをそこまでドリルに駆り立てたのか。答えはこの曲にあります。ドリルの先にギターのピックを貼り付け、超高速ソロを披露した後、ぎゅお〜ん、ぎゅぎゅおおお〜ん。

ギタリストのポール・ギルバートが持つドリルに対する深い愛を、このとき確かに感じました。この曲には流れているのです。愛が。A Love Song for the Electric Drill。

結局、ドリルは危険かつ高価だったので、ボクは料理用のハンドミキサーで代用していました。ハンドミキサーを振りかざすギタリスト。想像するだけで格好悪いですが、鏡を眺めて一人悦に入っていたのは秘密です。

Cupid is dead

By

Extreme

(The Best of Extreme)

あなたは非モテですか?

ボクは非モテです。

あなたは、こんなことを考えたことがありますか?頭だってそんなに良くない。ギレン閣下の半分あれば上等で、1/3ぐらいかも知れない。顔だって、ガルマ様には遠く及ばない。ガトー少佐のように仁義に厚いわけでもなく、気の弱さはバーニィ以上。それでも、自分よりヒドイ人間はいるんじゃないかって。

ボクはあります。

あなたは非モテですか?

ボクは非モテです。

あなたよりヒドイ人間も、ボクより格好悪い人間も、世の中には沢山いるでしょう。でも、モテルモテナイとは関係ないんじゃないかと思う今日この頃です。もちろん、紅い糸とか運命の出会いは、ウソの総合商社でしか取り扱っていない商品だと思っています。ド〜ン!!!

じつは、Cupidだけは信じているんですけど。Cupidが愛をまとめてくれるんだ〜!

えっ?じゃあ、なんでもててないのかって?

だって、Cupidは死んだんだもの。The Cupid is Dead。そうExtremeが教えてくれました。だから、待っていてもモテルわけが無いのです。今は行動する悪党の時代なんだ。

つまり、ファンキーなリズムに乗って押し倒せ、ってことです。この曲は、非モテの人に哀と押し倒す勇気を与えてくれる、まさしく哀と勇気の曲なのです。ちなみに、今回はベスト盤にあるHorm Mixヴァージョンを選んでみました。Hornで派手になっていて、カッコ良いのですよ、これが。

ToNiKaKu、押し倒すのは自分の責任でやってくださいね。結果報告なら聞きますけど。…最低ですね、人間として。虫になる虫にボクは虫になるんだぁあぎっ。

戻ル