ジャパンミックス倒産関連

1998年12月16日

 「ピュアガール」等で知られるジャパン・ミックス(http://www.japanmix.co.jp)が倒産した。12月10日に不渡りを出し、12月14日、裁判所に破産の手続きを行った。現在、二人の弁護士が対応中とのこと。裁判所からの破産管財人の任命等は、来年に入ってからになるようだ。個々の雑誌については、身売り出来るものなら身売りしたいようだが、これも破産管財人次第というところ。また、一部の雑誌は、印刷工程に入っていた模様だが、印刷所が直ちに印刷をストップしたそうだ。
 先日ミニレポートで書いたように、この冬コミケに出る「ハイエンド研究本」で、私は「ピュアガール」についての原稿を書いていたのだが、このせいで冬コミケではタイミングを失してしまうことは間違いなしで、正直言って、ヤラれたというところ(苦笑)。原稿の内容については、当日がんばって本を買ってもらった人のお楽しみとして、今はここでは触れないが(後でWebにも載せます)、お約束通りかなり厳しいことを書いている。その中で「金払いが悪い」という点は実は既に指摘済みである。はっきり言うと、この晩秋からどうも「アブナイ」という噂は業界に流れていて、実際にギャラをもらっていない作家もいた。ただ、事の本質とはあまり無関係だし、会社の経営が危機的であるという噂を増幅させて結果的に風評倒産に至るようなことに参加したくはないので、はっきりとは書かなかったというところがある(これは同人誌印刷所である曳航社の倒産の時とおんなじ)。 しかし、ハイエンドを政治的・経済的に利用した(ている)方々は、これからどうするんでしょうか?
 加野瀬未友のWebでも経緯が語られているが、彼の説明には、以下の点で疑問な点がある。(1)原稿料をかなり以前から貰っていない作家がいるという私の聞いた話と違う。(2)「ピュアガール」は赤字という私が聞いた話とも矛盾。(3)「ピュアガール」をとある出版社に引取ってもらえないかと打診、とは誰が行っているのか? 加野瀬氏なら、彼の立場でそれが可能なのか? また、債権者との話し合いが終わっているとは思えない現状でこの話は、まずくないのか? それに、他の出版社に引き取ってもらうと言っても、最大の看板作家であるCHOCOは、自分のWebの掲示板で、その表紙を描かないと明言しているし、そもそも後2号で契約は終了するはずだったと言い切っている。また、「現時点で「休刊」を告知する能力が無いみたい」といった記述もあり、全体としてかなり厳しい文章となっていて、編集部との間に溝が既にあったことをうかがわせる。
 このほか、Webでは、「ジャパンミックス被害者掲示板」(http://www.tcup5.com/534/nce530.html)が作られており、コモエスタ坂本、鶴岡法斎、神宮寺武史らが書きこんでるし、いしかわじゅんも、未払いの原稿料が数百万単位であることを暴露している。

追記

 追記(1998.12.18)

 「ジャパンミックス被害者掲示板」は、12月16日深夜より荒れ放題になっている。加野瀬未友の個人情報がアップされたりと、「ピュアガール」編集部員への悪態のオンパレードが続いている。しかし派手な書きこみをして煽っている人間の書き込みから察するに、おそらく今回の件に、便乗したただのお騒がせ野郎で、債権者でも仕事をしていた人間でもあるまい。ちなみにこの掲示板は、表には出ないけど、htmlのソースのコメント情報に、どこから書き込んだかの情報が埋め込まれるようになっている。それを見ると、煽っている一人は、NTT出版のマシンから入っていることがまるわかり。これは、NTT出版のマシンが踏み台になっているか、あまりよろしくない人間を使ってるか、どっちにしてもなんだかなぁである。しかし、倒産という特殊状況とはいえ、加野瀬未友への攻撃は苛烈だねぇ。よほど敵が多かったんだな。加野瀬自身のWebは、「メールの返事が遅れている。関係者全員には連絡はつけれられない。携帯はつながるので、どうしても連絡をつけたい人は、携帯にかけるように。」という追加の書き込みが昨日(12.17)あった。これはおそらくは、「連絡がつかないで逃げている」という掲示板の書き込みへの間接的な反論と見られる。

