入院日記

岩田さんが入院生活を綴る日記です(2003年11月その3)。

11月23日(日):入院35日目

 4時起床、いつもの朝パターン、今日は面会の方が多いので計画的に過ごさねば。朝食、とにかく患者が少ない、一時帰宅が多くてデイルームは普段の半分ぐらいしか居ない、どうしてこれほど自宅に帰りたがるのだろうか? 私にはちょっと疑問。
 自宅のほうが治療が進むのなら通院でよいはずだし、入院治療が良いのなら、一々帰らず入院で治療に徹すればよいと思うのだが。以前、看護婦さんに聞いたら、一時帰宅させないと元気が無くなり治療効果も無くなるので、帰りたい患者で可能な人は一時帰宅させているとのこと。少し判ったのは、患者のうちオヤジ年齢の人々は根本的なことを理解していない。「病院は治療(検査含む)のために存在し、それを最優先させる場所であり、患者はそれに沿って可能な限り努力する」ということね。つまり今までの暮らしとか、日常生活とか、食事を含めた日々の生活を一旦切り替えることが必要だということなのだ。飯が薄味だとか文句を言っては仕方ない、これは病院食であり、食事も治療の一環だ。今までの味覚やメニューを恋しがってはいけないのだ。これがオヤジには至難の業で、すぐに自分が今までやってきた日常生活や自宅での自由な生活や食生活を、病院でも継続しようと考える。で、それができないと元気が無くなりホームシックになるという按配。中には味が無い、魚は嫌だ、納豆は食い難い、などと愚痴を言い、ご飯に持ち込んだ佃煮かけただけで、おかずは一切食べないという馬鹿な患者も居る。君は治療するために入院したのじゃ無いのかな(笑)。そんな愚かな行動をしながら、早く退院したいということを平気で言うのだ。通院でも可能な治療に関する注意とか、入院時よりも自宅療養&通院の方が大変なのに。そんな努力をしないで家に帰れるわけが無い、今までの暮らしを続けて問題ないのなら、そもそも入院しないで済むんだ、もちろん、完治すれば別だけどね(笑)。さらに、家に早く帰りたいならそれなりに努力することだ、治療をより有効にする方策は無限にあるのだから。それを考えずに愚痴や今までの仕事のことをうだうだ言うとは、ああ、鬱陶しい(笑)。
 とあるオヤジ患者が電話しているところを聞いたが(これが朝早くから大声なんだ)「見舞いに来てくれないと寂しくて死にたくなる」とか(脅すなよ…苦笑)、「鉛筆を差し入れてくれ」とか(それくらい売店で買えよ…笑)、もう自宅で家族に言うような「おい、そこの○○とってくれ」を捨てられないのだ。家族も大変だね(苦笑)。

閑話休題
 午前中は読書、ETベルは2巻まで読み終わり、3巻は自宅で読むことになりそうだ。さらに同人誌も継続して読み込む、実は同人誌は未読分を交換するようなことを考えていたが、その必要性は無さそうだ。自室の改装時にどうするかを考えよう。
 昼食直後に、MO2さんとサークルの方、Dさん、Uさん、Rさんがお見えに。お忙しいのに本当に申し訳ない、MO2さんは前回の面会時よりさらに元気そうなのに驚く。いやはや体調はあの時よりさらに良いのよ(笑)。みなさん、レヴォの時の酷い体調を見ているので、入院したと聞いてどんな酷い状態なのかと、不安を感じて来られるが、そこに居るのは過去最も血色がよく元気そうな中年のオヤジなんで気体を外してしまうのかも(笑)。状況報告とかあれこれを行うが笑いながらでとても楽しい。13時半、みなさんお帰りに、差し入れで頂いたミスタードーナツをゆっくりと食べる、本も10冊ほど差し入れて頂くが、代金を払っていないのに気が付いて慌てる、そりゃ拙いな、後で払わねば。
 14時半MSさん見える、ライブに行く途中とのこと、いや、もう20年来の付き合いだからなぁ、状況報告と雑談あれこれ。15時母が見えるが、とりあえずMSさん優先(笑)。MSさんから心配しているお友達にもよろしく伝えて欲しいとお願いする。こうした口コミで伝わる内容とこの日記のようなものが両方あると安心できるからね、15時半MSさんお帰り。母に様々な連絡などを頼む、特に父にベッド手配とか自宅改装とかの手配をお願いする。他にも、5〜6項目のお願い事項をメモして母に渡す、これで私が退院するということも併せて気力が出てくれればありがたいことだ。そもそも、この病気になったのが大親不孝なんだから、これくらい返さなくてどうする、親孝行はできるときにしなくては(笑)。16時半母はお帰り。
 17時三崎君が見える、あれこれ相談や、状況報告、一旦お帰り。夕食後、再び三崎さんとKMさんお見えに、KMさんとは20年以上のお付き合いになるのだなぁ。状況報告も冗談を交えて話せるし、私も気軽に話ができる、もう、楽しいな。楽しさのあまり20時まで延々と話していた。お帰りになる時に、三崎さんはベッド周りの記録写真を撮影、いやオタクの病室ってことでしょうか(笑)。21時就寝だが、今日は面会が多かった為か、何か興奮状態が解消されずよく眠れない状態。

