FUJI ROCK FESTIVAL 11.


2011年7月29日〜31日: 苗場スキー場>

はい、今年もやってまいりました、フェスの夏。
もはや行く行かないの選択肢じゃなくて、まずどうやって宿を取るか?な参加前提の
イベントになっちゃってることは否めず、そういう意味で改めて考えると参加アーティストの
良し悪しにほぼ左右されない程の求心力を既に備えているこの「フジロック」って、やっぱり
スゲーなって思いますね。

ちなみに今年のトリですが
 <11> ■COLDPLAY ■The Faces ■The Chemical Brothers
と、中日の異様な渋みチョイスを除けば、ほぼ例年通りの可もなく不可もなくな安定系の
ラインナップでした。それにしてもケミカルさんの多用っぷりは流石に目立ってきたなー

 



29日(1日目).

<15:00〜>
 年々怠惰な方向に傾きつつあることを否めないような午後出勤をやらかしつつ、
 今年も無事参加出来たことを祝う為、まずは入口付近の駐車場にて麻婆丼&ビールをすかさずキメる。
 それからいざ『グリーン』ステージへ。丁度プレイが始まった「
MANU CHAO LA VENTURA」を視聴。
 いやこれが凄かった。民俗パンクとでもいうか、アフリカンなテイスト含みのレゲエを基調にした
 サウンドなのだけれど、根底から感じるエナジーはパンクそのものとでもいうか、レゲエ的な緩さに
 溢れたスローな前半と、そこから徐々に加速した挙句の苛烈極まる曲後半、このギャップにクラクラきた。
 心臓のところをマイクでドンドンやりまくるボーカルの体当たりパフォーマンスも、そのヒッピー風な
 風貌と併せて映えまくってるわで、この時間帯にしてはメチャ盛り上がっていたような気がする。
 この初見でのインパクトは大きかったなあ、単独あったら行っちゃうか?

 01:Mr,Bobby
 02:Forzando Maqulna
 03:Dia Luna... Dia Pena
 04:Por el Suelo
 05:Sueno de Solentiname
 06:Ta Di Bobeira
 07:L'Hiver Est La
 08:Clandestino
 09:La Vida Tombola
 10:La Primavera 〜 Me Gustas Tu 〜 Bongo Bong
 11:El Dorado
 12:Rainin' In Paradize
 13:Mi Vida
 14:Politik Kills

<17:30〜>
 『グリーン』丘陵地帯の中腹でしばしボーっとした後、安定印の中堅エモ「
Jimmy Eat World」を見る。
 名盤「Bleed American」からの出だしナンバー2連発で一気にアゲたスタードダッシュが最高すぎたせいか、
 中盤のミドルテンポ曲が並ぶ辺りで少々ダレる。印象深いフレーズに引き込まれはするものの失速否めず。
 毎度思うことだが、セトリの練りこみ次第でもうちょっとうまくやれるような気もする。
 ただ既に驚きもないが、極端なハズしもない、しっかりと盛り上げを計算できるバンドなので、安心して
 気持ちよく聴いていられることも確か。既に「味」レベルにまで昇華していると思わしきこの中盤ダレの
 展開から、"Work"辺りの溜めて溜めてドーンな曲調で流れを取り戻して、"The Middle"みたいなお祭り曲で
 勢いにのっけた末、至高のエモ曲"Sweetness"へと繋げた流れは、いつも通り安定のアゲっぷりだった。
 
 01:Bleed American
 02:A Praise Chorus
 03:My Best Theory
 04:Futures
 05:Big Casino
 06:Let It Happen
 07:Here You Me
 08:Action Needs an Audience
 09:Work
 10:Pain
 11:The Middle
 12:Sweetness

<19:20〜>
 霧雨による湿気で微妙に寒さを覚え始めた夕暮れ時、デビュー7年にしてUKロックを代表する
 位置にまで登りつめた「
Arctic Monkeys」が、ここ『グリーン』にて演奏を開始。
 ステージからの赤々としたライティングが、霧雨という天然のフィルターによって微妙に滲んだ視界、
 そこに背面スクリーンのエフェクトと大量のスモーク効果が加わって、視覚的なシチュエーションは
 もはやマキシマム状態。でもって普通にイケメン揃いときたもんで、そりゃメチャかっこいいわけだわ。
 それにしてもだ、今風の洗練された音づくりをリフのあちこちから感じるわりに、曲全体から色濃く
 匂ってくるのは古き懐かしき70年代調のテイストというこのフィールは一体全体どういうことだろう?
 この淡々とした気持ちよさは少なくともデビューしたての頃にはなかった味わいだと思う。
 その弊害というべきか音楽的には妙に達観してしまったような熟成…を越えて老成レベルのきざしを
 少し感じたりも。まだまだ若いんだからもうすこしはっちゃけてもいいんじゃ?

