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ドラゴン・ランス伝説 マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン

ALL THE YOUNG OTK  〜すべての若きオタク共へ〜>

ファンタジー小説を読まずして何がオタクか!

つまりはそういう事なのである。例えるならばツエッペリンを聞かずして何がロッカーか!
とか、ザナックをクリアせずして何がゲーマーか!とかそういうフィールなのである。
脱線する事を気にしつつも、もう一つ言わせてもらうならばクイーンを聞かずしてお前ら人か?
そンなワケねえべや、尻だすべ?尻? フレディ様のおおいなる威光を貴様の汚い尻から注ぎこむか?
学んでみるかようあウあウあウあウ!あ、そこだめアザラシは嫌い控えめにエクスタシーが吉よ☆
つまりはそういう事なのである、復唱せよアザラシは嫌い控えめにエクスタシーが吉よ☆
つまりはそういう事なのである、北北西に進路をとれえ。

ずいぶんと話しが脇道にそれてしまった。
もちろん上記が意味しているところは、スレイヤーズとかオーフェンとか風の大陸とかロードス島
とかそういう類いのではない。
もちろんこれらの小説?を否定するワケではなく、むしろ読むべきである、おおいにやるべきである。
もちろん分かっていますその魅力お手軽マンネリ暇つぶし行間あきすぎ思考力低下切断そしておおいなる
流れのままに仰せのままに、とかそういう事であろう?わかる!わかるよ!(分かっているのサ!)
むしろ読むべきである、おおいにやるべきである。

しかし、このような方向へ傾倒する前に、はたして本物とはどういう事であろう、という命題を
ひとりひとりが背負ってほしいのである(むしろ、”べき”である)。
とりあえず比較対象は必要であり、それはデフォルト、もしくはデファクト・スタンダードとして
確かに世の中に存在している、つまり指輪物語である。
すべてはここから始まった!かどうかはまったく知ったこっちゃねえが、とりあえず感嘆すべき点、
感化されるべき部分はそこら中にちりばめられており、まさにこれ読まずして何がオタクよ!と
天に向かって拳をつきあげる今日この頃なのである。
(なお、大抵のオタクはこのような状況に際して、我が生涯に一片の悔いなし!などと叫ぶ不思議だ)

大抵の若きオタク共は、当然この洗礼を受けているものとして、話しを先に進めさせていただく。
確かにここまでは良いのである流れにのっているのである人は流れにのればいいだから私は君を殺す!
その程度で殺されちゃあ堪らない。ならばせめて本物を知ってから死ぬべきであろう?
そういうわけでドラゴンランスなのである。
戦記の方はどうでもよろし。むしろ世界観、登場人物、独特のセリフまわしへの慣れ、とかその程度の
認識で充分である。すべてはドラゴンランス伝説を理解する為の布石にすぎない。
ドラゴンランス伝説に関しての説明は、若きオタの喜びを奪ってしまう事になるので省かせていただく、
ただこれだけは確かだ慟哭号泣そして浄化、この流れはすでに4000年前に我々が確立しているゥ!
烈?うるさい黙れバキに負けたべお前、いいから尻だすべ?尻?噴破ァァァァァァァァァァァァ
もう一度再確認である。エヴァの”ボクをかまって!見捨てないでッ!”は既にドラゴンランス伝説が
確立していたッ! クロノトリガーの”現在過去未来めぐるべくめぐるよ輪廻の輪”は既にドラゴン
ランス伝説が確立していたッ!あコレ本当、だから読もうねアーユーGOT IT?


そこからおおいなる、そして果てしない一歩を踏み出すのだ、すべての若きオタ共よ。
オタへの道は遠く、長く、そして険しい。ゆめゆめ忘れることなかれすべての若きオタ共よ。

ALL THE YOUNG OTK!



<下記の文章は小説の一部から抜粋したものです。作品の感じが伝われば幸いです>












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過去と現在の主が帰還する・・でしたわね、彼は帰還しましたわ、予言通りに。
魔法使いレイストリン・マジェーレ殿です。
ぼくに祈ってくれても無駄というものですよ、聖女殿。
ぼくの病に治療法はない。これは犠牲、魔法の力を得るために払った
代償なのです。

これがあの人の兄?あの人の双児の兄弟?
あなたのおっしゃる敏感で「知的な完全主義者」が、この男を御覧のような「情けない破廉恥漢」
にするのに一役買ったのですけどね!聖女様。
あの女性はなるほどパラダインの聖なる僧侶だろうし

この子は死ぬにまかせな。長い目でみりゃ、それが一番いいんだよ。
ボクは貴女のおかげで生きのびられたのでしたね、愛する姉上。でもぼくの借りはもう帳消し
になったと考えてよいですね? ぼくはもう姉上にはなんの借りもありません!

