「名も無き君に花束を」のAkiraさんが当サイトのバナーを作成依頼してくれました。
作成してくれたのは「AIV」のガソリンさんです。
フレディ〜ラーブ!
そしてありがとうございました。
Queen
ところで、このバナーのヒゲ親父が何者なのか?という疑問を持つ方がおられるかも知れないので、
この親父が在籍していたクイーンというバンドについて、主観100%で今まで出したアルバムの感想を
中心に自分勝手に語ってみました(参照:各アルバム解説etc)。
ちなみに曲目の緑はオススメ曲。
*Introduction
1974年に1stアルバム:「戦慄の王女」でクイーンは正式にデビューをはたしました。
バンド名がホモを表してもいたのでフレディを除く他の3人は大反対したらしいですが、
押し切られてしまったらしいというのは余談です。
メンバーはフレディ・マーキュリー(Vo)、ブライアン・メイ(G)、ジョン・ディーコン(B)、
ロジャー.テイラー(Ds)の4人で、この構成は1991年フレディがエイズによる急性肺炎で死亡し、
バンド解散となるまで変わることはありませんでした。
20年間同一メンバー! まずここが凄い。
普通は20年間も同じメンバーでやってりゃ、マンネリ化しちゃいます。
大いなるマンネリとして大成するバンドも数多くありますが、クイーンは常にアルバム毎に変化を
遂げながら20年間同一メンバーですよ、これは凄いことです。
次に70年代という汗と根性ものが流行っていた時代にデビューしながらも、彼等はこれっぽっちも汗くさくありません。
当事のバンド野郎に必須条件だった汗・挫折・薬・暴力という要素は微塵もありません。
ちょっとメンバーの学歴を紹介してみましょう。
*フレディ:イーリング・アート・カレッジにてデザイン専攻。
*ブライアン:インペリアル・カレッジにて天文学専攻。理学士取得、その後先生に。
*ジョン:チェルシー・カレッジにて電気工学専攻、主席卒。その後先生に。
*ロジャー:ロンドン大学・歯学科中退。その後ノースロンドン工芸学院にて生物学専攻。
ん〜良く見ると凄いのはジョンとブライアンのみですが、そんな細かい事は気にしちゃいけません。
これは要するに才能ある奴は何やっても凄いということであり、逆に言うとダメな奴はどこまでもダメ
だという救いのない現実を見事に証明してくれていると言えますね。ああ少し脱線したそンな当たり前の
事はどうでもいいですね続けます。
*始動(1974
〜 1975)
そンなわけでクイーンは1974年「戦慄の王女」でデビューしました。
このデビューアルバムは当事のイギリスのプレスからバッキバキにボコられ、こんなバンドが成功したら
帽子でも何でも食ってやる!的批評をカマされましたが、その記者テメエ帽子本当に食ったンだろうなアン?
という事はさておき、とにもかくにも荒々しく猛々しいという他ない、このデビューアルバムの聴きどころは
「全体のテンポ」です。つまりはダレる事なくラストまでサクサク聞ける気持ち良さね。
<英24位・米83位>
1:KEEP YOURSELF ALIVE
2:DOING ALL RIGHT
3:GREAT KING RAT
4:MY FAIRY KING
5:LIAR
6:THE NIGHT COMES DOWN
7:MODERN TIMES ROCK,N,ROLL
8:SON & DAUGHTER
9:JESUS
10:SEVEN SEAS OF RHYE
「戦慄の王女」での酷評にもめげず、同年「QUEEN 2」をリリース。
このアルバムが素晴らしかった! まさに幻想的と評するしかありません。
一枚目はそれほど際立った部分がないように感じられたけどコレはイケる、なにか得体の知れない
フィロソフィを感じます、って素人の私がいくら誉めても意味がないので、評論家批評を1部抜粋します。
動と静、穏やかさと起伏の激しさの対比が見事
わあ凄いッ何が?って知りたい方は聴いてみてください。陰的世界におけるメロディアスな
オーケストラを暗闇で聴いている的感覚を私は感じました、どちらかっつーと暗めですコレ。
<英5位・米49位>
1:PROCESSION
2:FATHER TO SUN
3:WHITE QUEEN
4:SOME DAY ONE DAY
5:THE LOSER IN THE END
6:OGRE BATTLE
7:THE FAIRY FELLER,S MASTER-STROKE
8:NEVERMORE
9:THE MARCH OF THE BLACK QUEEN
10:FUNNY HOW LOVE IS
11:SEVEN SEAS OF RHYE ←
(英10位)
同年12月:「SHEER HEART ATTACK」をリリース。
このアルバムでブライアンの特徴的な三味線フレーズが確立されたと言えるでしょう。
"BRIGHTON ROCK"/"NOW I,M HERE"等、ブライアンのギターが目立つアルバムです。
ベンベンベベベンベベベベベンベン〜って聞こえてくるブライアンのギタープレイはクイーンの
その個性的メロディをさらに象徴するものとなっていきます。
余談ですがブライアンのギターは友人宅の暖炉の一部として100年以上使われてきた木材をボディに
使用している真の意味でのハンドメイドだそうですが、嘘かホントかはどうでも良くて、それだけでも
何かこうロマンをクイーンというバンドに感じてきませンか?
