FUJI ROCK FESTIVAL 12.


2012年7月27日〜29日: 苗場スキー場>

そして、今年もこの季節がやってまいりました、そうフジロックの季節。
ここ数年、参加することが恒例化しすぎて、かなり惰性モードだったりしていたんですが、
今年はラインアップ発表の段階から、少々テンション上がり気味でしたね。
何せ待望の再結成を果たした「Stone Roses」に、今や抜群の求心力を誇る「Radiohead」がトリですからね。
加えていよいよソロで本格的に動き始めた元「OASIS」の兄貴「Noel Gallagher」も追加ときたもんで、
これは少々先走りで漲っても仕方ないだろと。

なもんで、例年なら越後湯沢に陣取っていた拠点を、今年は田代地区に変えちゃいました。
いや、一日フルで動いた後に待ち受けてる深夜の湯沢行きバス待ちが毎年辛すぎるもんで、
いっそ宿を会場により近い田代にしたら少しは楽になるもんかな?って一度試してみたくて。
ちなみに一番近い苗場地区は宿争奪戦があまりに激しすぎて、早々に諦めました。

 




27日(1日目).

<15:30〜>
 まずは先に宿へと入り、最寄の田代バス停から会場を目指す。
 ここからの始発があるだけにバスも空いていて楽ちん…!かと思いきや、入り口付近のぐねぐねと
 うねるリストバンド交換待ち列を見て早速ぐんにゃりする。初日のこの儀式だけは仕方ないとはいえ、
 年をおうごとに手際が悪くなっているような感じがするのは気のせいだろうか。

 無事リストバンドをゲット後、わき目もふらずに真っ直ぐ『オアシス』食堂へと向かい、
 まずはステーキ丼を胃に詰めこんで一息ついてから、丁度演奏スタートした「
The Birthday」を聞きに
 『グリーン』中腹へと向かう。
 ルーズなギターにうねるベースライン、そしてそのしゃがれ声をフルに活かした強引な歌いまわし、
 まさに強引矢の如し、そのなにをやってもチバユウスケにしかならない頑固一徹さを全身に浴びつつ、
 次第にこちらもテンションを上げていく。チバ特有の「跳ね」ノリが非常に分かりやすい"Buddy"、
 メロウな出だしからの爆発的ドライブ感が顕著な"涙がこぼれそう"辺りが特に良かったように思う。

 01:ROKA
 02:Buddy
 03:ゲリラ
 04:なぜか今日は
 05:ホロスコープ
 06:愛でぬりつぶせ
 07:Riot Night Serenade
 08:涙がこぼれそう
 09:READY STEADY GO
 10:さよなら最終兵器
 11:STORM

<17:30〜>
 


 そのまま『グリーン』丘陵地帯の中腹に居残って「
BOOM BOOM SATELLITES」鑑賞。
 ギターという楽器が内包する本質的なカッコよさを直接的に表現したその音楽性=デジロックが、
 今日も二本のフライングVとともに映えまくっている。技術の粋を凝らした、だけどものすごく
 原始的なサウンドという定義が今のところミーの中のそれ。最近はそこに轟音神こと「MOGWAI」っ
 ぽさまで感じるようになってきた。その直情的グルーヴにノセられて眼前でマリオとルイージが、
 更にはフラフープ女とシャボン玉男が加わって踊り狂っているのを眺めて、初日のこの時間帯にして
 早々と現実感を無くしていく感覚にとらわれる。

 01:Another Perfect Day
 02:Moment I Count
 03:Back On My Feet
 04:Rise And Fall
 05:Broken Mirror
 06:Easy Action
 07:Kick It Out
 08:Fogbound