 01:Library Pictures
 02:Brianstorm
 03:This House Is A Circus
 04:Still Take You Home
 05:Don't Sit Down 'Cause I've Moved Your Chair
 06:Pretty Visitors P
 07:She's Thunderstorms
 08:Teddy Picker P
 09:Crying Lightning
 10:Brick by Brick
 11:The Hellcat Spangled Shalalala
 12:The View From The Afternoon
 13:I Bet You Look Good On The Dancefloor
 14:If You Were There, Beware
 15:Suck It and See
 16:Do Me A Favour
 17:Fluorescent Adolescent
 18:When The Sun Goes Down

<21:00〜>
 夜の山間部ステージ近辺はフジロック最大の魅力の一つといっても過言ではないだろう。
 山道を上部から覆う木々に施されたライトアップ仕掛けの数々、特にボードウォーク内を彩る
 仕掛けの数々は何度見ても面白くて綺麗だ。暗い山道を歩くことへのドキドキ感と合わせて、
 その楽しさをフル満喫しつつ『ヘヴン』へと至り、そこで小休止。ロコモコ丼と豚汁を食す。

 
 

<22:20〜>
 伝説のパンクバンド「The Clash」のメイン・ソングライター「ミック・ジョーンズ」率いる
 「
Big Audio Dynamite」を『ホワイト』のほぼ最前部で見物。基本的に緩くて明るいメロ路線、
 曲のところどころにSEを挿入という曲スタイルは、あの名盤「サンディニスタ」をどこか彷彿と
 させるものがあると感じたり。そしてこれだけ緩くて聞きやすいのに、キメどころはちゃんと
 尖っているというメロづくりのセンスが確実にヤバい。特に"E=MC2"のゆらりゆらりな浮遊感から、
 「Clash」的なエッジを利かせた"Rush"へと持っていった辺りの流れは最高だった。
 見事なドレッドを揺らしつつ、緩く楽しくプレイしていたドン・レッツの姿も見どころの一つだったと思う。

 01:Medicine Show
 02:Sightsee M.C!
 03:A Party
 04:Beyond The Pale
 05:BAD
 06:Rob Peter Pay Paul
 07:Just Play Music
 08:C’Mon Every Beatbox
 09:The Battle of All Saints Road
 10:Rewind
 11:The Bottom Line
 12:E=MC2
 13:Rush

<今日の無駄T>
 


 
#駄目T道的には黒背景じゃないのが妙に新鮮な「B.A.D.」T。
  その文字が示すダイレクトなフィールがイタすぎる故に、普段着にはちょいキツめかも。



30日(2日目).

<15:20〜>
 例年なら2日目は早朝から動く筈が、今年は初日に引き続いて出遅れる。
 まずは『パレス・オブ・ワンダー』付近に屹立する、目の覚めるような面白オブジェを見やりつつ、
 景気付けにステーキ丼をかっこんでエネルギー補給を行う。

 

 その後、一気に山間部の『ホワイト』へと向かう、…筈が「ところ天国」近辺がら漂う肉汁の匂いに
 耐えられず、ステージの方から聞こえてくる「
10-FEET」の"RIVER"を聞きながら、熱々のソーセージ棒をかじる。
 さて腹も満たされきったところでいざ突撃とフロント付近のモッシュピットに混じるやいなや、 
 肩からかけていたビニールバッグの紐が切れて、周辺に荷物をバラ巻く羽目にあり、相当に落ち込む。
 やむをえず「10-FEET」を早々に切り上げて『ヘヴン』へと向かい、そこで「Todo Rungren」のTと
 それに付いてくる新規ビニールバッグをゲット。無事トラブル対応を終える。

 01:Super Stomper
 02:Vibes By Vibes
 03:Stone Cold Break
 04:Shoes
 05:Hammer Ska
 06:River
 07:2%
 08:1sec.
 09:風
 10:Goes On

