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ブレン・パワード (1998)


で、実際のところ みんなどう思うよ。いや、ガンダムSeedのことなんだけどさあ。

確かに普通のロボ・アニメとしては見れる方だと思うよ。
グラフィックも綺麗だし、ダサすぎるネーミングで萎えるシーンを除けば、そこそこアツくなれるとも思う。
でもガンダムという冠を背負うにしてはちょっとどうだろう?という感も否めない。
正直、10話を超えたここらあたりでそろそろ断を下してもいい頃合いだと考える。

その理由として、第一にあげられるのが、そのスケールの小ささだ。
スペースノイドと地球住民との葛藤の関係を壮大なスケールで描いたファースト〜ZZシリーズや
現代かぐや姫物語としての情感を情緒豊かに描いた∀に比べて、いまのところ やっていることといったら
艦内でのチマチマした人間ドラマだけ。今更リヴァイアスの焼き直しなんて誰が見たいと思う?

そして無個性きわまりない おざなりなライバル・キャラ達の存在もかなりアレだと思う。
どう贔屓目に見てもその器は、ウイングのあの素晴らしきサイコ少年達の1/3にも満たない。
ましてや過去のライバル達、あのシャアやシロッコ、ハマーンとかギンガナムなどに比べたら?
・・・・結果は聞く前から分かっている。いわずもがなだ。

一体何がいけないのか? 屈折感とか痛みがダイレクトに伝わってこないから?
では何が足りないのか? 決まっている。それを支える狂気だ!

そう、ガンダムの屋台骨を支える狂気の宿った目をしたキャラが登場しないことが一番の問題なのだ。
マッド・キャラがいないゆえ、そのキャラが放つ筈の言葉遊びによるカタルシスも当然ゼロ。
どういうことなんだ一体。
だから、もうSeedはリヴァイアス外伝として見ることにした。これなら腹は立たない。


ならば、ガンダム正史の流れを継ぐ作品とは一体何なのか?

決まっている。ブレンパワードだ!

ガンダム生みの親、トミノ直系作品。
菅野ようこによる素晴らしすぎる音楽。
複雑な世界観を支える小難しく理屈っぽい設定。
そこら中に散りばめられた実にガンダムらしいセリフ回し。
”人は分かりあえる筈”というニュータイプ概念の先に位置するオーガニックなるキーワード。
そして狂気の入り混じったあのライバル達が! 



いけよやーーーーーーッ!! 



死ねよやーーーーーーーッ






「ヒャーーーーーーーハハハハハ!」
「ジョナサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!」

ホント、コイツら最狂親子。




#てなわけでブレンすげえ好き。


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