 追記(1998.12.19)

 上記掲示板の管理者が、混乱した掲示板の状態についてコメントしたが、この人のアクセス情報を見ると、前述のNTT出版と同じでやんの。よーするに、管理者が別人を騙って煽っているという、マッチポンプ状態なわけで、とほほですな、こりゃ。この状況下の中、別の有志の方が、債権者等のための専用の掲示板を独自に開いた(「ジャパンミックス債権回収者情報掲示板」(http://www.tcup5.com/538/k.html?))。また、CHOCOは昨日、自分のWebの掲示板で、「現状ではこんな感じです」と「被害者掲示板」を紹介しているが、この掲示板を「現状」というのにはちょっと抵抗があるのだが。まあ、実はそれほどに腹に据えかねていたというところなのだろうか。
 さて、加野瀬未友の方も、ついに自分のWebの方で、はっきりと掲示板に対する反撃を始めたが、匿名のWebの掲示板を相手にしている暇はないと思うのだが。この時期、何言われても仕方がないと思って諦めた方がいいんじゃないのか。ま、前から売られた喧嘩は買う人だからなぁ(苦笑)。

 追記(1998.12.20)

 前述のCHOCOの書き込みは、被害者掲示板がグチャグチャなった後は見にいってないで書いたものだったようだ。その一方で、CHOCOが明らかにしているのは、(1)編集部は原稿料が払えないと状況を知っていて、それを作家に知らせないで原稿依頼を続けていたこと、(2)倒産後も自分が電話するまで連絡はなかったし、その後も無い、ということ。すべての作家を救うことは現実的に不可能としても、雑誌の生命線ともいうべき作家に対しての対応の悪さ(これは、実際の応対の稚拙さ、さらにCHOCOにその事情を明らかにさせてしまう拙さ、両方だが)は、やっぱり編集者としては失敗だと思う。
 その後、被害者掲示板では、「加野瀬さんを守る会」なる書き込みも現れ、さらに訳わからなさを加えているが、これ、本人や「取り巻き」の作為というよりは、どっちかというと誉め殺しのような気がする(憶測)。

 追記(1998.12.21)

 昨日未明、被害者掲示板が突如閉鎖された。トラブルがあったと思われる。その後、朝見てみると、加野瀬のWebの掲示板に対する反論も削除されている。すばやい対応だが、そんなに暇なのかしら、ふしぎ。なお、新しい掲示板(http://www.dengon.net/bbs2/IRIXUI.html)は、ジャパン・ミックスデータ倉庫からたどることが可能。なんかどんどん無関係でおかしな方向へ話が進んでいて、頭痛いのですが。。。

 追記(1998.12.26)

 新しい掲示板(http://www.dengon.net/bbs2/IRIXUI.html)は、その後全く書き込みがない。いかに、前の掲示板で単なる野次馬がこの機に乗じて遊んでいて、もうそれに飽きちゃったかがよくわかる。この辺が、いかにもインターネット的ではあるなぁ。
 さて、今週のパソコン雑誌の「週刊アスキー」に、ジャパン・ミックス倒産の記事が載っている。「週刊アスキー」には、いしかわじゅんが古くから連載を持っている関係もあってか、扱いが割と大きい。被害者掲示板(古い方)の画像とURLも掲載されているが、雑誌が出たときにはアクセスできませんでした。ちゃんちゃん。この画像をよく見ると、12月17日に取り込んだもののようだ。ということは、あの掲示板が荒れ始めた頃である。つまり、「週刊アスキー」編集部はあの掲示板の内容を承知で掲示板の画像とURLを乗せたということになる。しかも、何のコメントなしで。「コミックGON」等のいかがわしサブカルチャー系雑誌ならともかく、一応まっとうな雑誌なら、その辺のチェックはあってしかるべきだと思うし、紹介の仕方もちゃんと補足をした上ですべきではなかったか。そもそも、掲示板一般がその匿名性もあって、極めて荒れやすい性質を持つ以上、掲示板の紹介はより注意を払う必要があると思うが、それが欠けていた結果の記事だと思う。 