<19:00〜>
 終了後、駐車場まで戻って豚汁を食しつつ、携帯やアイパッドをチェックするもほぼ繋がらない。
 今年はトリ関連が例年になく豪華なこともあってか、特に人が多いような気がするが、その関連も
 あるのだろうか?なんにせよソフトバンクさんには頑張ってアンテナ車を増強して頂きたい所存。
 さて頃合いになったので再び『グリーン』エリアへと戻り、前方付近にて「
Beady Eye」を鑑賞。
 リアムの歌いだしのトーンがかなりヘナっていたので、その劣化っぷりに少々ショックを受けつつ
 これ本当に大丈夫か?ぐらい思っていたが、"Rock'n Roll Star"に"The Roller"という新旧バンドの
 筆頭曲を並べた一番の盛り上がりどころではきっちりキメてくれたので、ひとまず胸を撫で下ろす。
 同様の新旧組み合わせな流れでは"Morning Son"に"Morning Glory"もかなり、いや抜群に良かった。
 "The Roller"に"Morning Son"、この手の「OASIS」時代のオーラに負けないくらいの良メロを作って
 くれている限り「Beady Eye」は大丈夫だろうと思う。というか現メロディ・メイカーのゲム頑張れ。

 01:Four Letter Word
 02:Beatles and Stones
 03:Bring the Light
 04:World Not Set in Stone
 05:Rock'n Roll Star
 06:The Roller
 07:Standing on the Edge of Noise
 08:The Morning Son
 09:Morning Glory
 10:Wigwam
 11:Sons of the Stage

 ライブ後『グリーン』最深部にあるグッズ売り場のTシャツを吟味しようとしたが、この時間帯にも
 関わらず、例年になく混み混み状態だったので、購入を諦めることに。

<21:30〜>
 初日のトリにして今年の目玉たる「
Stone Roses」が『グリーン』に登場。
 オープニングの"I Wanna Be Adored"、そのイアンの第一声を聞いてその音程もろハズしに加えた
 途方もないガナりっぷりに「ここまで下手だったっけ?」とかなり面食らう。ソロ時代はもうちょっと
 繊細な歌い方だったような… ただ下手に声量をセーブしない分、その潔さがいわゆる下手ウマ的な味
 となり、そこへどちらかと言えばラフさを前面に押し出した楽器隊のメロ&リズムが重なって、
 このバンド特有のフィールが作りあがっていく。特にレニのドラム、"She Bangs The Drums"で聞かせて
 くれた独特の躍動感は実に個性的でスリリングだった。ライブの盛り上がりどころは至高のメロ曲
 "Made Of Stone"からの畳み掛け攻勢。"I Am The Resurrection"の後半部分において楽器隊の激しい
 ジャムがまさに掻き鳴らされる中、ブルース・リーのフィギュアで屈託なく遊ぶイアン(曲名の意味と
 かけているのだろうか?)という構図はかなり最高に近かったと思う。

 01:I Wanna Be Adored
 02:Mersey Paradise
 03:(Song for My) Sugar Spun Sister
 04:Sally Cinnamon
 05:Ten Storey Love Song
 06:Where Angels Play
 07:Shoot You Down
 08:Fools Gold
 09:Something's Burning
 10:Waterfall
 11:Don't Stop
 12:Love Spreads
 13:Made Of Stone
 14:This Is The One
 15:She Bangs The Drums
 16:I Am The Resurrection

 


 終了後、宿をとった田代周辺にはコンビニ一つないことを思いだし、『オアシス』にて豚丼に
 鳥塩うどん(絶品!)と食べ歩く。ついでに『パレス・オブ・ワンダー』を冷やかして寄り道くった末、
 帰りのバスで地獄を見る。え?田代往復のバスってないの?と憤慨。ちなみに二日目からはちゃんと運行
 されていた。なんなの本当にもう。

<今日の無駄T>
 


 
#なんのバンドのTシャツだか何がなんだかなブンブンT。
  すぐシワになるのと、サイズLなわりにかなり小さめなところが味。



28日(2日目).