11月24日(月):入院35日目

 4時起床、睡眠が浅い感じで、トータルでは4時間ぐらいしか寝ていないかもしれない、何か身体が重く感じる。とりあえず朝のメニューを済ませる。こういう時にパターン化しておく効果がある、自然に体が動くからね。朝食後、少し昼寝でもするかと、思ったら1時間も寝てしまう、しかし、まだ寝たりない気分。メールチェックと11/23分の日記入力、いつのまにか昼食時間で少し驚く、昼寝をすると時間が短く感じられるな。と言いながら昼食後にまた昼寝1時間。こんどは気分がリフレッシュされた感じ。トイレに行ってこの時点で便秘解消、やはりこれは抗がん剤の副作用の一つだったかも知れない、次回の点滴時に考えておこう。14時に仕事関係で、3人お見えになる、みなさん詳しい話を聞いていなかったので、最初の説明から状況報告まで全て説明する。どうも情報の伝達が巧くいっていない感じ。もっとオープンにしても良いと思うのだけれど、プライバシーの扱いもあるから難しいのもあるけれど。16時にみなさんお帰りに、安心頂いて何より。
 17時にCOMITIAの中村君がお見えに、「そうさく畑」の帰りとのこと。12/6自室片付けの協力を頂きたいとお願いし、快く了承される。COMITIA事務所に運び込んだ本の扱いは、12/2の時点で判断するということになる。もう病室に持ってきても読みきれなくて困っちゃうからね(笑)。17時半、中村君お帰りに。  夕食直前にデイルームに行くと、患者の家族と思われる方が3人ほど、携帯を使って次々と連絡をしている。まぁ病院で非常識なことを、と思ったが、全員が深刻そうなので、何も言わず。ただ、デイルームに荷物を広げ1/4ほどを占拠しているので、「食事時間ですので、患者さんが見えられますよ」と声をかけることにした。まぁ中々片付けないのだが(苦笑)。夕食で患者が集まってくる家族と思われる方は廊下に待っている、もう間違いないね、また亡くなられた方が出たようだ。以前に亡くなられた方がいた病室と同じ…。やはり、ナースステーションに一番近い病室は重態な患者が多いのだね、そのうち病室から医師と看護婦さんが出てきて、家族を病室に招いて皆が入っていく。厳粛なんだが私は夕食食べているので、何か上滑りだ。夕食後、何か疲れが残る、やはり面会の多さだろうか、集中力を欠いたような状態で情報量がオーバーしたような感じ。21時就寝。