ちなみにこのアルバムには名曲"KILLER QUEEN"も収録されています。
この頃から日本でのクイーン人気に火がつき、75年に初来日を果たす事になります。
<英2位・米12位>
1:BRIGHTON ROCK
2:KILLER QUEEN ← (英2位・米12位)
3:TENEMENT FUNSTER
4:FLICK OF THE WRIST
5:LILY OF THE VALLEY
6:NOW I,M HERE ←
(英11位)
7:IN THE LAP OF THE GODS
8:STONE COLD CRAZY
9:DEAR FRIENDS
10:MISFIRE
11:BRING BACK THAT LEROY BROWN
12:SHE MAKES ME
13:IN THE LAP OF THE GODS...Revisited
*華麗(1975
〜 1977)
1975年:「オペラ座の夜」リリース。
"BOHEMIAN RHAPSODY"・"MY BEST FRIEND"
等、CMでおなじみの曲以外にも隠れた名曲揃いの
アルバム。"39"とか"LOVE OF MY LIFE"とか。
ま、これは非常に有名ですね。クイーンのメロディラインの美しさと多彩さが織りまぜられていて、
こンな完成度の高いアルバム作っちゃったら次はもうダメだろうって言うぐらいの出来になっています。
この頃からロジャーが作る曲、フレディが作る曲、ブライアンが作る曲、それぞれの独自の味という奴が
くっきりはっきりしてきます。
骨太Rock(ロジャー)・強弱の華麗さ(フレディ)・優しく美しく(ブライアン)、これらのメロディの一体感、
ああ至高の世界… ん〜これでも誉めたりない、あれジョンは?
<英1位・米4位>
1:DEATH ON TWO LEGS
2:LAZING ON A SUNDAY AFTERNOON
3:I,M IN LOVE WITH MY CAR
4:YOU,RE MY BEST FRIENS ← (英7位・米16位)
5:39
6:SWEET LADY
7:SEASIDE RENDEZVOUS
8:THE PROPHET,S SONG
9:LOVE OF MY LIFE
10:GOOD COMPANY
11:BOHEMIAN RHAPSODY ← (英1位・米9位)
12:GOD SAVE THE QUEEN
1977年:「華麗なるレース」リリース。
基本的スタイルは前作を引き継いでいますが、遊び心は少しなくなったかな?と感じさせる内容です。
でもメロディはより洗練されています。"TIE YOUR MOTHER DOWN"でテンポよくヘヴィにプレイ、
"YOU TAKE MAY BREATH AWAY"で一転して柔らかな優しいメロディに変化し、"LONG
AWAY"で
哀愁を感じさせる、この出だしは非常に好きです。
しかしいくら日本好きだからと言っても"TEO TORRIATTE"はやり過ぎだろうブライアン。
外人がベタに日本語を歌うとこうなってしまうよナイスガイはヤめようね的見本になってしまって
いるのは御愛嬌、いいンだ彼等だって人間なンだ少しくらいの勘違いはあるンだ人はミスをするンだよう、
だからだからボクはココにいてもイイの?という感じでEVAが日本アニメ界に与えた影響は(以下略)
<英1位・米5位>
1:TIE YOUR MOTHER DOWN ← (英28位・米49位)
2:YOU TAKE MY BREATH AWAY
3:LONG AWAY
4:THE MILLIONAIRE WALTZ
5:YOU AND I
6:SOMEBODY TO LOVE ← (英2位・米13位)
7:WHITE MAN
8:GOOD OLD FASHIONED LOVER BOY
9:DROWSE
10:TEO TORRIATTE
*飛翔(1977〜
1979)
1977年12月:「世界に捧ぐ」リリース。
ジャケットがいい感じ出してます。ジャケット中絵は楳図かずお起用ですか?
