PUNK SPRING 09..
<2009年4月5日: 幕張メッセ>
えーと、初年度が06年だから、早くも今年で4回目になるのかな?
そんなわけでね、今年も「パンスプ」の季節がやってまいりました。
でもって気になる今年の主要メンツの方はというと…
・MARKY RAMONES BLITZKRIEG
・RISE AGAINST
・ENTER SHIKARI
・LESS THAN JAKE
・クロマニヨンズ
・THE DAMNED
・BAD RELIGION
・THE HIVES
・NOFX
・SUM41
って、コレいくらなんでも豪華すぎやしませんか!?むしろ見るものアリすぎて逆に困るくらい。
そもそもが大御所の「BAD RELIGION」や「NOFX」がトリにならない規模のフェスって…!
てことで例年にも増してテンション大のやる気満々モードで幕張へと乗り込んできました。
<MARKYRAMONES BLITZKRIEG>
かのジョーイ・ラモーンはかつて、とある少年にこう聞かれたといいます。
「僕らもバンドをやってるんです。
けどまだ下手だから、もっと練習しないと人前でライブなんてとても…」
「俺たちだってヘタだぜ。酷いもんだろ?
でも上手くなるまで待ってたら爺いになっちまうじゃねーか?」
その少年の名は「ジョー・ストラマ」。
後に彼がロンドンパンク・ブームの中心人物になると、このとき誰が予想したでしょうか?
ってことでまずは、パンク開祖組として今や伝説化しているラモーンズの数少ない生き残り、
マーキー・ラモーン率いるラモーンズのトリビュート・バンドを観る為、メインフロア左側
『RED STAGE』の方へ。まあトリビュート言うても黄金期のドラマーが率いるバンドな上に、
シンガーも再結成ミスフィッツの緑モヒカンな人と十分期待してもいいメンツでしたからね。
加えてお約束の「1・2・3・4!」もバッチリで、ほとんどの曲が耳馴染みのある曲ときたら、
そりゃ盛り上がらざるをえませんって。その中でも特にアガったのはイントロの段階で
つい「キター!」ってなっちゃう"Sheena is a Punk Rocker"と"…Rock'n'roll
Radio"、
それから"The KKK Took…"かな。ラストの"Blitzkrieg
Bop"じゃ「HEY HO!LET'S GO!」の
大合唱でアガるというよりむしろジーンときちゃうほうへベクトルが向いちゃいました。
MCは一切なし、それどころか曲間もなくてほぼ全曲「1・2・3・4!」の掛け声のみで繋いで
いたところもオリジナルに忠実で最高でしたね。
01:Rockaway Beach
02:Teenage Lobotomy
03:Sheena Is A Punk Rocker
04:Now I Wanna Sniff Some Glue
05:Beat On The Brat
06:Do You Remember Rock'n'roll Radio?
07:Rock'n'roll High School
08:The KKK Took My Baby Away
09:Pet Semetary
10:I Wanna Be Sedated
11:What a Wonderful World
12:Cretin Hop
13:Pinhead
14:Blitzkrieg Bop
<LESS THAN JAKE>
フードエリアで飯くってしばらく休んだ後、見たのがスカパンクの代表格「LESS THAN JAKE」。
フジでのそれがもはや伝説となった感のある"Short Fuse Burning"でのサークルづくりが
失敗したり、客との間でのコール&レスポンスがいまいち不発気味だったりと少しズレた感じは
あったけれど、"Look What Happened"は相変わらず神曲だったし、ホーンが炸裂しまくった新譜
からの"Does the Lion…"は素晴らしかったし、何よりもこの多幸感200%な雰囲気づくりは
やっぱし流石だと思いました。音一発で周囲をここまで笑顔にさせちゃうバンドってのもなかなか
に貴重なんじゃないかと。
あ、今回の「ワタシハ、ニホンゴヲ、ベンキョウシテイマース」なカタコト日本語ギャグは、
「オレのチンコが小さすぎてセキュリティにひっかかった」
「ドラマーのヒゲの100%はチン毛」
「モスバーガーくったら下痢した」
の三本でした。
01:Plastic Cup Politics
02:Johnny Quest Thinks We're Sellouts
03:Overrated (Everything Is)
04:Gainesville Rock City
05:Short Fuse Burning
06:The Science Of Selling Yourself Short
07:The Ghosts Of Me And You
08:Does the Lion City Still Roar?