 追記(1999.02.04)

 加野瀬未友のWebに、ピュアガールの復刊の記事が出る。版元は、ビブロス。発売は4月1日の予定だそうだ。誌名は「カラフルピュアガール」になるもよう。まあ、「トライガン・マキシマム」のノリか。このジャパンミックス問題も、昨年まででみんなすっかり飽きてしまったので(それはそれで、酷い話ではあるのだが)、続報がほとんどなかったのだが、再スタートの話は進んでいたんですな。その中で興味があるのは、1.既存の原稿料未払い分はどうなったのか? 2.誰が表紙を描くのか? の2点。前者の問題がクリアされないまま、復刊と言っても、旧ピュアガールで原稿料をもらっていない方々は納得しないだろう。後者については、CHOCOは描かないと宣言しちゃっているわけで、誰を次の看板にするのかは難しいところ。
 口の悪い友人などは早くも「空振りプアガール」になんなきゃいいけど、とか言っていたけど、どうなりますやらやら。

 追記(1999.02.11)

 加野瀬未友のWebによると、誌名については当初の「カラフルピュアガール」は、仮題につき、タイトル変更があり得るようだ。「カラフル」は「かっこわるい」「ダサい」と反響があって驚いた、とはっきり書いちゃうところが、さすが加野瀬未友。ビブロス系のヤロー向け雑誌である以上、「カラフル」が頭につくのはお約束なのではないか? と思うのだが、ビブロスに移って早々に自社雑誌タイトルの批判につながることをWebで書いてしまうとは、とばしてくれる人である(苦笑)。ほんとにこのまま「ピュアガール」でいくのだろうか?
 作家関係からの情報によると、作家集めはかなり大変と推測される。既に自分のWebの掲示板上で復刊されても表紙は描かないと明言しているCHOCOをはじめ、かつての看板作家のかなりのメンバーが新「ピュアガール」には参加しないという話。休刊以来のこの1ヶ月以上、加野瀬未友(正確に言うとこの場合は桑原誠か)側からの各作家陣へのコンタクトはほとんど全くないのが実態。12月18日の追記欄に既述したが、加野瀬未友は休刊直後に自分のWebにて、「メールの返事が遅れている。関係者全員には連絡はつけれられない。携帯はつながるので、どうしても連絡をつけたい人は、携帯にかけるように。」という書き込みをしていた。本当なら、休刊直後こそ情報が錯綜して作家も不安になりがちだろうから、担当編集者からの連絡が必要なのではないかとは思うのだが。「どうしても連絡をつけたい人」が携帯電話に連絡をつけられるからいいだろう、という問題ではない。編集者としての姿勢の問題である。
 ただ、今回は会社自体の倒産に伴う休刊であり、いろいろな混乱があったことは想像に難くないので、仕方がない面があったのは理解できる。しかし、その後もほとんど作家に対するフォローがないのは、いかがなものかと思う。冬のコミケットにおいても、2日目に加野瀬自身は「ARTIFACT」のスペースで参加して有明の会場にも来ていたが、各作家のスペースに積極的に挨拶回りに行っていないようだ。そして、1ヶ月以上連絡がない挙げ句にいきなり電話がかかってきて、「復刊が決まりましたので、また描いて下さい」と各作家は言われているわけで、立腹している作家も多い。当たり前である。ところが、この辺の機微を加野瀬未友は理解できないようだ。加えて、未払いの原稿料については、全額ではないにしても、新雑誌に協力してくれれば何割かは出せる、という言い方をしているようだが、金の問題よりもなによりも、桑原誠という人間が編集者として信頼できるかどうかが問われている、ということにも気がついていないらしい。普通の編集者なら、全部の作家をフォローできなくても、少なくとも自分が将来も編集者としてやっていく上で必要不可欠な人脈については、徹底的にケアするのが当然であろう。超人気作家だが性格の悪さに加えて原稿の遅さでも悪名高い描き手の担当編集者を何人か個人的に知っているが、彼らのそうした作家に対する徹底した誠意は、「えー、そこまでするの?」と思うほどである。甚だしい場合には、プライベートまで完全に侵食されているような編集者もいる。それでも、彼らは(もちろん、裏では愚痴をタレてはいるが)、そういうものだと納得して仕事をしている。そんな友人たちと比べてしまうと、今回の無策ぶりはあまりにもお粗末という感は拭えない。
 さて、ご存知のように、ビブロスでは既に「カラフルapex(http://www5.tokyoweb.or.jp/applepie/apex.html)」という美少女ゲーム雑誌が去年創刊されている。94年に創刊された「カラフルBEE(http://www.applepie.ab.psiweb.com/bee.html)」ともに、この雑誌は、ゲームメーカーにして編集プロダクションであるアップルパイが編集に当たっているのだが、新「ピュアガール」にこの雑誌の雑誌コードが使われ、「カラフルapex」は休刊となるようだ。こりゃ、ずいぶんひでー話ではある。確かに一つの出版社に同じような二つの雑誌はいらないし、「カラフルapex」自体もそれほどには売れていなかったようなので合理的判断といえば合理的ではあるのだが、成果が出る出ない以前の、しかもとばっちりの休刊では、元々の「カラフルapex」の編集スタッフやライター達はたまらないだろうなぁ、と思う。既に1月下旬から桑原誠および2名がビブロスに入社(しかも桑原誠は正社員だそうな)、活動を開始している。しかし、これでは、作家には原稿料払われなかったのに、編集者だけ身の保証が確保された形になってしまったわけで、旧執筆作家たちのさらなる反発を招くような気がする。
 なお、ビブロスだが、96年度をピークに業績は落ちている(会社案内の会社概要参照(注:いつのまにか、業績がページから消えてなくなってる。)。やおい系の黒字で他部署を賄うというこの会社の収益構造は、ここのところのボーイズラブブームの翳りを反映して厳しいものになりつつあるのが現実である。やおい系に依存しない新たな収益基盤の確立を目指しているのは企業として正しい姿勢ではあると思うが、それを新「ピュアガール」に期待するのはちょっと荷が重いのではないかしら。しかも、「MEGU」のときほどの体力的余裕も現状ないだろうことは容易に想像されるわけだし…。
 とまあ、「新」雑誌が出る前からずいぶんといろんなことを書いてしまったが、今後の展開は大いに気になるところである。これまで同様、興味深く見守っていきたい。