バンドが売れすぎちゃって、ちょっとアートな感じを意識してみようかな的思想が滲みでてるような
気がせんでもないですが、かなりの勘違いだと思うのは私だけでしょうか?
またフレディてめえやんちゃヤりやがってザケンなこの野郎でもこれぐらい多めに見てやらないと
又スネちゃうからなあ、ふう、とかいうブライアンの溜め息が聞こえてきそうなアルバムですが、
変化としては、このアルバムで遂にジョンがその才能の片鱗を開花させます。
そう彼にはヒット曲的メロディを作る才能があったンですね。
天才ゆえ、時には素人にはわかりにくすぎるメロディを作成してしまい、それにケチをつけられようモンなら
「じゃあボクちゃん休むっぴ」モード全開になってしまう、わがままひねくれ小僧フレディには真似出来ない、
素直かつ分かりやすいメロディを作る才能がジョンにはあったようです。
という訳でこのアルバムの聴き所は"SPREAD YOUR WINGS"です(きっぱり)。
他にもおなじみのナンバー"WE WILL ROCK YOU"/"WE ARE
THE CHAMPION"が収録されています。
ちなみにフレディが死亡した後、聴いていて思わず泣けてきてしまうような、ああもうクイーンないよう、
みたいな悲しみを凝縮させたような曲"MY MELANCHOLY BLUES"もオススメです。
とまあ、色々書きましたが実は私はこのアルバムが一番好きなのです、やんちゃさと哀愁が感じられる
フレディ自身を表したようなこのアルバムが。
<英4位・米3位>
1:WE WILL ROCK YOU
2:WE ARE THE CHAMPIONS ← (英4位・米3位)
3:SHEER HEART ATTACK
4:ALL DEAD,ALL DEAD
5:SPRAD YOUR WINGS ← (英39位)
6:FIGHT FROM THE INSIDE
7:GET DOWN, MAKE LOVE
8:SLEEPING ON THE SIDEWALK
9:WHO NEEDS YOU
10:IT,S LATE ← (米74位)
11:MY MELANCHOLY BLUES
1978年:”JAZZ”リリース。
ロジャーは相変わらず骨太ロック一途に頑張ってますし、ブライアンもジョンも負けじとヤってますが
悲しいかなすべてフレディの独り勝ち、麻雀に例えるならフレディが全員にハコテンを喰らわせ10万点
以上をゲットして1人ウハウハ笑っているようなアルバムです。
これだけ極端になるのもクイーンらしくないのですが、原因はほとンどオープニングの"MUSTAPHA"
という曲にあります。これだけアクが強い曲を初っぱなからカマされた時点でスタンド:The Freddieが
強制発動、10連コンボでボコられフレディ地獄にハマってしまうのはいたしかたないという所でしょうか。
他にもCM起用曲:"DON,T STOP ME NOW"/"BICYCLE
RACE"が収録されています。
ちなみに"BICYCLE RACE"では何十人ものお姉ちゃんをオールヌードにしてチャリンコに載せると
いう一大キャンペーンをはったそうですが発案者は間違い無くフレディでしょう、それにロジャーが
悪のりしたという所でしょうか。またもや常識人のブライアンとジョンは人当たりのよい顔をお互いに
見合わせてふうッて溜め息をついたのでしょうか? 想像するだけで楽しくなってきますね。
<英2位・米6位>
1:MUSTAPHA
2:FAT BOTTOMED GIRLS ← (英11位・米24位)