 ■ところ天国付近の風景
 

<17:10〜>
 再び『ホワイト』へと舞い戻って黎明期「エモ」の代表格「
The Get Up Kids」を視聴。
 キメ曲の"Action & Action"をいきなり冒頭にもってきた思い切りの良さが功を奏して、
 序盤の盛り上がりはまずまず上々。ただそこからのミドルテンポ曲の多さが若干仇となり、
 中盤は正直ダレダレ。まあ終盤の"Holiday"付近できっちり帳尻合わせてきた辺りは流石、
 ベテランといった感じだった。あとシメ曲にもろアゲ曲でなく"Ten Minutes"という若干
 抜きめの曲をもってきた辺り、このバンドの懐の広さと「らしさ」が伺えたかも。

 01:Tithe
 02:Action & Action
 03:Regent's Court
 04:I'm a Loner Dottie,a Rebel
 05:Overdue
 06:Automatic
 07:Red Letter Day
 08:Shatter Your Lungs
 09:Shorty
 10:Wouldn't Believe It 〜 Holy Roman
 11:Pararelevant
 12:Don't Hate Me
 13:Holiday
 14:Girls & Boys
 15:Ten Minutes

<19:00〜>
 『アバロン』付近のトイレ行列にて、小なのか大待ちなのか列の判別が付かずかなり辟易。
 トイレ付近には整理スタッフを必ず配置してほしいものだと切に思う。
 そんなささくれだった気分を一掃してくれたのが『ヘヴン』トリ前の「
Todo Rundgren」。
 パット見、とにかくデカい。手も足も、口までもがスティーブン・タイラーばりにデカい。
 加えてその立ち振る舞い、一挙手一投足から感じるスターオーラたるや。プロデューサーと
 しての名声の方が大きいから、もうちょっと地味なのかと思っていたが、とんでもなかった。
 アガりどころは"…Common Man"、"Can We Still Be Friends"、"I Saw the Light"辺りか。
 ペットボトルをマラカス代わりに振りまくるなどのアクションも、お年の割にはやんちゃ色
 全開でなかなか面白かったと思う。あとラスト、楽器隊がフロントに出てきてのコサック調
 ダンスには大いに笑わせてもらった。

 01:Real Man
 02:Love Of The Common Man
 03:Buffalo Grass
 04:Determination
 05:Can We Still Be Friends ?
 06:Espresso
 07:Love Is The Answer
 08:It Wouldn't Have Made Any Difference
 09:Soul Brother
 10:I'm So Proud
 11:Ooh, Baby, Baby
 12:La La Means I Love You
 13:I Want You
 14:Hawking
 15:I Saw The Light
 16:Drive
 17:Couldn't I Just Tell You

<21:30〜>
 『ホワイト』の「
Asian Dub Foundation」を遠方から流し聴きしつつ、このままトリの
 「Incubus」を見るか、それとも『グリーン』トリの「
The Faces」を見るか、ひたすら悩む。
 熟考の結果、今後見る機会の少ない率を優先し、後者の方をチョイスすることに。
 まあ最先端オルタナよりも、どちらかってとクラシックな奴を聴きたい気分ではあったし。
 フジには何かそう思わせるような雰囲気があると感じるのだが、これ山場のひんやりとした
 空気がもたらす−イオン効果だろうか?

 結果的にはこのチョイスが大正解、いやまさかこんなに良いとは思わなかった。
 シンガーが本家のロッド・スチュワートではないので、いわゆるこのバンドの魅力である
 「枯れた味」が幾分落ちると思っていたのだが、いやなかなかどうして元「Simply Red」の
 ミック・ハックネルの声がかなりいい。むしろ若々しい分、今のロッドより上かもしれない。
 そしてロニー、既にいい年こいた老人の筈なのに、くわえ煙草でギターを弾く佇まいから
 さりげなく漂ってくる不変的な不良性、やっぱりこの人はカッコいい。
 これだけ強烈な個性を持つ人物がセカンドギタリストだってんだから、どれだけストーンズと
 いうバンドはモンスターなのかとか、味わいある演奏を聴きつつそんなことをふと考えたり。
 最大の聞きどころはアンコールでプレイされた"Stay With Me"。お世辞にも多いとはいえない
 観客数だったけどこれは見逃さなくて本当に良かった。