教え込まれるのは一体誰のほうやら?

レオルクスの顎髭にかけて!

では、なぜ扉がとざされたままなのかも?開けられるとすれば、強大な魔力をもつものと真に聖なる力を
もつ者とが手を携えた場合のみーーーーーー狂喜の沙汰です!
すると、貴方の旅というのは・・・ 
時を遡る旅だ。

いやこれはおれのせいなんだ。おれも今度こそ正面から立ち向かってもいい頃だ。
今までおれは他人ばかりせめてきた。だがいつだって・・悪いのは自分だと・・
これこそどん底だ!これ以上堕ちようもない
ぼくのあだなは”ずるい奴”でしたよ。
ぼくは病気がちで力も弱く、そのくせ頭がまわりすぎましたからね。確かにぼくは脆弱だ。
確かに、かれらはぼくを守ってくれた。けれでもぼくは、いつかかれらの保護を必要と
しなくなってやろうと誓った。そしてこれが魔法のためにぼくが払った代価だ!

でもその力は邪悪なものです間違っているということをぼくに証明してくえませんか?

この世界を征服する、ですって? かれはこの世界の征服など企んではいませんよ!この世界などかれに
とっては何の意味をないのです。その気にさえなれば明日にでも。

そなたの弟は自分で選択

そんなこと信じられるか!おれは弟を連れ戻しに行く。

でもおらにはわかる。あんたたちが今うわさしてるひと、とてもいいいひと。あのひと
おらにとてもやさしい。ほかのひとはみな・・・おらかわいくないの、しってる。でも
あのひとは、おらのこと、けだものなんて呼ばない!
おら、あのひとのそばについていたかった。でも、あのひと、「だめ」って言った。
ぼくは暗い道を歩かなくてはいけないからって。おらにしあわせでいてほしいって。
あのひと、一かいもおらのこと笑ったりしなかった。

一かいも!







事故だったんだよ、とんま。ここじゃ時たま事故が起こるんだ。特に不注意な奴にな。

本当にばかげたことをしたね、兄さん。
おれはこれを・・お前のためにしようとしてたんだもちろんそうでしょうよ。どうして兄さんが、
ぼく以外の者のために何かをするなんてことがある?

日付け! 今は何年だ?何年なんだ? 考えろ!かんがえてみろ!
え〜と今年の冬至祭は962年・・でも聞き覚えがあるみたいな。・・・そうだ思い出した。
最後の冬至祭だったんだ。あの・・・・あの・・・・大変動直前の!

このおかしな天候のせいだ。冬至祭の季節もはじまろうかと言うのに暑すぎる!

この世にまだ善は存在します。

こんなこは起こってはいけない。起こらせてなるものか!いや・・それとも。
彼女をたらしこんだらどうなるだろう?そうすれば彼女をぼくの支配下におくことが
できるんじゃないか?・・・バカな。おまえは愛のかわしかたを知ってるとでもいうのか?
こういうことに関しちゃ、おまえは子供並なんだぞ。あのうどの大木の兄以上に無知なんだ。

おれは何をすればいいんだ…

かれらはあなたを死なせるためにここに送りこんだのですよ。これが、あなたがぼくに
おっしゃった善とやらですか?ぼくが邪悪をうち負かすのを手伝ってください。
ぼくにはあなたが必要なんだ・・・
考えてみます・・・

俺が自分自身で理解する必要があったんだ。そう弟は死ななければならない。


今夜はもうないんだよ。おれにはない。おれたちのうちの誰にもな。あんまり時間がないんだ。
説明はできない。おれが頼むのはただ一つだ。どうかおれを止めないでくれ。

はやくしろ、ばか!