3:JEALOUSY
4:BICYCLE RACE
5:IF YOU CAN,T BEAT THEM
6:LET ME ENTERTAIN YOU
7:DEAD ON TIME
8:IN ONLY SEVEN DAYS
9:DREAMERS BALL
10:FUN IT
11:LEAVING HOME AIN,T EASY
12:DON,T STOP ME NOW ← (英9位・米86位)
13:MORE OF THAT JAZZ
1979年:「LIVE KILLERS」リリース。
クイーン 初のライブ・アルバムです。
クイーンのライブ盤は計3枚あるけど、この初期の奴が一番好きだなあ、波動感じるもンなあ。
この時点での最高の選曲だと思います。
あえて聴きどころをあげるならば、"NOW I,M HERE"〜"KEEP
YOUR SELF ALIVE"までの
ステージとオーディエンスが完全に一体となっている流れと、ライブ用ロングバージョンの
"BRIGHTON ROCK"、そして"MUSTAPHA"の出だしで始まる"BOHEMIAN
RHAPSODY"です。
(つってもドコを切っても美味しいです)
<英3位・米16位>
1:WE WILL ROCK YOU
2:LET ME ENTERTAIN YOU
3:DEATH ON TWO LEGS
4:KILLER QUEEN
5:BICYCLE RACE
6:I,M IN LOVE WITH MY CAR
7:GET DOWN, MAKE LOVE
8:YOU,RE MY BEST FRIENDS
9:NOW I,M HERE
10:DREAMERS BALL
11:LOVE OF MY LIFE
12:39
13:KEEP YOURSELF ALIVE
1:DON,T STOP ME NOW
2:SPREAD YOUR WINGS
3:BRIGHTON ROCK
4:BOHEMIAN RHAPSODY
5:TIE YOUR MOTHER DOWN
6:SHEER HEART ATTACK
7:WE WILL ROCK YOU
8:WE ARE THE CHAMPIONS
9:GOD SAVE THE QUEEN
*混沌(1980
〜 1982)
1980年:「THE GAME」リリース。
セールス的には大成功を収め、「世界に捧ぐ」で掴んだアメリカ進出を、成功へと確立させた
アルバムですが、私個人としてはあまり好きなアルバムではありません。
各曲自体は好きなのですが、全体として聴くとこう…なにかクイーンとしての持ち味が薄いような
気がするのです。
ちなみにジョン作曲の"ANOTHER ONE BITES THE DUST"は全米NO1を獲得していますが、
マイケルジャクソンが、もっともシングルカットに適しているとフレディに助言したのは有名な
逸話のようです。やったネジョン!
ついでにクイーンらしくなく、いかにもフレディらしい曲"CRAZY LITTLE THING CALLED
LOVE"も
全米NO1を獲得しています。これは当たり前なので誉めませんが。
あと"SAIL AWAY SISTER"・"SAVE ME"で、ブライアンが職人芸のような優しく美しいメロディを
きっちりと魅せてくれています。前者の方はガンズが日本公演で歌ったそうですね。
ついでにスラッシュはブライアンの大ファンらしいですよ、さあこれでそこのガンズが好きな貴方も
クイーンにのファンに!