<13:00〜>
 


 さて2日目。本日はハナから登山モードに入り、避暑で大混雑な『ところ天国』脇の小川を横目に
 そのまま『ホワイト』横のボードウォークの散策を楽しむ。林のあちこちに配置されているウサギの
 紙細工がどうやら今年のメイン・オブジェのようだ。そのまま『ヘヴン』に抜けて、裏の迂回路を
 グルっと回って再び『ホワイト』へと戻り、そこで日本におけるポストロックの雄「
MONO」の静寂
 からのノイズの嵐をしばし楽しむ。

 01:Legend
 02:Nostalgia
 03:Dream Odyssey
 04:Ashes in the Snow
 05:Everlasting Light

<16:00〜>
 ひとしきりアーティスティックな轟音をエンジョイした後は大急ぎで下山して、
 『グリーン』ほぼ最前付近にて、本日最大のお目当て「
Ray Davies & Band」を鑑賞することに。
 このレトロ風味な耳に優しいサウンドが、森と山に囲まれた夕方の丘陵地によく合う。
 圧巻は稀代の名曲"Waterloo Sunset"から"Come Dancing"、そして"Victoria"と往年の「Kinks」
 新旧のヒットナンバーを連ねた流れ。そこから終盤の駄目押しで「有名なリフ」ということにかけては
 10本の指に入るんじゃないかと思われる名曲"You Really Got Me"まで聞けたので、ここらで流石に
 打ち止めだろうと思って休みかけたら、まだこのリフがあったー! というわけで"All Day And All…"
 の小気味よいメロが誘導する緩めのダンス感に見事仕上げられた満足至極の1時間。ホント最高でした。

 01:I Need You
 02:I’m Not Like Everybody Else
 03:This Is Where I Belong
 04:Till The End Of The Day
 05:Where Have All The Good Times Gone
 06:Sunny Afternoon
 07:Dead End Street
 08:Waterloo Sunset
 09:Come Dancing
 10:Victoria
 11:20th Century Man
 12:Celluloid Heroes
 13:You Really Got Me
 14:All Day And All Of The Night

<19:00〜>
 一旦『オアシス』まで戻って、ホタテ焼きにタイそば、更にプルコギ丼でフルチャージ。
 「
The Specials」に備えて再び『グリーン』最前付近に戻ってきたら、丁度「Specials」とデカデカ
 書かれたあのツートン模様のバックドロップがステージ背後にセッティングされているところに遭遇。
 その光景を眺めているだけで早々とアガり気味になり少々入れこむ。
 ライブの方はルードボーイ風味全開のパンクロカビリー野郎にして袖なしがトレードマークのリード、
 ロビー・バイヤーズに終始釘付け。この人のギター・プレイはその一挙手一投足がクール極まってる。
 人種的な意味合いでの白黒融合たる「2トーン」、その白の象徴たるテリー・ホールは少々疲れ気味な
 ようにも見えたが、背後でリズムを支える黒人部隊のアクションがユニークなので、その緩慢さも特に
 気にならない。定番の"Gangsters"にレゲエ的な横ノリ感が心地よい"Monkey Man"、「1!・2!」の
 合の手から弾ける無敵のファンク曲"Little Bitch"と、どこまでも体を揺らしまくって楽しめた80分。
 あまりのノリの良さに途中抜けして見ようと思っていた「Spiritualized」を見逃す羽目になった。

 01:Do the Dog
 02:(Dawning Of A) New Era
 03:Gangsters
 04:It's Up To You
 05:Rat Race
 06:Hey Little Rich Girl
 07:Monkey Man
 08:Doesn't Make It Alright
 09:Concrete Jungle
 10:Stereotype
 11:Man At C&A
 12:A Message To You Rudy
 13:Do Nothing
 14:Nite Klub
 15:Little Bitch
 16:Enjoy Yourself (It's Later Than You Think)
 17:You're Wondering Now (The Skatalites cover)
 18:Guns Of Navarron

