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ムシキング(2005)


生きてこそ〜♪ 生きてこそ〜♪




はい、という
わけで「ムシキング」です。

ムシって日本語をもろに使ってるくせに、その後ろは何故か英語でキングです。
子供達のアイドル、クワガタさんとカブトムシさんの甲虫コラボレーションで
小学生にゃ大人気、無愛想極まりないツンデレ幼女の生足攻撃で大きなお友達
にも大人気な、あの噂のアニメ、ムシキングです。

その、8/17日放送分「甲虫コレクター」の回が、今回の題材です。

さあ、さっそく見てみましょう。



番組冒頭。
ムシキング一行が、とある要塞を発見するところから、今回のお話は始まります。



その内部にて、ハーン、ハーンと甘く切ない声で鳴いているクワガタを発見。

おや、そのお尻辺りにかしづいて、なにやらゴソゴソやってるひとがいるよ?
ねえ、なにやってるの、おじさん?

「さあ、もう少しだよ…」

い? ま、まさか…



「ああ、ジュリア〜 今日もいいークソだー 健康な証拠だね」

はい、のっけからいきなりスカトロです。しかも相手はクワガタです。
ただでさえアブノーマルなところへ持ってきて、その欲望のはけ口がなんと昆虫
凄まじきハードコア感、どんだけ変態なんだって話です。

この内容を夕方6時に放送です、すごいとしかいいようがありません。
流石はテレビ東京です、やることが普通じゃありません、
協調緩和の今の風潮にあって、伊達に独自路線を貫き通しているわけじゃありません。

伊達に、
湾岸戦争開戦時、他局が報道特番一色の中でマイペースにムーミン流したり
麻原彰晃逮捕時、劇中でのほほんとうどん食ってる杉良太郎様を流し続けたり
雅子様ご出産の折、貫禄たっぷりに木之元亮の食べ歩き番組を放映したり
アメリカ同時テロ発生時、悠々自適の旅番組を公共電波に乗っけたり
警察不祥事で関係各所がおおあらわな中、ポケモン再放送したりしてません。
そんな東京12チャンネルが、ぼくはとってもだいすきです!

と、随分脱線してしまいました。
えと、何の話してましたっけ? ちょっと戻ってみましょう。



「ハーン、ハーン」(甘く切ない声で鳴くジュリアちゃん)
「ああ、ジュリア。今日もいいークソだー

そうだ、クワガタ相手にいきなりスカトロだった。
どんだけヘヴィなんだ、って話だった。

そんな世紀末もどうかという絶望感みちあふれる光景をみて、
チビキングと妖精もどきが呟きます。



「なんだ、アイツ、甲斐甲斐しいぞー?
「虫のこと大好きみたいですねー」

甲斐甲斐しいぞー?、って。
眼前でスカトロプレイが行われているのに、甲斐甲斐しいぞー?、って。

ましてやいくら昆虫が大好きだからって、あたかも口元についてるごはんつぶを
とってあげるような感覚で、排便強要したあげく「今日もいいークソだー」って
そのブツを指先でこねくりまわしたりするなんて。

いくら昆虫が好きでも、普通できません。

この地獄のような光景を前に全身を硬直させているであろうお茶の間の皆さん
置いてきぼりにしつつ、この恐るべき人物の狂行はまだまだ続きます。




「やあ、僕は虫をこよなく愛する男、パラダイス・ホビーです、どうぞよろしくー!」
「僕は虫達を幸せにしてやることが生き甲斐なんです」

ボクナニモシラナイヨ的平和ツラで、のうのうと自己紹介しているホビーさんの後ろで、
またもや、あの甘くも切ない泣き声が…!



ハーン、ハーン(クワガタ・推定2才・メス)

ああっ、ジュリアちゃん!

排便強要 に加え 排便鑑賞 までされてしまったうえに、
その粘度まで指先で完全確認されてしまった、あのジュリアちゃんが、
今度はクサリにつながれてしまった!

「駄目だよ、ジュリア。君は脱走の常習犯だから当分足枷をつけさせてもらうよ」

か、かわいそうじゃないか。



「可哀想?この子にとっては、このパラダイスを抜け出して、
 外の世界で辛い思いをするほうがよほど可哀想ですよ!」

ぱパラダイス? だ、脱糞パラダイス!?

ようこそ〜♪ここへ〜♪
煮詰めた糞尿を隣人に次から次へと投げつけつつ)




そんなホビーさんの姿を見やりつつ、ポポがパムに話しかけます。

「ねえ、ホビーさんって、何であんなに虫が好きなんだろう?」



相変わらずの無表情でボソっと呟くパム。

満ち足りていないから心の隙間を虫が埋めている。」

ええっ?満ち足りてない人は、何かを無性に集めちゃうもんなの?




(全部の段がファミコンソフトで埋まった、自部屋のタンス棚を眺めつつ)

うーむ….

私はこれで彼女にふられました。(小指たてつつ)(実話)

パムのセリフに過去の傷をえぐられて、部屋のすみっこで体育座りしだした
可哀想な僕を他所に、まだまだ物語りは続きます。




甲斐甲斐しく(甲斐甲斐しいぞー?)虫の世話をしているホビーさんを見て、
再度不思議に思ったチビキングと妖精もどきが、今度はホビーさんに直接疑問を
投げかけます。

「あのー、どうしてホビーさんはそんなに虫が好きっていうか、虫を集めてるんですか?」

「虫はいい…僕の言葉をちゃんと聞く。そして何より僕を必要としているからね」

ここでチビキングが、押してはいけないスイッチを押してしまいます。

「虫達を必要としているのはホビーさんじゃないか」



その言葉を聞いて、全身をピクっと硬直させたのち、いきなり高笑いしだすホビーさん。

「君は面白いことを言うね。僕がこの子達を必要としているだって?」
「アハハハハ、こりゃいい、虫達を生かす為に生まれてきたこの僕に向かって。ハハハハハ!