そしてロジャーは相変わらず我が道をいっています。この人だけは本当に変わりません。
この人がどっしりと構えているからこそクイーンのメロディがどんなに変化しても、その本質が
アンバランスな方向へ崩れることはないのだなあ、などと勝手に思っていたり。
<英1位・米1位>
1:PLAY THE GAME ← (英14位・米42位)
2:DRAGON ATTACK
3:ANOTHER ONE BITES THE DUST ← (英7位・米1位)
4:NEED YOUR LOVING TONIGHT ← (米44位)
5:CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE ← (英2位・米1位)
6:ROCK IT
7:DON,T TRY SUICIDE
8:SAIL AWAY SWEET SISTER
9:COMING SOON
10:SAVE ME ← (英11位)
1981年:”FLASH GORDON”リリース。
これは私の中ではなかった事になってます。
同年:「GREATEST HITS」リリース。
戦慄の王女〜THE GAMEまでの間のベスト盤です。
初めて聴く方にはコレか"オペラ座の夜"をお勧めします。安心感があるしね。
<英1位・米14位>
1:BOHEMIAN RHAPSODY
2:ANOTHER ONE BITES THE DUST
3:KILLER QUEEN
4:FAT BOTTOMED GIRLS
5:BICYCLE RACE
6:YOU,RE MY BEST FRIENDS
7:DON,T STOP ME NOW
8:SAVE ME
9:CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE
10:SOMEBODY TO LOVE
11:NOW I,M HERE
12:GOOD OLD FASHIONED LOVER BOY
13:PLAY THE GAME
14:FLASH
15:SAVEN SEAS OF RHYE
16:WE WILL ROCK YOU
17:WE ARE THE CHAMPIONS
1982年:「HOT SPACE」リリース。
あ〜やっちゃったよ〜を通りこして逆にいいンじゃないか?
私が理解できないだけなンじゃないか?実はコレは凄いンじゃないか? と当事、私を悩ませてくれた作品ですが
今ならハッキリ言えます。フレディ君?ホント真面目にやって下さい☆
例えるならばラルクにスチャダラパーをやらせたような感じ?違うなもっとアンバランスな別の何か、
でも明らかにヘンだろって思いながら聴いている内に、いつのまにこのアルバムにハマってしまっている自分に
気付くのです。ここでもフレディマジック炸裂。特に"BACK CHAT"がカッコよいです。
デビッド・ボウイとのデュエット:"UNDER PRESSURE"収録。今考えると世界で一番豪華なデュエットだと
思いませンか? "LAS PALABRAS DE AMOR" は、これぞブライアンのメロディ!っていう感じ。
今、聴くと、なンかこう… 全体的にかわいい感じがするアルバムです、お茶目さんっ!っとかまあそういう…
<英4位・米22位>
1:STAYING POWER
2:DANCER
3:BACK CHAT! ← (英40位)
4:BODY LANGUAGE ← (英25位・米11位)
5:ACTION THIS DAY
6:PUT OUT THE FIRE
7:LIFE IS REAL
8:CALLING ALL GIRLS ← (米60位)
9:LAS PALABRAS DE AMOR ← (英17位)
10:COOL CAT
11:UNDER PRESSURE ← (英1位・米29位)
*模索(1984
〜 1989)
1984年:「THE WORKS」リリース。
プレスの間では評判芳しくなかったようですが、私的には「世界に捧ぐ」の次に好きなアルバムです。
"RADIO GAGA"、この曲をロジャーが作曲したとはまったくもって信じられないですが、その力強さと
どこか哀愁を感じるメロディはアルバム全体にちりばめられていて、クイーンが今までとは違う次のステージ
へと進んだ事を示唆しているかのようです。
"RADIO GAGA"はプロモーションビデオも昔の人が想像した近未来をイメージした作りになっていて、
私はこれを見る度に、なにかノスタルジックな、切ない気分になるのです。
このビデオでは当事上映されたメトロポリスという映画の一部シーンを使用していて、この映画の主題歌
"Love Kills"をフレディが 歌っています。ちなみに"I WANT TO BREAK
FREE"のプロモ・ビデオでは
メンバー全員が女装しましたが、コレに一番ノっていたのは、やはりフレディだったそうです。
この頃、各メンバーの個人活動が活発になっていて周囲では不仲説が噂されていました。
ちなみにこの頃ロジャーが出した2枚目のソロ:「STRANGE
FRONTIER」もなかなか聴けます。
ブルース・スプリングスティーン往年の名曲"RACING IN THE STREETS"をカヴァーしている辺り、実に
彼らしいです。同時期にフレディも「Mr
BAD GUY」という自分まンまのソロを出していますが、これに収録
されている"I WAS BORN TO LOVE YOU"はビールCMにも使われた事もあって、かなり認知度が高い名曲
となっています。
<英2位・米23位>
1:RADIO GA GA ← (英2位・米16位)
2:TEAR IT UP
3:IT,S A HARD LIFE ← (英6位・米72位)
4:MAN ON THE PROWL
5:MACHINES
6:I WANT TO BREAK FREE ← (英3位・米45位)
7:KEEP PASSING THE OPEN WINDOW
8:HAMMER TO FALL ← (英13位)
9:IS THIS THE WORLD
1985年:来日公演。最初で最後のチャンスを見逃したあああああ!