11月25日(火):入院36日目

 3時半トイレで目が覚め、何か眠れないままにそのまま起床。4時半、早めだがシャワーを浴びる、5時採血、通常の朝メニューをこなす。朝食後、病室で待機して一段落、8時半から呼吸器内科部長回診が始まる、患者一人一人に声をかけるという感じかな。8時50分レントゲン撮影、これで今日の検査は終了。終わった後、医療相談室に行き、障害関係の相談を行う。最初からあまり良い印象が無い、在室表示になっているにも関わらず誰も居ない(苦笑)、10分ほど廊下で待たされる。やっと来た方は風邪をひいているらしくマスクをしていてもやたらと咳をする。印象は良くないがとりあえず相談開始、こちらの状況を説明すると、障害者手帳は障害が固定した方が対象で、私のように病気で進行し変動する人は対象にはならないといわれる。まことにもっともな話なので、これで話はおしまい。介護・障害者用のレンタル業者の一覧を見せてもらい、自分で手配とか全部することにする。問題はこの後、ベッドは手配済みだと言うと、全く動けなくなった場合には電動ベッドが良いとか、ホスピスをどう考えるかとか、もう余計なこと言い出す始末、こりゃ無神経だねぇ。おまけに精神的に動揺されたときはどうのこうのと、こちらが言わないことをあれこれ言い出す。シビアな状況で私が悩んだり、困っているとでも思い込んでいる。がん告知マニュアルとか、患者との接し方とか学んでいるのかなぁ。まず相手の悩みというか、問題を聞き出したり、会話でリラックスさせて心理上の障害を聞き出すというのがプロだろうに。その上で、次に適切なアドバイスやコンサルティングを行うのが医療相談だろう。ところが、この病気だと患者はこうだ、というような先入観の固まりでいきなり接するので実に疲れる。結局役に立つのは基本的な情報だけで、二度とこの医療相談室には行かないと強く決意(笑)。どうりで医療相談室のことをどの方も言わない訳だ、これじゃ治療にちっとも効果的じゃないもの(笑)。  戻って30分ほど昼寝、午前中はひたすら読書。昼食時に一時帰宅から戻ってきた方が増えてくる、自宅に帰って元気を取り戻している方は多くは無く、病院に戻って元気が無い方のほうが多い。こういう周期性は良くないような気がする。治療を徹底して早く退院した方が良いんじゃないかな。14時半H先生の回診、予定表を提出する、後ほど日程修正がされて戻ってくる、以下の通り。

 12/ 2 抗がん剤第二回点滴
 12/ 3 一時帰宅、自宅で改装について打合せ
 12/ 6 一時帰宅、自宅・自室改装
 12/12 工事関係・ベッド搬入
 12/16 抗がん剤第三回点滴
 12/17 退院(仮日程)
 12/30 抗がん剤第四回点滴
 1 /13 抗がん剤第五回点滴
 1 /27 抗がん剤第六回点滴
 2 /10 抗がん剤第七回点滴(最終)

・この間に効果測定と治療内容の確認が入ります
・使用薬剤変更などがあったら再入院の可能性もあります

 余裕あるスケジュール、ただ、12/30の点滴は少し前倒ししてもらうつもり、何かあったときに12/31〜1/3が入るのはキツイからね、理想的なことを言えば12/26(金)だろうか。15時に朝の血液検査の結果が出てくる、
11/17点滴前 11/21 11/25 標準値
WBC(白血球数) 6200 6400 7400 4000〜9000 10^4/μl
HBG(ヘモグロビン) 11.9(L) 12.5(L) 12.5(L) 14.0〜17.0 g/dl
PLT(血小板) 353 341 430 120〜380 10^4/μl
 白血球はさらに増えている…謎だ、まぁ最終判断材料は12/1の検査結果かな。16時にOさん、Kさん見える、もう10年を超える付き合いだなぁ、状況報告の後で、お見舞いのドーナツやコーヒーをつまみながら会話あれこれ。まるでイベント時のお茶会みたい(笑)。こんないつもの雰囲気がとても嬉しい、入院で一番欠けるのがこうした潤いなんだね。Oさんからは「10歳若返ったよう」、Kさんからは「可愛くなった」と言われる。もう色々とお見舞頂いてしまったが、何よりも心遣いが嬉しくて仕方ない。Oさんから「岩田さんはきっと元気にやっているに違いないと思っていたら、予想を数段越えていました(笑)」と言われる、うれしいな。17時半お二人お帰り。夕食後ベッド周りの整理とメール処理、日記入力も11/24分まで終える。21時就寝。

11月26日(水):入院37日目

 4時起床、メール処理〜朝メニュー流れるように進む。少し腹が減ったので、7時頃にリンゴ1個を食べる、朝食後、今日の予定を確認する。9時、婦長さんと事務の方がお見えに、都議補選の不在者投票を行う。10時H先生回診、以下の項目が告げられる。

・12/1の血液検査を最終的に見て12/2の点滴を行います
・退院しますが、途中通院時に各種の検査を行い、効果測定を行います、効果が充分でなかったり、異常があれば再入院もあり得ます
・退院までに早めに放射線治療のスケジュールを考えますが、入院で行うか、通院で行うかどうされますか?
・通勤や通院の交通手段はどうされますか?