お前にこの償いをさせてやるからな、弟よ。

神々がやってくる・・・

試験といえば、ちゃんとご自分の試験を切り抜けてきていただいて嬉しいですよ、兄さん。
そうだ、おれはお前が課した試験を切り抜けてきた。
確かに、おれはお前が課した試験を切り抜けてきた。

これでもう終わりだ、弟よ。もうこれ以上おまえのために人を死なせはしない。
もうひとりだけ、おれだけだ。おれたちは一緒にこの世に生まれてきた、
そして一緒にこの世を去るん
それは間違いですよ兄さん。

死ぬ人はもう一人よけいにいます。彼女も。







成長したけど時期が悪かったね兄さんだがもうそんなことはもう問題ではないかも知れんな

絶叫は<塔>の暗い通路に響きわたり・・・

<家>へ帰る唯一の道なんですよ!レオルクスの顎髭にかけて!ドワーフ達は戦いの準備を・・・

過去と現在の主だと!?

ぼくの首だ!

ぼくの顔だ!

ぼくの・・

あなたの志はもっと高いものだと思ってましたよ、聖女殿。ぼくが貴女の魅力の虜になったとでも?

弾丸は命中し

おまえのいうことなど信じ手を放してくださいよ兄さお前みたいなやつは奈落に手を放してくださいといったんです!

よく聞いて欲しい、そして理解して貰わないと。ぼくには人を愛することはできない
まだそれがわからないのかい?ぼくだって欲望を抱くことはできる、しかししょせんそれだけ・・

それだけ

今夜はそばについていてください・・私が死ぬまで・・

断頭台への階段を

かれが愛しているのは唯一つ、それは魔法なのよ

そして最後に彼が受けた試練は

血の試練だった


誓います、<掟>と、<典範>にかけて!

私は 〜死をも含めて〜 この世の何をも恐れはしませんが、あの方の事は恐れています・・

ほとんど何も 〜 まったく何も

神々の名にかけて!

お前さんの頭の中は脳みそよりも筋肉が多いんじゃないのかね?

兄さんは今まで僕を理解してくれたことはないんだよ。

あの穴を抜けられるのはわしだけだ。そしてあんたをあそこへとどかせてやれるのはおれだけだ。

この哀れな生き物たちの痛ましい犠牲が歴史から除外されているのは、起こらなかったからではない・・
誰もきにかけなかっただけだ。

だが遅すぎた・・ほんの少し遅すぎた・・

お前を死なせてはやらんぞ弟よ! これまでずっとお前は自分のためだけに生きてきた。
いま死のまぎわになっても、まだ、おまえは安易な出口を探している〜自分のためにな!

家に帰れ・・家に帰れ・・

ちがう、弟とではない。やつはやつの人生を生きる。そして〜やっとおれにもわかったんだ。
おれはおれの人生を・・生きるんだ

どこまでも気弱で情けない男だったんだね、親愛なる兄さん。

何をもってしても、おまえのしたことを消すことはできない。おれたちの仲も昔のままではいられない。
おれはやっと目を開いたんだ。
おれはおまえのありのままの姿と、おまえがしたことを知って、受け入れることができた。

それなのに僕と一緒にこいと?

夜、それがほとんど耐えられなくなるようなときがきっと何度もやってくるぞ。


誰かを助けて感謝されるときは、それをするのは簡単だ。

だがお前は、自分の顔に助けを投げつけて返すような人々を助けた。

どうしようもなく、報われもしないとわかっているときにも助けの手を差しのべたんだ

そう、兄さんの言うとおりですよ。
ときどき、この僕ですら自分自身から目を背ける夜があります。

でも、このことを知っておいてください。ぼくはこれらの罪をちゃんと自覚して、望んで犯したのです。

このことも知っておいてください。ぼくのまえにはもっと暗い罪が待っています。



そうですよ兄さん。彼女は僕の前にたち、僕の戦いを戦うのです。
そして遂にそれ以上耐えきれなくなった時、惨めな姿で、僕の前に転がるのです。

そして最後の力を振り絞って ぼくに頼むのです 

自分を助けてくれと頼むのではなく 死ぬまぎわに側にいてもらうことだけ



でも、ぼくは彼女のわきを通りすぎていくのです。

目もくれずに言葉もかけずに。
それは、もはや彼女が必要なくなったからですよ、兄さん。



最後の絆は切り捨てられ・・


失敗したのだ だが決してひれ伏したり 場がとどまった 家に帰れ 言葉にならない激怒の叫びを
 
死ぬ時は自分の魔法に包まれて死ぬ この世で発されたことのない 暗い隠れたところから湧き出る
   
関節が継ぎ目からもぎとられ 目が顔から引き抜かれ 心臓が体からえぐりとられ 脳が頭蓋から吸い出され


まだ数秒だけ命は

それでもまだ

生まれてからずっと抗っていたように





予測されざる悲惨な結果を…

彼自身の死体が横たわり…   
おれたち自身の未来にきちまったんだ・・・


ずっと前にするべきだったことを‥







これで終わりではない。まだだ!