1986年:”A KIND OF MAGIC”リリース。
ん〜正直このアルバムあまり好きではありません。
アメリカTV番組・映画で大ヒットしたハイランダーのサントラになっているせいもあるのか、
何か純粋なクイーンのアルバムという感じがしないのです。あまり聴きこンでないせいもあるのかな。
クラシカルな雰囲気になっていて、初期クイーンのサウンドを思い出させるような感覚を覚える部分も
ありますが、印象としてはどこか全体的に希薄です。
それでも、"FRIENDS WILL BE FRIENDS"や"WHO WANTS
TO LIVE FOREVER"のメロディラインは
流石クイーン、美しく・麗しいの二言です。
<英1位・米46位>
1:ONE VISION ← (英7位・米46位)
2:A KIND OF MAGIC ← (英3位・米42位)
3:ONE YEAR OF LOVE
4:PAIN IS SO CLOSE TO PLEASURE
5:FRIENDS WILL BE FRIENDS ← (英14位)
6:WHO WANTS TO LIVE FOREVER ← (英24位)
7:GIMME THE PRIZE
8:DON,T LOSE YOUR HEAD
9:PRINCES OF THE UNIVERSE
10:A KIND OF A KIND OF MAGIC
11:FRIENDS WILL BE FRIENDS WILL BE FRIENDS...
12:FOREVER
1986年:「LIVE MAGIC」リリース。クイーン2枚目のライブ・アルバムです。
"ANOTHER ONE BITES THE DUST"でオーディエンスをたっぷりノリきらしてからの、
フレディお得意の”れろれろれ〜”パフォーマンス(知らない人には何の事かサッパリでしょうが)。
そして、そのまま絶頂の流れで"I WANT TO BREAK FREE"へ突入。
これで盛り上がらなきゃどうかしてるよ絶対!そこから一転して"IS THIS THE WORLD"で全体を
しっとりまったりとさせ、続けて屈指の名曲 "BOHEMIAN RHAPSODY"へと繋げていきます。
地味ながらもクイーンの高いライブ・パーフォーマンスがたっぷり味わえる、渋めのライブ・アルバムです。
<英3位>
1:ONE VISION
2:TIE YOUR MOTHER DOWN
3:SEVEN SEAS OF RHYE
4:A KIND OF MAGIC
5:UNDER PRESSURE
6:ANOTHER ONE BITES THE DUST
7:I WANT TO BREAK FREE
8:IS THIS THE WORLD
9:BOHEMIAN RHAPSODY
10:HAMMER TO FALL
11:RADIO GA GA
12:WE WILL ROCK YOU
13:FRIENDS WILL BE FRIENDS
14:WE ARE THE CHAMPIONS
15:GOD SAVE THE QUEEN
1987年:フレディ君なにを勘違いしたかオペラに挑戦。
もともと声域が無茶苦茶広い人だからわりと上手い具合にハマってました。でもクイーンはどうしたクイーンは!