 追記(1999.03.20)

 3月17日付けで「カラフルピュアガール」(結局この名前に落ち着いたようだ)の宣伝ページがWebに登場。カラフル系雑誌のトップページでは、以前の「カラフルapex」に取って代わって「カラフルピュアガール」が場所を占めている。
 注目の表紙だが、特定作家の起用はなく、毎号ごとに「話題のイラストレーター」を使うという無難な形に落ち着いたようだ。で、新創刊第1号は、くおーたーびゅーの黒星紅白が描く。今度の表紙のアオリは「Degital Cute Girl Magazine」。表紙の画像を見る限りでは、かつての「ピュアガール」を彩った「ハイエンド」という言葉は一切ない。加野瀬未友の盟友更科修一郎が、コアマガジンで「CutePlus」を編集しているのに呼応して、今年は「Cute」というのを流行らそうという目論見か? しかし、こういう流れを見ると、いかに「ハイエンド」という言葉が政治的な言葉であったかをつくづく再認識させられてしまう。
 この新雑誌の内容紹介を見るに、美少女ゲーム雑誌の皮をかぶりつつ、「旧ピュアガール」よりもさらにWeb志向を強めているように思われる。また、読者からのイラストの投稿を募集し、それを読者投票システムで評価していこうという企画もある。これらの諸策は、数多ある美少女ゲーム雑誌の中での差別化というタテマエにおいても、去年末からの一連の顛末に伴う人脈の断絶というホンネにおいても、非常にわかりやすい。ようするに、新しい「ピュアガール」は、新しい「ハイエンド」、新しい「CHOCO」を見つけるぞ! ということである。読者の「『選ばれた者』を選んだ者」としての優越感をくすぐるだけの、ちょっとした説得力がありそうな枠組みをこしらえる。そして、その中で誰かをスター(あ、「スター」って言葉はすごくてきとーに使ってるからね。>蓼沼純一)として、看板にすれば、勝負に勝てると踏んでいるのであろう。ほーら、実にわかりやすすぎて涙が出る(苦笑)。しかし、数年前ならいざ知らず、今の美少女系の飽和状況で、そんな焼き畑農業が通用するのか、お手並み拝見というところ。まあ、柳の下にどじょうが5匹も6匹もいたりするのがこの業界ではあるのだし。
 しかし、「ハイエンド」という言葉の曖昧さ加減も相当だったが、今度の「キュート」というのもわけわからない言葉である。例えば「キュート系作家」とかいう物言いが成立するとしたら、なんか違和感があるなぁ。で、そのうち、かの差別語「ハイエンダー」に対抗して新語「キューター」とかが生まれるんだよ。「ほら、××さんって、キューターだから、いつも○○○○なのよね」とか言われちゃうわけだ。うーん、キビシイなぁ(とほほ)。