<21:30〜>
 オリンピック開会式におけるポール・マッカートニー翁の演奏が『グリーン』の大モニターに
 映し出されるのを眺めていたら、ほどなくして 2日目のトリ「オアシス兄」こと
ノエルが登場。
 いきなりの「OASIS」曲は嬉しいが今年の5月公演と同様の展開だったのでもしやと思っていたら、
 やはり2曲目も同展開でこれまた「OASIS」曲の"Mucky Fingers"。その後のセットも完璧に同じ
 だったので、あまり新鮮味のないライブとなってしまった。が、まあこれが仕方がないか。
 しかしまあ次から次へと奏でられていくこの耳に優しいメロが、深夜の山中という鬱蒼と静寂が
 支配する『グリーン』丘陵の雰囲気に合うこと合うこと。そしてアンコールの展開における新旧
 織り交ぜての極上メロ曲4連発はやはり圧巻すぎた。5月公演の時も思ったが、やはりこの人の
 メロディメイカーとしての才能はあまりに突出しすぎている。だけどやっぱりソロの曲はどこか
 牧歌的要素が前面に出すぎていて若干刺激が足りないようにも思える… ので、ここはなるべく
 早く弟と仲直りしていただいて…(そしてまたケンカ)(その衝突から生まれる名メロ)的な?

 01:(It’s Good) To Be Free(Acorstic version)
 02:Mucky Fingers
 03:Everybody’s On The Run
 04:Dream On
 05:If I Had A Gun
 06:The Good Rebel
 07:The Death Of You And Me
 08:Freaky Teeth
 09:Supersonic(Acorstic version)
 10:(I Wanna Live In A Dream In My)Record Machine
 11:AKA… What A Life!
 12:Talk Tonight
 13:Soldier Boys & Jesus Freaks
 14:AKA… Broken Arrow
 15:Half The World Away
 16:(Stranded On) The Wrong Beach

 17:Let The Lord Shine A Light On Me
 18:Whatever
 19:Little By Little
 20:Don’t Look Back In Anger

<今日の無駄T>
 
 
 #これはかなり使えそうテイストなスペシャルズT。
  実際、結構な頻度で普段着として使ってたり。



29日(3日目).

<12:00〜>

 


 今年のフジもいよいよ三日目の最終日がやってきた。例年なら疲れがたまりすぎての
 午後起床がお約束となっている最終日ではあるが、今年は性根を少し入れ替えて11時に宿を出発。
 …と、そんな気合もバスのいきなりのノロノロ運転により早々と出鼻をくじかれる羽目に。
 とりあえず会場に着いたらまずエネルギー補給とばかり、入り口ゲート付近にてステーキ丼を購入して、
 『パレス・オブ・ワンダー』付近に屹立する面白オブジェを見やりつつパクつく。

<13:30〜>
 ここ数年、いわゆる「UK」臭の濃いシャレオツなアーティスト群の中に1〜2組ほど、
 その方向性とはまるでズレた音楽性を持つ、フジロック的には異色ともいえる音楽性のバンドが、
 午後一の『ホワイト』辺りにヒョイと挿入されることが多くなってきたような気がする。
 というわけで今年のそれに当たる台湾発のブラックメタル・バンド「
CHTHONIC」を早速鑑賞。
 そしてしばらくの間、ベース担当お姉さんの絶対領域からチラ見える太ももに心奪われる。
 加えて華奢な女子にごっついベースという、アニオタ的に言うなれば女の子に武器的な設定が
 もろツボりすぎて、肝心の音楽性とかどーでもよくなる。終盤には元メガデスのマーティに
 何故か武蔵(格闘家)まで出てきてお祭り騒ぎという感じで終了。流石にマーティのメロウな
 プレイは格が違う感があった。このバンド、日本でも結構人気があるそうなので次回はラウパー
 辺りでお目にかかれそうだ。