他の3人も独自活動を展開。
1989年:「THE MIRACLE」リリース。
純粋なクイーンの新譜としては実に5年ぶりのアルバムです。
とにもかくにも、"I WANT IT ALL"が無茶苦茶にカッコいいです。
「HOT SPACE」の頃は、その使用方法がいまいち前面に出過ぎていて、わざとらしかった
シンセもこのアルバムの頃には、自然に全体の流れの中に溶け込んでいて、いいカンジです。
ちなみに今までのアルバムは曲ごとに"Bryan"とか"Frredie"とか、作詞作曲したメンバーの
クレジットが入っていたのですが、このアルバムでは全て"Queen"となっています。
この頃すでにフレディは…
<英1位・米24位>
1:PARTY
2:KHASHOGGI,S SHIP
3:THE MIRACLE ← (英21位)
4:I WANT IT ALL ← (英3位)
5:THE INVISIBLE MAN ← (英12位)
6:BREAKTHRU ← (英7位)
7:RAIN MUST FALL
8:SCANDAL ← (英25位)
9:MY BABY DOES ME
10:WAS IT ALL WORTH IT
11:HANG ON IN THERE
12:CHINESE TORTURE
13:THE INVISIBLE MAN
*還るべき場所(1991 〜 1995)
1991年:「INNUENDO」リリース。
この作品が事実上、クイーン最後のアルバムとなりました。
「THE WORKS」〜「THE MIRACLE」の間、模索し続けてきた事の解答がコレか!っつうくらいダイナミック
かつメロディアス! ああ私の陳腐な言葉じゃ上手く説明できないや。
「オペラ座の夜」の繊細な美しさと「THE WORKS」の力強さ、それに加えて?なンなンだこの感覚?
例えば昔小説を読んだとしよう。それから何十年もたってふとその小説を思い出し、また読み直したいなと
思い部屋の中を探すがその本はどうしても見つからないんだ。その時は必死になってその本を捜すんだけど
どうしてもどうしても見つからないンだ。でもってさらにその10年後ふと立ち寄った古本屋でその本を偶然
見つけて懐かしいなというだけでその本を購入し、そんなに期待せず読みはじめる。
そうすると思い出すんだ、それまでの間におこった色々な出来事、悲しい事・楽しい事いろいろ…
ノスタルジイとは決して違う何か、その感覚は最後の曲"SHOW MUST GO ON"で締めくくられるんだ。
私の乏しい語彙で説明するとするなら、そんな感じの出来だと思いました。
実際、最後の曲"SHOW MUST GO ON"はフレディが既にいなくなった今、聞くと本当に涙モノです。
<英1位・米30位>
1:INNUNDO ← (英1位)
2:I,M GOING SLIGHTLY MAD ← (英22位)
3:HEAD LONG ← (英14位)
4:I CAN,T LIVE WITH YOU
5:DON,T TRY SO HARD
6:RIDE THE WILD WIND
7:ALL GOD,S PEOPLE
8:THERE ARE THE DAYS OF OUR LIVES
9:DELILAH
10:THE HITMAN
11:BIJOU
12:THE SHOW MUST GO ON ← (Final
Single)
1991年11月16日:「GREATEST HITS2」リリース。
この2週間後、フレディは他界しました。
<英1位>
1:A KIND OF MAGIC
2:UNDER PRESSURE
3:RADIO GA GA
4:I WANT IT ALL
5:I WANT TO BREAK FREE
6:INNUNDO
7:IT,S A HARD LIFE
8:BREAKTHRU
9:WHO WANTS TO LIVE FOREVER
10:HEADLONG
11:THE MIRACLE
12:I,M GOING SLIGHTLY MAD
13:THE INVISIBLE MAN
14:HAMMER TO FALL
15:FRIENDS WILL BE FRIENDS
16:THE SHOW MUST GO ON
17:ONE VISION
彼のオーラと彼の意志は、彼が亡くなったその後も、クイーンというバンドを動かし続けました。
1992年4月20日、フレディ追悼コンサートが行われました。
出演はデフ・レパード / エクストリーム / ジョージ・マイケル / エルトン・ジョン / ライザ・ミネリ
デビッド・ボウイ / ガンズ・アンド・ローゼズ / メタリカ / ロバート・プラント etc........
