バジルがかごから逃げたときに台所の隙間に入ってしまい、出てこなくなった。
まさか、こんなところに、ふくろももんがの入れる隙間があるなんて
夢にも思わなかった。
逃げ込んでしまったその日は、よる二時まで待っていたが結局出てこなかった。
お腹がすいては衰弱して死んでしまうかもしれないとひまわりの種をばらまいておいた。
次の日
入ったところを覗くと、種を食べた後があった。
「これはいけるかもしれない」と思い、また、ひまわりの種を出口の方へ
転々と続くようにまいておいた。
そして、もし、外へ出てきたときにわかるように新聞紙を敷いておいた。
この方法はうまくいって、出てきたときに音がして、お、出てきた出てきたとよろこんだ。
が、しかし、捕まえることはできなかった。
そう、夜のももんがはすばやいのだ。しまった。捕まえる方法がない。
とりあえず、ひまわりだけはまいてあげて飢えることがないようにした。
水は用意しなかったが
それから数日後
半分あきらめて、すぐおこるあらびきをこれから、一匹で飼っていくのかと
慣れる気配もないし、噛まれると血がでるしこいつはすてて、新しいつがいを飼うか?と
思いを巡らし、眠りにつくと......
枕元でがさがさと音がするではありませんか。で、起きて見てみるとバジルが歩いている。
ふくろももんがは歩くと不格好だ。
そんなことはどうでもよいのだが、捕まえなくては!
しかし、捕まるようなももんがではなかった。
そのまま、朝になって、会社にいって、帰宅した。
バジルは巣に戻っていたのだった。
教訓:夜のふくろももんがはすばやい