 01:49 Theurgy Chains
 02:Oceanquake
 03:Southen Cross
 04:Broken Jade
 05:Quasi Putrefaction
 06:TAKAO
 07:Quell The Souls In Sing Ling Temple

<14:20〜>
 次に見る予定のアクトまでちょい時間が空いたので、急遽『ヘヴン』で飯がてら「Theatre Brook」
 のタイジが中心となって結成された反原発よりなプロジェクト「
A 100% SOLARS」を見物することに。
 とにかくゲストが豪華で「salyu」の"Lovin' You"が聞けたり、ジャパニーズ・ロックの重鎮格たる
 チャボこと仲井戸麗市が出てきたりと、暇つぶしで見たにしては相当見応えがあった。
 そんな中、一番魅せてくれたのはやっぱりタイジ、太っとくて芯のあるいかにもレスポールな音色は
 とにかく色気満載。「Theatre Brook」の単独なら足を運びたいくらいにはファンになったかも。

 01:まばたき
 02:Lovin' You salyu
 03:す・と・い・く
 04:ループ&ループ
 05:ガルシアの風
 06:ありったけの愛

<15:00〜>
 


 まだ時間があったので恒例の奥地探索。
 『ストーンサークル』付近にて最高に気持ちがいい木陰を見つけて、しばしそこにてレム睡眠を決め込む。
 右の写真はその道すがらに見つけた骸骨オブジェ。

<16:30〜>
 『ホワイト』にてこれまた見る予定のなかった「
FUCKED UP」というバンドをパンクだからと、
 いう理由だけで鑑賞することに。だがこれが大当たり、最初の曲からステージを降りてフロント
 付近をねり歩きつつ歌う…というよりひたすらガナりたてるデブでハゲで顎鬚モジャのボーカルが
 あまりにインパクト絶大。時折挿入されるクリーン声のパートが殊更にそのギャップを煽って、
 本来のダミ声エクスプロージョンをより破壊力のあるものへと昇華させていく。メロ自体は正直
 音響が悪すぎてよく分からなかったが、しかし「そんなの関係ねえ!」と言わんばかりの勢い押し
 には完全にノックアウトされた。これ単独あったら絶対いくわ。

 01:Queen of Hearts
 02:Under My Nose
 03:Black Albino Bones
 04:The Recursive Girl
 05:Running on Nothing
 06:I Hate Summer
 07:The Other Shoe
 08:David Comes to Life
 09:Crooked Head
 10:Magic Word
 11:Baiting the Public
 12:Police
 13:Son the Father

<17:30〜>
 


 「FUCKED UP」が良すぎてつい最後まで見てしまったので、大急ぎで下山することに。
 とはいっても薄暗くなってきた山中だからこそより目立つ、頭上の設置オブジェにはどうしても
 目を奪われてしまいがちになる。そんなこんなで『グリーン』の「
Jack White」には10分ほど遅れて到着。
 最近リリースした自身のソロに古巣の「White Stripes」、ここにサブ・プロジェクトの「Raconteurs」、
 「Dead Weather」の楽曲をも加えてセットを組んでくれるというんだからこれは相当豪華。
 そりゃまーね、本家本元の彼に"Seven Nation Army"とかプレイされちゃったら鉄板で場は盛り上がる。
 個人的には「Raconteurs」の楽曲における荒々しさと優しさの同居した音色が一番ツボにはいったかも。
 あと独特のギターストラップの掛け方(片手半掛け状態)とか、バックバンドのメンバーが全員女性で
 しかもそれぞれタイプの違った美人とか、なんか色男でジゴロっぽいイメージがより深くなったような。

 01:Dead Leaves And The Dirty Ground (White Stripes)
 02:Missing Pieces
 03:Love Interruption
 04:Hotel Yorba (White Stripes)
 05:Top Yourself (The Raconteurs)
 06:Blue Blood Blues (Dead Weather)
 07:Weep Themselves To Sleep
 08:Trash Tongue Talker
 09:Take Me With You When You Go
 10:Steady, As She Goes (The Raconteurs)
 11:Seven Nation Army (White Stripes)