09:Look What Happened
10:All My Best Friends Are Metalheads
<クロマニヨンズ>
レスザン終了後、間髪いれずに『BLUE』で「クロマニヨンズ」(ダイジェスト)見物。
印象度抜群のリフに基づくストーンズ・ミーツ・セックスピストルズな、最上級にいうなら
もはや「呆れる程オリジナル」なガレージサウンド、そして抜群の安定感と程よい抜き加減に
終盤の畳み掛けプッシュと絶妙のバランス比が生み出す爽快ステージングのコンボは、円熟の
極みを超えてもはや国宝認定レベルかも。ってくらい楽しさと気持ちよさが詰まりまくった30分。
あ、北朝鮮のミサイル実験を揶揄したヒロトによる「チンケな国がチンケなミサイル打ったけど
ロックンロールは死にません!」のMCはこの日一番の歓声を受けていたんじゃないかと。
01:クロマニヨン・ストンプ
02:タリホー
03:ギリギリガガンガン
04:グレート
05:紙飛行機
06:キラービー
07:歩くチブ
08:エイトビート
<THE DAMNED>
でもってそのまま休むことなく『RED』にて生けるロンドンパンク伝説「DAMNED」見物。
いきなりの代表曲"Love Song"に「おおっ!」と思うも、あれ?よくよく見たらVoとって
いるのはデイブじゃなくてギター兼でキャプテン?直後のMCによるとなんか家族問題で来日
できなかったらしいスね。しかしまあレードマークの赤ベレーを落としそうになりながらも
元祖発狂ギタリストの名に恥じない弾けまくった弾きっぷりを見せてくれたキャプテンといい、
イントロのベース一発だけで一気に場内テンションを引き上げた"Neat Neat Neat"といい、
何よりもバッハみたいな髪型したキーボードの人の「アンタもうお爺さんなのにそこまで?」
ってくらいメチャメチャな暴れっぷりといい、まるでハンデを感じさせないステージでしたね。
最後のケツ出しとかアホ全開すぎて、イタいを通り越していっそ「こういう年のとり方したい」
って憧れちゃったくらい。ただ観客の反応が去年のバズコックスと同様にイマイチだった辺り、
この手の懐メロ・パンク枠はピストルズ級じゃないと若手オーディエンスにゃ受け悪いかも。
01:Love Song
02:2nd Time Around
03:Disco Men
04:Neat Neat Neat
05:Alone Again Or
06:Melody Lee
07:Jet Boy, Jet Girl
08:Sanity Clause
09:Blackout
10:Anti-Pope
11:New Rose
12:Smash It Up
<BAD RELIGION>
セットチェンジ時間がほぼないがゆえ連続視聴にならざるをえない、このある意味恵まれすぎた
視聴環境とそれによる疲労が生み出すオーバーヒート・タイムがいよいよ到来。
ここでUSパンクの大御所「BAD RELIGION」ときた日にゃ半ばやけくそになって暴れるしかない
でしょとばかり無理しまくってフロント近辺へ突貫。そこでまず見たものは演奏途中にちょっかい
出しすぎて哲学する禿ことグレッグにケツ蹴られてるファットマイクの姿だったといいますww
しかしまあ06年トリの時のあの閑散さはなんだったの?というくらい盛り上がりまくり、
特に「ワープドツアー04」のDVDで見て楽しそうだなーと思っていた"Sorrow"の大合唱がここ
幕張でも再現された時の場内テンションの高さは相当だと思いましたね。でもって次の曲が
"Generator"ですもん、いやこのコンボはヤバいでしょと。ラストを〆た"American
Jesus"も
筆舌に尽くしがたいほどキレがあってカッコよかったし。(ダイジェスト1・2)
まあ一部のアホが投げたペットボトルが社長に当たったり、モッシュ以前にただ闇雲なタックルを
繰り返す真性キ印がいたりと、せっかくの興に水を差されるような場面もチラホラありましたけど、
そんなトラブルすら些細なことと思えるくらい充実しまくった時間帯でした。
01:21st Century (Digital Boy)
02:New Dark Ages
03:Do You What You Want
04:Anesthesia
05:Before You Die
06:Let Them Eat War
07:Los Angels Is Burning