 最初の2項目は了承、放射線治療はできれば通院で行い、勤務は継続したいと告げる。最初の5日程度は入院が要るかもしれないが、後は通院で可能だし、勤務時間はシフトか時短で可能だと思うと告げる(私は月の勤務時間で計算されるから)。また交通手段は別途検討して考えたいと告げる。これで全て了承される。こうした計画作りと対応で午前中は埋まる。
 昼食後メール処理と、読書。14時母見える、自宅に郵送されていた各種の書類を持ってきてもらう、大半が捨てれば良いだけのものだが、共済の書類や、簡保の書類や、手続きが必要なものも多い。全て片付けると15時になってしまう、母に頼んでいたズボン(太ってきて入院時に着ていたのは入らない…笑)、とジャンパー(冬用の厚い物)を受け取り、書類も出して貰う、15時に母お帰り。その後デイルームに移動して読書していたら、サークルの方がお見えに、Gさん、Tさん、Aさん、Hさん、Mさん&Hさん、合計6名デイルームで私を囲んで状況報告というか雑談&おしゃべり。嬉しいし、話題がいくつも出て盛り上がること、盛り上がり過ぎたようで、お医者さんから注意が出てしまう…笑。慌てて謝って声を下げる。でもどうせ退院も決まっているからまぁ良いか(笑)。気がついたら17時半で、記念写真(…何の)を撮ってみなさんお帰り。
 夕食後、さきほど注意されたお医者さんに謝ると、「気にしない気にしない」と笑いながら去られる。それでも申し訳ないと看護婦さんにも謝っておいたりした。メール処理後、同室の方に血液検査の数値の見方のアドバイスを行う、医療相談か(笑)。  患者の方々を見ていると、全体として自分の治療に関して知る努力が欠けている。自分の命なんだけれどね、早く治療を終えたいのなら、自分の現状を把握し、どう行動すれば良いか考えればよいのに、「医者に全部任せた」と言うだけで、愚痴だけは言う、これって日本の特徴なのかな。今は病院・医師はインフォームドコンセントが行き渡り、情報公開も進んでいるんだから、後は患者の努力が問われているような気がする。凄いのは自分が受けている治療が何なのか、薬剤は何を使っているのか、どのような治療予定なのか、全く掴んでいない患者が過半数だと言うことだ。「副作用が酷かったので、頼んで抗がん剤を変えてもらった」と言う患者が居たので、「何から何へ?」と思わず聞いたら「判らない」という素晴らしい回答(笑)。ただ、同情できるのは、患者は何をすれば良いのかということがあまり知らされていないのも事実かもしれないということだ。22時就寝。

11月27日(木):入院38日目

 4時起床、メールチェック後に朝メニューをこなす、順調。アップした日記の中の「感傷的なワルツ」の反響が多い、誰もが私への思いを率直に綴られていて私自身が涙ぐんでしまう、もう本当に私は幸せ者だ。朝食後はベッド周りを整理するが次第に収拾がつかなくなってきている。9時20分、H先生回診。12/30の点滴の件は12/29にずらす方向で話がまとまる。何かあってもH先生が12/30に出ているので連絡可能だ。昼食後はデイルームで読書を継続。少しデイルームも寒く感じるようになってきた、もう冬なんだね。15時10分サークルのUさんお見えに、相変わらず元気で安心する。いろいろお話して楽しい。16時Uさんお帰り、待たせていたHO君と雑談+α、いや待たせて申し訳ない、まるで面談を私がやっているみたい(笑)。16時50分HO君お帰り。入れ替わりで、サークルのKA君、HM君がお見えになる。心配そうな顔をしていたが、話すとすぐに元気になってくれた安心。やはりイメージ的にレヴォや夏コミで会っていた人は、あの状態で入院して、病気もこれだと、まず「ベッドに真っ青な顔をして横になり、点滴受けながら苦しそうにしている」というイメージを持って来る。しかし、そこに居るのはここ10年で一番血色が良く頬もふっくら太った私なので安心するという寸法。まぁこんな元気そうな私だとは、まず予想できないからね。一度見てもらうのが一番だということかな。17時40分お二人お帰り、色紙には参ったね(笑)。
 夕食が配送車の故障で少し遅れる、こういうこともあるんだね。食後デイルームで休んでいると、YF君、F君、Tさん、Kさんがお見えに。みなさん、私を見て血色が良いのに驚く、Tさんは「昨日見舞いに行った方から、もう今までで一番元気で健康そうと聞いてはいたが本当だ」と驚いていた。まぁ見れば如何に私が元気か判るんだけどね。状況報告や雑談で終始、笑いながらの会話が多いのは嬉しい。いつのまにか20時まで会話が弾む。20時みなさんお帰りに。これで今日の面会は終わり、ちょっと疲れたかもしれない、でも嬉しい疲れだね。ベッド周りを片付けて21時半就寝。

