Gm5 No
Future連動企画 10人ギタリストを集めようとすると、サカイさんと結構かぶってしまうので、5人だけ。別に10人分書くのが大変だから、というわけではありません。あと先進諸国の集まりとは一切関係ありません。 それにしても、こういった企画には初参加ということで緊張します。ゲーセンで、凄く上手い人の台に乱入する気分です。 1. Dave
Mustain ヴォーカリストとしての印象が強いMustainですが、ギタリストとしての腕もなかなかです。プレイの安定感やヌケの良い音など、外見や音楽性からは想像できないほど高くまとまっています。 でも、欠点がありまして。ギターソロでは、若干音が引っかかったような音になるのです。指が少し遅れている、とでも言いましょうか。その引っかかったような音が、逆に疾走感、焦燥感を生むのです。足がもつれているのに、それでも前に前にと走ってゆく、そんな感じ。欠点さえも強みに変えてしまうMustainは、プレイそのものがロックしているのです。 お薦め MustainのプレイがもっともフィーチャーされているのはMegadethの最新アルバムThe
World Needs A
Hero、といえるでしょう。初期のアグレッシブさと中期のポップさの程よい融合は、メタル初心者にもとっつきやすいと思います。でも、ライブを観るのが一番ですね、Megadethは。 2. Brian
Setzer 年をとって丸くなって、ロック小僧がジャズおじさん、クラシックパパになっていくのも悪くないなぁ、なんて思っていた時期がありまして。でも、ACDCのアンガスおじさんとかサバスのトニーおじさんを見ていると、一途に物事に突き進むのは良いなぁ、なんて思います。いま脳内に『プロジェクトX』のテーマが鳴り響いています。ロックに命をかけた者たち。 Setzerおじさんも、ロックというかロカビリーというか、変わらない音楽を奏で続けています。70年代のピカピカの黒いアメ車に、赤とオレンジ色のフレイムを描き込んで、ラジオをガンガンかけてストリートをゆっくりとドライブする。そんな音楽です。 時代によって色あせないカッコよさこそ、ライフ・サイクルの短い現在の音楽業界が見失ったものなのかもしれません(プロジェクトX風)。 お薦め どのアルバムも大して変わらないのですが、7曲目のGhost
Radioがとにかく良いので。ジョー・ストラマーさんも作曲に数曲参加しています。オーケストラを使用しているために音のヴァラエティが豊かなので、へヴィ・ミュージックに食傷気味の方に良いでしょう。 3. Wolf
Hoffman ギブソン社の変形ギター、フライングVがもっとも似合うギタリストは誰でしょうか? ランディ・ローズ?マイケル・シェンカー? いいえ。Wolf
Hoffmanです。断言。誰それ?とか言わないでください。Death
Rowというアルバムと共に死の列に並んでしまったジャーマンメタルバンド、アクセプトのリード・ギタリストです。 Hoffmanのプレイは、はっきり言ってダサい。2ストライクまで追い込んで、3球目のど真ん中ストレートを打たれるぐらい、愚直です。球種も少ないし。それでもやっぱり聴いてしまう。それでも、好きだといってしまうのです。 お薦め アクセプトのロシアン・ルーレット。布袋のロシアン・ルーレットとは違います。モデルガンと股間のマグナムぐらい。でも日本のハードロックはジャーマンメタルからの影響が非常に強いので、Xジャパンのアグレッシブな曲好きにはまぁ聴けるのではないかと。 4. Greg
Howe 1980年に音楽業界を揺るがす事件がおきます。イングウェイ・マルムスティーンによる、メタルとクラシカルの融合。いわゆる、ネオクラシカルの誕生です。 イングウェイ・マルムスティーン、トニー・マカパイン、ヴィニー・ムーア、そしてGreg
Howeはネオクラ四天王として君臨。新しいムーブメントを、ジャンルにまで育て上げたのです。ちなみに、ボクの中でのこの4人の位置付けは下にある通り。 イングウェイ→ベガ Howe→サガット ムーア→バルログ マカパイン→バイソン なんで?と聞かれても困りますが。 お薦め Vitalij
Kupulijのファースト・ソロアルバムにギタリスト、ベーシストとして参加しています。かつて無いほどのアグレッシブなサウンド、粒のそろった楽曲、超絶技巧ということ無し。四天王は伊達じゃない。 5. Nuno
Bettencort 上手いだけのギタリストなら沢山います。自分だけのスタイルを持つギタリストも沢山います。でも。心の底からカッコイイ、と思えるギタリストはNunoだけです。女の子を押し倒しちゃうかどうかは別として。 それにしてもリズム感覚が凄いです。音と音の間、音が鳴っていない部分がカッコイイ。思わず踊りたくなる、そんなギターを聴かせてくれます。 お薦め Extremeの4thアルバム。ギタープレイという点で、Extreme最高傑作であると思います。この曲をバックに、押し倒しましょう。責任は各自で取ってくださいね。 |