08:I Want To Conquer The World
09:Punk Rock Song
10:Requiem For Dissent
11:Overture 〜 Sinister Rouge
12:Sorrow
13:Generator
14:Infected
15:American Jesus
<NOFX>
予定ではこの後ハイヴスを見る筈でしたが完全に力尽きていたので、ひとまずフードコーナーにて
休憩&メシタイム。あ、後で聞いたんですけどハイヴス、めっちゃ良かったらしいですね。
うーん、これはやっちゃったくさい?でも全然動けなかったんだからまあ仕方ないかって。
(ダイジェスト)
で「NOFX」、いきなりの疾走全開ソング"Lenoleum"でのっけから会場大爆発ですよ。
続いて"Seeing Double At The Triple Rock"に"Stick
In My Eyes"と代表曲のオンパレードて
ちょ、セット良すぎでしょ?後ろの人がメッチャ笑顔で「ころす気か!」と呟いてましたが
これわりかし同感です。その後にやったランシドの"Radio"はあまりにテンポが遅すぎて正直
呆気テンションになっちゃいましたけど、中盤で演った"Don't Call Me White"により再び
場内は大爆発。だけど本当のハイライトはこの後でしたね。かの有名な「オ〜シャンゼリゼ〜」
の合唱ソングでひとしきりおちゃらけた後に「驚愕のギターをごらんあれ」とMC入れてから
プレイした"Separation Of Church & Skate"はホント凄かったです。(ダイジェスト)
でもって最後はメンバー全員でさんざミュージカルっぽいことをやりまくってハイさようなら、
5分以上もふざけまくるくらいなら後2曲はプレイ出来た筈なのにこのナメっぷりときたもんで、
テクやパフォーマンスが一流なら悪ノリやハメはずしも一流な、実に彼ららしい終わり方だと
逆に感心しちゃいました。
01:Lenoleum
02:Seeing Double At The Triple Rock
03:Stick In My Eyes
04:Matterville
05:The Quitter
06:Radio
07:Murder The Government
08:Don't Call Me White
09:Champs Eyesees
10:The Separation Of Church & Skate
11:The Man I Killed
12:Bob
13:Kill All The White Men
<SUM41>
ミーの中じゃ今PSの大トリは「NOFX」だったので、本来のトリであるサムはわりと流し見。
しかしまあ元は「NOFX」のコピーバンドだったという彼らが、その憧れバンドを従えてトリを
つとめるというのは凄いことですけど、パフォーマンス的には正直それを納得させるだけの
パワーが今回は不足していたと感じました。出だしこそ良かったもののせっかくのいい流れが
グダグダなコール&レスポンスで寸断されるというステージ運びのミスもあってテンションが
持続していきませんでした。後半の展開もフェス用のセトリとはいえ少しあっさり目だったし、
やっぱしサムは単独じゃないと駄目なのかなあとも思ったり。(ダイジェスト1・2)
01:The Hell Song
02:We're All to Blame
03:In Too Deep
04:Motivation
05:Over My Head(Better off Dead)
06:No Brains
07:King Of Contradiction
08:Makes No Difference
09:Underclass Hero
10:Fat Lip
11:Still Waiting
12:Pain for Pleasure
<総括>
・バーのエロお姉ちゃんズは相変わらずGJ!
・ベビーカーで赤ちゃん連れて来てフロント来ようとするのだけは止めてー
・ステージにペットボトル投げるバカは去年同様チラホラ。死ねばいいのに。
・最高と思われた今年を上回るラインアップを組んでくれたクリマンさんには素直に感謝。
・まあその分、来年のメンツが心配だったりしてるけど、でもたぶん行くよ!
<今日の無駄T>
#これまた随分とおどろおどろしいデザインのバッドレリジョンT。
来年のPS10まで封印かな。