11月28日(金):入院39日目

 4時半起床、メールチェック後に朝メニューをこなす。メールのチェックや日記の入力を続ける。少し困ったことは、この病室みなさん起床が少し遅い。特に年齢が高い方に顕著で、そのため看護婦さんの巡回も後ろに回されて、6時点灯なんだが、病室内の明かりが点くのが6時半過ぎる。まぁ勝手にベッドライトを使って、6時からは自分のベッド周りのカーテンは開けてしまうし、どんどん動くことにしているけれど。迷惑かけるのは嫌なんで、そこの加減が難しい。
 9時半にH先生回診、状況報告。抗がん剤点滴はサイクル維持がシビアなので、ずらせても1日ぐらい、と言われたので、12/30を12/29にして貰うようお願いして了承される。後で気がついたのだが、退院後の自己管理のためのメモを作らなくては。日記の修正や整理で午前中は過ごす。昼食後、面会が多いので注意しないと。
 15時MSさん突然お見えに、MSさんが書いた小説(ボーイズラブ)を頂く、でもこれをどうしろと(笑)、確かにこうした差し入れはとっても嬉しいが、病室で読むものでは無い気がするな。待ち合わせがあるとのことで、15時半お帰りに。直後に、KS君、HN君、YI君の3名がお見えに、はっきり言って冬コミ関連の相談です(笑)、私は当日参加できないが、その為の対応や手配についての相談を行う必要があったのでご足労願ったのだ。あと、私の冬コミの新刊の打合わせもあったし(笑)。概ね全体の状況も確定して、後は雑談あれこれ。16時20分、みなさんお帰り。16時半、職場の上司がお見えに、こちらも状況報告と、進捗状況の報告、段々報告することに慣れて来たみたい(笑)、17時にお帰り。これまた直後に帰るのを待っていた(笑)RTさんお見えに。状況報告とか、出たばかりの単行本を頂く、ありがたいことだ。あとは雑談。17時半TK君お見えに、RTさんはそのまま脱出(笑)。TK君とも雑談中心であれこれ話す。夕食になったので、お帰りに。  夕食後、NI氏がお見えに、メールの内容や対応で私から苦言を呈する、NI氏は、感情表現が実に下手で自分の感情をきちんと表現するより、人に寄りかかる傾向がある、特に私のような状況の人間にどのように接してよいのか判らず、それをテレを交えるのでますます扱いが難しい。何よりも病気に弱いので見舞いに来るのも大変だったりする(苦笑)。でもね、それを私に直接ぶつけられても困るのよ。そうしたところを指摘し、逃げずに話すように言うと、きちんと話をしてくれたのには助かったが、涙を流しながら話すのは止めときなさい、見舞いで泣いたのは君だけだ(笑)。本当はすぐに終わるはずなのが、19時10分までかかったのは、大半が私が励ましたり叱ったりしたからだったりする、困ったものだ。19時10分お帰りに。離れて待っていた(笑)Sさん、Oさん、サークルのMさんお見えになる。Sさん、Oさんは二回目なんで慣れたもので、Mさんは私の元気さに安心される。そりゃ何年もの中で最も血色が良くて太っていて元気なんだから、ホッとするのが当然だよね(笑)。話が長引き20時半まで雑談あれこれ。お見舞い多数頂き申し訳なし。みなさんお帰りに。さすがに連続で疲れてくる、看護婦さんから心配されるが、実はピークは土日だったりする(笑)。21時半就寝。