<18:30〜>
 


 そろそろ今年のフジも終わりに近づいてきた。ので、これまた最終日恒例となった夜間帯の山巡りを
 敢行することに。ということで「Jack White」終了後、即ボードウォークに直行。
 左写真は木道の横手に設置された緑色の電飾オブジェ、その右はボードウォークの終点『オレンジ』の
 象徴たる電飾ポール。

<20:00〜>
 本日3回目の『ホワイト』にて、スウェーデン発のハードコア・バンド「
Refused」を鑑賞。
 とにかくリフがキレてるところに加えて、フロントマンたるデニスの動きがキレッキレ。
 演奏自体のクオリティも上々だったが、その中でも秀逸なのはやはりボーカル。クリーンからシャウト
 への切り替えに関する淀みのなさが特に好印象。ほとんど前知識のないバンドだっただけにこういった
 当たりは非常に嬉しい。カミナリによる空ビカビカな天然演出も手伝って、見事に仕上げられた1時間。
 ここまで良いと日本での知名度のなさがただただ残念。先ほどの「FUCKED UP」でも思ったが、
 もう少し日本でのプロモ活動を強化した方がいいんじゃ?

 01:Worms of the Senses / Faculties of the Skull
 02:The Refused Party Program
 03:Liberation Frequency
 04:Rather Be Dead
 05:Coup d’etat
 06:Summerholidays vs. Punkroutine
 07:The Deadly Rhythm
 08:Hook, Line and Sinker
 09:Refused Are Fucking Dead
 10:The Shape of Punk to Come
 11:New Noise
 12:Tannhauser / Derive

<21:30〜>
 いよいよ今年のフジもクライマックス・ゾーンへ。
 最終日トリ、そして今フジロック全体のトリ的存在でもある「
Radiohead」が『グリーン』に登場。
 ただでさえしんと張りつめた山中の雰囲気にその存在が更なる緊張感を加えた中にて始まった演奏は、
 どことなく地味であり、むしろ静かとさえ思う。リズムやメロも到底単純とはいえない代物ばかりで
 素直に踊れて盛り上がれる曲はほとんどない。にもかかわらず、そこに感じるのは確かなる存在感。
 ポリス・テイストとギルモア・フィールをミックスさせたような閑さと切なさ、そして幽玄感の近似
 支配が曲の印象を確かなるものにさせているような…その最たる曲が"Karma Police"と"Idioteque"。
 どこが良いのか明確に説明できないにも関わらず、こんなにも良いと感じるバンドもそうはない、
 その思いを殊更に強くさせた90分だったと思う。

 01:Lotus Flower
 02:Bloom
 03:15 Step
 04:Weird Fishes/Arpeggi
 05:Kid A
 06:Morning Mr. Magpie
 07:The Gloaming
 08:Separator
 09:Pyramid Song
 10:Nude
 11:Staircase
 12:There There
 13:Karma Police
 14:Myxomatosis
 15:Feral
 16:Idioteque

 17:Give Up the Ghost
 18:You and Whose Army?
 19:Planet Telex
 20:Everything In Its Right Place
 21:Reckoner

 22:Bodysnatchers
 23:Paranoid Android

<23:00〜>
 


 最後に『オアシス』で豚トロ丼と鳥塩うどんと食して、今年のフジをシメる。
 今年もおつ、そして来年もよろ!

<今日の無駄T>
 


 #左はジャック・ホワイトT。
  普段着に使えるデザインなのは嬉しいが、いまいちインパクト薄いので、パフォーマンスが最高だった「FUCKED UP」も購入。
  こっちは頭の悪さ全開的なデザインがステキ。


[ MenuNext ]