とにかく凄いメンツです。これは日本でもTV中継されたので私はビデオに録画しましたが今みても涙モノです。
夕暮れ時になって"ALL THE YOUNG DUDES"が流れだす頃から段々と盛り上がってきて、そのヒートは
ガンズが出てくるころ絶頂を迎え、その後すべてのバンドが演奏終了したと思ったその瞬間、スモークがボウッ
って上がって、「Queen」のキャプションが入った時にはもう涙ボロボロでした。
1992年6月24日:「QUEEN LIVE AT WEMBLEY 86」リリース。
フレディが他界しなければ、決して世にでる事のなかった追悼ライブ・アルバムです。
LIVE MAGIC TOUR:クイーン最後のヨーロッパ・ツアーのロンドン・ウェンブリースタジアムでの
公演が収録されています。「LIVE MAGIC」と一部かぶっている部分もありますが、前期後期の
曲がまんべんなく聞けて、クイーンの生のライブの臨場感を感じる事のできる貴重なライブ・アルバムに
仕上がっています。編集少なめ、そのままの流れの臨場感がとても嬉しいです。
ちなみに上記のフレディ追悼コンサートも、やはりウェンブリースタジアムで行われています。
<英2位・米53位>
1:ONE VISION
2:TIE YOUR MOTHER DOWN
3:IN THE LAP OF THE GODS
4:SEVEN SEAS OF RHYE
5:TEAR IT UP
6:A KIND OF MAGIC
7:UNDER PRESSURE
8:ANOTHER ONE BITES THE DUST
9:WHO WANTS TO LIVE FOREVER
10:I WANT TO BREAK FREE
11:IMPROMPTU
12:BRIGHTON ROCK
13:NOW I,M HERE
1:LOVE OF MY LIFE
2:IS THIS THE WORLD
3:BABY I DON,T CARE
4:HELLO MARY YOU
5:TRTTI FRUTTI
6:GIMME SOME LOVIN
7:BOHEMIAN RHAPSODY
8:HAMMER TO FALL
9:CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE
10:BIG SPENDER
11:RADIO GA GA
12:WE WILL ROCK YOU
13:FRIENDS WILL BE FRIENDS
14:WE ARE THE CHAMPIONS
15:GOD SAVE THE QUEEN
1:IT,S A BEAUTIFUL DAY
2:MADE IN HEAVEN
3:LET ME LIVE
4:MOTHER LOVE
5:MY LIFE HAS BEEN SAVED
6:I WAS BORN TO LOVE YOU
7:HEAVEN FOR EVERYONE
8:TOO MUCH LOVE WILL KILL YOU
9:YOU DON,T FOOL ME
10:A WINTER,S TALE
11:IT,S A BEAUTIFUL DAY
その後、1995年にはフレディの生前時にレコーディングされた曲にメンバー各々の曲を加えた
「MADE IN HEAVEN」というクイーンのラスト・アルバムがリリースされました。
多彩さはなくなったものの、前作以上のパワフルさを全編で聞かせてくれるフレディの、どこまでも
透き通り突き抜けるボーカルは、遺作とは到底思えない程の仕上がりとなっています。
(特に"MADE IN HEAVEN" )
解説にメンバーのコメントが載っていますので抜粋してみました。
バンドの創作意欲がかってない程の高まりを感じさせていたし、それを無駄にする手はなかった。
(ロジャー)
次の作品を作るまでに僕らは、良く話し合った。皆が本当におまけの時間を生きている事も分かっていた。
フレディにとって残された時間はわずかだと聞かされていたからだ。だから彼の体調が良い時は、いつでも
スタジオに出向く事にした。僕らは目一杯、彼の意向に沿うことにした。彼は歌わせてくれ、書ける曲は
何でも書いてくれ、それを歌うからと言った。(ブライアン)
そしてクイーンというバンドは消滅しました。
今思うと、私はフレディのファンだったのではなくて、純粋にクイーンというバンドが好きだったのだと思います。
フレディという個性的な本当の「天才」の存在。そして「普通の人」に見える他の3人の天才達。
独創的(フレディ)かつ繊細(ブライアン)かつ無骨(ロジャー)でありながら、優しさ(ジョン)が織り混ざった
「クイーン」というバンド。
私は彼等の音楽が大好きでした。そしてもちろん今でも。