 01:Miss Judy's Farm
 02:Had Me A Real Good Time
 03:Silicone Grown
 04:Ooh La La
 05:Maybe I'm Amazed
 06:Flying
 07:Debris
 08:Ron wood Guitar Solo
 09:Cindy Incidentally
 10:Losing You
 11:Too Bad
 12:I'd Rather Go Blind
 13:Pool Hall Richard
 14:Tin Soldier
 15:All Or Nothing
 16:Stay With Me

<今日の無駄T>
 

 
 #HM系のギタリスト系にありがちな「俺様だァ〜」色全開のT。
  どこかインギ様を彷佛とさせるデザインなので、ここ一番の寝間着として使っていこうと思う。



31日(3日目).

<15:00〜>
 さて、今年のフジもいよいよ最終日。
 さしたるトラブルもなく、ほとんど雨もなく、本日もまた晴天にて、こんなに恵まれた環境下の
 フジは正直初めてなんじゃないかとふと思う。まあその分、肝心かなめなアーティストのブッキングが
 例年に比べて少々目新しさや華やかさに欠けたりしてるわけだが、もうそれはいいっこナシか。
 本日は初っ端から大トリまで『グリーン』にとことん腰を据えると決めていた為、着いて早々、
 丘陵の後方付近にシートを広げて、拠点を設置する。これをやってしまうと日がな一日シート上に
 寝転んでの怠惰観賞スタイルがほぼ確定しまう為、あまりやりたくないのだが、そろそろ体力的に
 毎年恒例のフジ巡礼が辛くなってきているお年頃なので、やむをえまい。

<15:50〜>
 シートの上に寝転んで早々、オルタナよりのUKロックの中堅どころである「
FEEDER」を早速観賞。
 どこか突き抜け切らない感もあるけど、耳心地には決して悪くない佳作メロの数々。要するにB級
 テイストなのだが、それはそれで悪くないと思う。これもフジロックという好フィールドの開放感が
 もたらすマジック効果だろうか。聴きどころは中盤で炸裂した、いかにもグランジ風なアゲ曲"Buck Rogers"と、
 静かに切々と訴えかけてくるような"High"から、代表曲"Just a Day"へと繋げた辺りだろうか。
 それから現「HIATUS」の細美と「Luna Sea」のイノランが飛び入りしての"Breed"、これには嬉しさというより、
 あまりにいきなりすぎて正直あっけに取られた感の方が強かったかも。

 01:Barking Dogs
 02:Insomnia
 03:This Town
 04:Sentimental
 05:Feeling A Moment
 06:Renegades
 07:Just The Way Im Feeling
 08:Buck Rogers
 09:White Lines
 10:Home
 11:High
 12:Just a Day
 13:Breed(Nirvana)

<17:30〜>
 ひき続き、シートの上に寝そべったまま、グラスゴーの轟音インスト集団「MOGWAI」を視聴。
 音響が反響しない野外環境にて、あの轟音が生み出す音圧をどこまで再現できるかがキモだとは
 思っていた。蓋を開けてみれば、前半は迫力2割落ちの杞憂通りな肩透かしステージング、
 後半は彼らの本来のパワー、つまり音の粒子が石つぶてとなりて全身にあますことなく降り注いで
 いるかのような感触を味わえたグッドなライブだった。特に代表曲"Mogwai Fear Satan"から
 "Glasgow Mega-Snake"への一連の流れで魅せてくれた静動コントラストは相変わらずパなかった。
 調整に四苦八苦していたであろうPAさんにGJと伝えたい。

 01:How to Be a Werewolf
 02:I know you are but what am I
 03:San Pedro
 04:I'm Jim Morrison I'm Dead
 05:Rano Pano
 06:New Paths to Helicon, Pt.1
 07:Auto Rock
 08:Mexican Grand Prix
 09:Mogwai Fear Satan
 10:Glasgow Mega-Snake