そなたはどこで間違ったのだ?


→→→→→→→→→→→ 
奈落からだしてはならぬ! →→→→→→→→→→→



われわれがもっとも恐れていたことが現実となりました。あの方は成功・・・


じゃあ、おれたちは何をすればいいんだ? なぜおれたちをここへ呼んだんだ?

もうどれほどのあいだ、

あんたは闇の時間に直面したことがないな。

←←←←←←←←←←←←←←←←←←← レイストリン!




わたしは死にます・・わたしと一緒にいてください、わたしが死ぬまでそこに・・・


い肌
    絹のようにな
めらかな髪
                輝
く瞳
                    愛
情が… 
                         抱きしめ
たことが… 
                                   なめら
かな肌に…


ひとつ、またひとつと、そうした記憶を頭の中で燃やし

どうか置いていかないで!もはやお願いだからこんな闇の中に君は私をひとりにしないで!必要ない

さらばだ、聖女どの。

もはや、君は必要ない








     …許して…








わが女王よ あなたの手番です




さらばだ。おれはこれをやらねばならんのだ。
それから、おまえがしなければならないこともな。


<扉>からでてくる彼は傷つき、弱り、死に瀕しているはずだ! それならなぜ、恐ろしさで息がつまって…


そうとも愛しい恋人よ。わたしはお前の言葉なぞ信じはしないぞ!断じて信じはしない!

このいくじなし…わたしたちは世界を手にいれることができたのだぞ、おまえとわたしとで


あんたがいてくれて助かった

頼むから-----------

もしおれが失敗したら



殺さなければならないのか、実の弟を ------ そして自身もやはり死ぬのだな。




そなたには生命があるではないか
     そなたには生きる目的がたくさんある
          生きているものの中には、そなたを頼りにする者たちがたくさんいるではないか

              
私はそれを投げ捨て、闇の中で生きることを選んだ

そなたもわたしに続くというのか?  もてるものすべてをなげうつというのか

         ーーーーーーーーーーーー 
ずっと昔に、夜の小道を歩くことを選んだもののために?


<もてるものすべてをなげうつというのか ーーーーーーーー ずっと昔に、夜の小道を歩くことを選んだもののために?>






前には、<扉>があった




後ろにあるのは・・・痛みであり、苦しみ







前にあるのは 
ーーーー <勝利>だった








ぼくの邪魔をするんだね、兄さん



ぼくを哀んでるんだね



得た力の大きさも 打ち勝ってきた苦痛の大きさも ぼくのものとなった勝利の大きさも



心にはっきりと刻みつけて それからしんでもらう






お前は勝つ・・・そしてお前も・・・






世界の残骸を   断ち切れた木の幹   ねずみ色の泥と灰   黒焦げになった岩   腐りゆく死体   
そして自分自身が  冷たく虚ろな虚空に浮かび  内にも虚無を  そこには何も  まったく何も

無 まったくの無
ぼくの内には何もないのか  
いや‥‥何かがある  
何かが



「はやく。 ぼくがとどめる。」




「おまえは…………… どうなるんだ」



いつもどおりの愚かし気な表情を・・・あの途方に暮れたような、困りきった・・・



なんて涙もろいばかなんだ!ぼくがどうなるかなんて、どうして気にするんだ?



涙で視界がぼやけていく   手をふれてもらいたかった   胸に抱きしめたかった



苦痛に顔を歪め、一歩前に踏み出すのが。彼の方へ



ぼくのことは放っておいてくれ!
もう兄さんなんか必要ないんだ!
兄さんなんか必要ないんだよ!


























































怖がることはないよ おれがいる おまえに害を加えさせはしないよ
ほら みてごらん おれが笑わせてやるよ

























さらばだ‥‥弟よ
















さらばだ‥‥弟よ


























わたしは生涯をとおして、おのれ自身のものだった
わたしが選んだ道は、なにものにもとらわれぬ自らの意志で選びとったものだ
何ぴとにも、いかなるものにも奴隷にされたことはない
畏れと敬いから頭を垂れることがあっても 奴隷としてそうしてはならない

レイストリン・マジェーレ





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