11月29日(土):入院40日目

 4時20分起床、気分は良いのだが少し前日の疲れが残っている感じ。朝のメニューをこなしていても、何かスッキリしない。同室のEさん退院、良く本を読まれていた方だが、退院時に本を頂いて驚く、日本未来派の詩人で私も以前読んだことがある方だ、私この方の詩集を高校時代に読んでいる、なるほど、だから伊藤信吉の詩集が置いてあったのか。ああ、それだったらお話聞けばよかった、戦争中の従軍されていた時の話とかも聞けばよかったな、後悔先に立たず。昼食後、さらに同室のNさんも退院、4人部屋は二人だけになり急に寂しくなる。元々6人部屋を4人用に改装した病室なので、広い病室に二人だけ、しかも残った方は一日良く寝ている方なので、何をしても一人と言う感じ。しかし同室の方のエネルギーレベルの低さには苛立ちさえ感じる、まだ60歳なのにすっかり70歳ぐらいの雰囲気がある。60歳と言えば最近だったら定年を越えてまだまだ現役だったり、再就職でがんばる年齢だ、シャキシャキ動いて当然じゃないか。ところが、老人のようにゆっくり歩き、食事もベッドで取り、おまけに終わるとすぐに横になる。本を読むときさえベッドに横になって読むと言う状態。正直言って、病室を変えてもらおうかと思う時が再三ある。テンション低い人と二人だけなんて、気が滅入ってきちゃうから。
 13時40分B君見える、車イスを押してもらい雨の中だが外出強行(笑)。目的は銀行巡回だったりする、口座残高確認とか振込みとかあれこれ処理多し。驚いたのは銀行内で歩けたこと、壁に軽くてを触れているだけで、10mくらいは自力で歩いて移動できるのだ、これには驚いた。帰りにコンビニで買い物をして外出は終わり。B君には本当に感謝、14時40分に病室に戻る。B君お帰りに。着替えて片付けが終わると、TO君とサークルのSさん、Zさん、Kさんがお見えに。そう言えば前回TO君が11/19にお見えになったことを日記で書き洩らしてしまった、本当に失礼で申し訳なし、本まで頂いたのに。みなさんに状況報告と雑談、もう慣れたもの(笑)。全体として明るく話が進むので助かる。TO君にやらないかと言われた原稿は、今の状況では無理っぽいかな(笑)。16時半に母見える、自宅に来た書類などを持ってきて頂く、整理や返信が必要なものを直ちに処理する。17時10分MOさんお見えに、母はちょうどお帰りに。MOさんとは「鋼の錬金術師」の話で大いに盛り上がる、萌えですなぁ(笑)。17時40分にMOさんお帰りに。夕食後、混乱したベッド周りの整理とメール処理。さすがに疲れが出ているので、早めに21時就寝。

11月30日(日):入院41日目

 3時50分起床、ちょっと早すぎか、車イスのカタログチェックや介護用品の確認を進める。本日は面会がピークになるので、順序良く進めなくては。朝メニューをこなし、朝食後は読書継続、合間にメール処理。意外と時間を食い、気がついたら昼食時間、昼食後にあれこれ片付けていたら13時に面会第一弾が、実は面会は8名(Iさん、Kさん、K2さん、Sさん、N君、HN君、G君、Y君)というメンバーで4名づつ分割するという大技。状況報告するが誰に何言ったかわからなくなると言う混乱が発生(笑)。差し入れのとっても美味しいプリンを頂きながら楽しい時間でした。第二段が14時半からで、結局全部終わったら16時でありましたことよ。みなさんお帰りになると、お待ち頂いたYY君、KS君がお見えに、お見舞いと、お願いした「ゆうパック」の空箱を頂く(笑)。もう片付かなくなったのよ。諸事あれこれと状況報告。16時半におかえりになる。16時半NS君お見えに、Cityの戦果を買ってきて頂いて感謝、「鋼の錬金術師」中心と言うところが笑えるかな。冬は大変なことになりそうだなぁ。16時50分TY君お見えに、12/6の手順に関して確認を受ける。17時AKさんお見えに、NS君、TY君はお帰りに。AKさんとはもう20年の付き合いになるのかな、実に感慨深い、冗談を装いつつ全部話せるところが本当に嬉しい。まぁAKさんの方が、この病気に関しては先輩だからね(笑)、それに完治済みだし、負けたかな(笑)。18時にAKさんお帰り、明日電話すると伝える。夕食後、明白に疲労感がある、20時50分就寝。

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