<19:20〜>
 さて、いよいよ今フジ、最大のお目当て「
YMO」の時間がやってきた。
 中坊時代に背伸び感覚でさんざっぱら聞き倒した「思いで」という名のノスタルジーに
 浸りきる時間帯がやってきた。静々と始まったジャム的な出だしには少々肩透かしをくらうものの、
 "Firecracker"の軽快ビートを聞いた途端にすかさずアガる。続いて"Behind The Mask"の
 神イントロを前に早々と昇天しかける。しかしまあ20数年以上も前のサウンドな筈なのに、
 まったく古臭く聞こえないというのは一体全体どういうことなのか。真性テクノの元祖と言われる
 「Kraftwerk」には今やかなりのレトロ感があると言うのに、この「YMO」にはそれをほぼ感じない。
 個人的ハイライトは当時もっとも「大人」的なテイストが音の中に感じられた"Gradated Grey"、
 それからユキヒロのこもったようなボーカルがなんともいえない味を伴っていた"Cue"だろうか。
 「YMO」というより教授の代表曲"1000 Knives"の、未だなお新しいとさえ感じる哀愁色も最高だった。
 一番の盛り上がりどころである"Rydeen"が、少々柔らかい音色にアレンジされていたせいで、
 少々まったりした感じになってしまったところだけ不満を覚えたが、概ねは大満足。日本が世界に
 誇る「テクノポップ」の洗練色をとことん見せつけてくれた圧巻のステージだったと思う。

 01:Improvisation
 02:Firecracker
 03:Behind The Mask
 04:Riot In Lagos
 05:The City of Light
 06:Seoul Music(京城音楽)
 07:Gradated Grey(灰色の段階)
 08:TAISO
 09:1000 Knives
 11:Cosmic Surfin'
 12:Rydeen
 13:Cue
 14:東風

<20:40〜>
 少々小腹がすいたが、立ち食いで落ち着きなく食すのはノーサンキューな気分だったので、
 勢いまかせでフジロックの最深部『ストーンサークル』を目指すという暴挙に出ることに。
 いくら椅子が設置されている店舗が苗場食堂以外ではストーンサークル内のラーメン屋しかないとはいえ、
 流石にやりすぎだったと思う。今は反省していない。

 ■ストーンサークルへ向かう道中の電飾ゲート
 

 ■ライトアップされた鷲のトーテムポール
 

 フジ一番の奥地であることに加えて最終日の21時過ぎということもあり、流石に店内はガラガラだった。
 ラーメンをすすり終わって一息ついたら今度はフジロックのメインにして最手前ステージ『グリーン』にて
 「Chemical Brothers」を見るために再度下山することに。

<21:30〜>
 今年のフジもいよいよ終盤、ほぼ隔年レギュラー化している「
Chemical Brothers」繰り出す
 音圧と映像の洪水を全身で受け止めて、しばしサウンド・トリップを楽しむ。
 アガりどころのピークを幾つか挙げるとするなら、序盤においては"Horse Power"での前足を上げた
 ポリゴン馬がいななくシーンと"Swoon"切り替わりの際のイントロ辺りか。特に後者は曲印象があまりに
 強すぎて、同じくキラーソングの筈の"Star Guitar"がいまいち希薄な感じになってしまった程。
 それから代表曲"Hey Boy,Hey Girl"のお約束「Here We Go!!」の大合唱もいつも通りヤバかった。
 流石にこれ演ってしまったら、後は尻つぼみ展開になってしまうんじゃないかと思いきや、この後の
 "Don't Think"も同じくらいに盛り上がっていたり。
 中盤から後半においてはゴキブリっぽい虫さん大放出の映像エフェクト、大量の風船投入とともに
 始まった"Saturate"の叙情フィール極まった空気感が印象的だった。もはや安定しすぎてサプライズ感は
 薄いものの、最後まで安心して楽しめた流石の大トリっぷりだったと思う。

 01:Another World 
 02:Do It Again 
 03:Get Yourself High
 04:Horse Power 
 05:Chemical Beats 
 06:Swoon
 07:Star Guitar
 08:3 Little Birdies Down Beats 
 09:Hey Boy, Hey Girl
 10:Don't Think
 11:Out of Control
 12:Setting Sun
 13:It Dosen't Matter
 14:Saturate
 15:Believe
 16:Escape Velocity / The Golden Path
 17:Super Flash
 18:Leave Home / Galvanize
 19:Block Rockin'Beats

 

<今日の無駄T>

 


 #見た瞬間「えー」と素声が出た。
  何ごともシンプルならベストってもんじゃないと思う。でも今のところ一番のオキニー


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