「虫は弱い!このパラダイスの中で僕に守られて暮らすのが幸せなんだ!」
「そして虫を守って生きることこそ、僕の幸せであり、使命なのです!」

拳を固く握りしめながら、聞いてもいないのに、自らの思想を熱く語りはじめるホビーさん。
その目がどんどん狂気を帯びてくるのが見てとれます、危ない、アブなーい。


え? て、手に持ってるのはロープ? ま、まさか亀甲?.
虫と妖精相手に緊縛? ド変態だ。まごうことなきドヘンタイさんだ。

もはや絶体絶命!となったところで、アニメのお約束っぽく助けの船が現れます。

「ホビーさん! 貴方はそれで本当に幸せなんですか?」



ポポに後ろから突然声をかけられ、思わず目を見開いてしまうホビーさん。

「も、もちろん幸せだよ、いいかい?」

いっぱいいっぱいツラしつつ必死の言い訳をはじめたところで、
おなじみの赤い目をした敵キャラが、巨大な虫カゴともいえるホビーさんの要塞に、
いきなり乱入。



おや? それを見たホビーさんの目が、またまたおかしなことになってるよ?
危ない、アブなーい。



「美しい…なんて美しいんだ。こんなに美しいラコダールは見たことがない」

ホビーさん、今度は敵キャラである、ラコダールツヤクワガタに魅入られてしまい、
ポポが止めるのも聞かず、それを捕獲するとか無茶なこと言いだします。



カホー、何と情熱的な赤い目なんだ、吸い込まれそうだよ。
 君も僕が好きで会いにきてくれたんだね」

自分の背丈のほぼ3倍はあろうかという巨大クワガタに対し、
切々と愛を語りはじめるホビーさん。虫なら何でもいいのか、お前は。

しかし、可憐な想いびとであった筈のラコダールちゃんが大暴れしたせいで、
飼っていた虫達は全員みなごろしの目にあわされることに



うわ、死屍累々だ。

「あの屋根さえなければ逃げられたのに。やっぱり閉じ込めちゃいけなかったんだよ」
「屋根をあけてあげてよ、ホビーさん!」

そんなポポの悲痛な願いを聞いて、遂にホビーさんが動きます。 
さあ、みんなを助けてあげておくれよ、ホビーさん!




「屋根をあけたら、僕の宝もの達がいなくなってしまう!」
僕が一人ぼっちになってしまうじゃないか!
「出来ない!虫達を失うなんて、僕には耐えられない!」

そっちの心配かよ。
どこまで自分勝手なやつなんだ、パラダイス・ホビー。



そら、ムシキングも怒るって話です。
憤怒の勢いにまかせて、要塞の屋根をコナゴナに破壊してしまいます。




「うわああああああ、屋根が屋根が開いていくー」
「あああ、虫達がー」
「駄目だ、いくんじゃない、いかないでくれー」



僕がいないと、生きていけないだろー!




そういえば、僕がかつて彼女に言ったセリフも
ファミコンがないと、生きていけないだろー!」 でした。

うわあ、1ミクロンたりとも分かりたくないのに、ホビーさんの今の気持ちが
なんかすっごく理解できちゃいます。

またもや過去の傷をドきつくえぐられて、遂には押し入れの中で座禅を組みはじめた
そんな僕を他所に、TV画面上ではホビーさんの顔がたいへんなことに。



「頼む、頼むから行かないでくれー、僕を一人にしないでくれー


そしてホビーさんは何もかも失ってしまいました。

過ぎたるは及ばざるがごとし。
自業自得ではあるけれど、でも、ちょっとかわいそう…




「しょうがない、無くなったものは仕方ないですから…」

そうだね、終わったことは仕方ないよね。
存分に懲りたところで、これからはもっとまっとうに…って、おや?

なんだ、そのぬけるような笑顔。

その、ようやく心の重荷がとれました的、晴れ晴れとした笑顔で、
おまえ、今度はなにするつもりだ。



また、集めることにします!

なあ、ムシキング。全然こりてねえぞ、このド畜生。




そして一人寂しく、その場を去っていくホビーさん。
そんな彼の後ろを、追い慕うがごとく、いそいそとついていくジュリアちゃん。

「なんで?ホビーさんにあんなに虐められたのに」

じゅジュリア、 お前、まさか…



 
(く、癖に…)




「虫が全てで、虫がいないと生きていけないホビーさん」
「どんなに束縛されても、離れられないジュリア」
「それでも、幸せなんだろうか?」




生きてこそ〜♪ 生きてこそ〜♪.





<パラダイス・ホビーさんから学ぶ、モテる男の秘訣! 講座>





その一。

 監禁.



その二。

 脱糞強要.



その三。

 脱糞触診.



最後に。

 寂しげな後ろ姿.



 さあ、君もこれで今日からモテモテだ!





生きてこそ〜♪ 生きてこそ〜♪.



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