「あなたの心にのこる名ゲームはなんですか?」
もしそういう機会があったのなら、ボクはちゃんと答えたいと思います。
「バラデューク」
たぶん中学生時代だったと思うんですけどね。
まだあるのかどうかわかりませんが、渋谷東急文化会館の屋上には、当時ゲーセンがありまして。
学校帰りに、よくそこでこのゲームやっていましたね。
ゲーム内容は、モンスターを倒しながら出口までたどりつく、という至極単純なものなんですが、
ステージ構成とかボーナス条件とか隠し通路とかがうまく設定されてまして、それを発見したとき
の喜びとかそりゃもうこたえられないほどで。当時はサルのごとくハマりまくってましたね。
ある日あんましハマりすぎて、最後の¥50まで使ってしまいましてね。
ダチがいくらかサイフに残しているだろうと思っていたですが、ソイツも有り金を
全部マッピーなんぞに使い尽くしてましてね。
で、そいつは定期持ってたんですが、ボクはなくてね。
泣く泣く歩いて帰ったこと今でも覚えています。渋谷から千歳烏山まで4時間くらいの道のりをね。
”お金ってすごく重要”って体で学びました。
ああ、人はこうやって大人になっていくのですね。
で、話しは突然変わるんですが、4年前くらいに渋谷でダチと飲んでた時、終電まぎわにダチの女から
電話がかかってきましてね。
それでキリが良かったんで帰ろうとしたら、ダチが「俺の女の友達 紹介するって」
とか抜かしやがっちゃいましてね。
したら普通いくじゃないですか、そういうとき。
え、いいの?マジで? とかいいながら。
多少遠慮しつつも実は結構期待しちゃってるよ、みたいな感じで。
「え、でも飲み会終了してるかもしれないじゃん、俺もう終電ないしさ…」
「したら俺と彼女とで飲み付き合ってやるよ」
そんな痛い思いゴメンだと思ったのですが、まあこれも付き合いですしね。
ひょっとしたらカワイイ女の子とお知り合いになる事ができるかもしれないですしね☆
少し…いやかなり楽しみ(ワクワク!)
「でも俺、金、あンましないぜ」
「いいって、いいって。俺、結構持ってるって!まわせるまわせる」
ああっ、なンていいヤツなンだ…! 持つべきものは友達である事だナァ…
で、ホクホク顔で赴いたら、既にそっちの飲み会は終了してましてね。
それ見たダチは一言、こう宣われたわけですわ。
「あ〜、じゃ帰るか。あ、俺こっちだから」
あ、俺こっちだから(エコー)
あ、俺こっちだから(エコー)
あ、俺こっちだから(エコー)
あ、俺こっちだから(エコー)
…………………………………… おや?
彼は彼女と二人で渋谷の道玄坂の上の方へ消えていきました。
そして、その場所には1人呆然とたたずむ虫がとり残され。
金無し終電なしもちろん女っけは微塵もなし。
そして不思議な事に、満面の笑顔をたたえていたといいます。
てめえ一生忘れねえぞコノヤロウ
で、渋谷から千歳烏山まで4時間くらいの道のりを独りでトボトボ歩いて帰っている最中にね。
中学生時代も、同じように歩いて帰った事を、ふと思い出しましてね。
ちょっとセンチな気分になりながら、ああバラデュークやりたいな、とか思いました。
この前、ナムコミュージアム5買ってきて、久々にプレイしましたよ。
やっぱり懐かしいもんですね。面白さとは別の次元の部分で満足しました。
ところでSTART時の合成音ですが、どう聞いてもボクには、
”えーびーふれんど”
と言ってるようにしか聞こえないんですが、誰か正解を知っていたら教えてください。
(後日回答がありました。正解は「アイムユアフレンド」。どうもありがとうございました)