 追記(1999.04.07)

 さぼっていたら、ずいぶん書くことがある。
 まず、3月17日頃に、(株)ビブロス代表取締役・山本裕昭氏の名義で旧「ピュアガール」執筆者に手紙が届いている。内容は、旧「ピュアガール」誌の原稿料、つまりジャパン・ミックスに踏み倒された原稿料について、全額支払いたいので、金額の確認をおこないたいというもの。ちなみに、支払期日は「カラフルピュアガール」創刊号の原稿料の支払日と同じ、1999年7月10日ということらしい。
 倒産した会社の債務を替わりに払おうというのだから、ビブロスは太っ腹である。が、これにはいろいろな政治的判断が働いている。ビブロスは、「ピュアガール」を引き受けた当初は、そのトラブルについてはほとんど何も知らなかったらしい。その後、Web等で各種情報を入手したり、旧執筆陣の協力拒否に遭って、旧「ピュアガール」の問題を認識することになり、事態の収拾のため社長自らが作家に会いに行ったりもしている。今回の未払い原稿料支払いについては、金銭的な決着もさることながら、こうした「誠意」を見せることで、マイナスイメージを払拭するのもその大きな目的と思われる。この経営判断(これは編集長クラスの裁量でどうにかなるレベルではない)そのものは正しいとは思う。もちろんその一方で、債務とは無関係なビブロスに金をもらって借りなど作りたくない、という作家の声もあり、これまた理には適っている。
 さて、前回(1999.03.20)の追記で、「キュート系」と揶揄させていただいたら、「Cute Plus」の更科修一郎からの反応(http://www.ann.hi-ho.ne.jp/cuteplus/editer1.htmlにあったのだが、現在は閉鎖中)があった。更科の言に依れば、「カラフルPUREGIRL」が「Degital Cute Girl Magazine」というアオリを使っていることは全くあずかり知らぬことで、「迷惑極まりない」とのこと。また、「キュート系」などという「んな恥ずかしい言葉、提唱しません」だそうだ。その他、筆致は抑えてはいるものの、更科は、「カラフルPUREGIRL」のこの仕打ち(としか言いようがないだろう)には、かなりおかんむりの様子がありありとうかがえる。私が言うのも余計なお世話だが、こういう不義理ばかりしているから、加野瀬未友は味方を失っていくのではないか?
 そんなこんなで、4月3日に「カラフルPUREGIRL」が新創刊された。雑誌の構成はほとんど旧「ピュアガール」そのままだが、美少女ゲーム以外の付加価値という「ピュアガール」のウリは、弱くなってしまったというのが正直な印象。そして、やはり「ハイエンド」という言葉は、表紙どころか雑誌すべてから抹殺されている。ここまで徹底すれば、まあ意図的だろう。Webへのシフトと言っても、「速報・無料」ということが前提のWebのユーザが、紙のWeb情報にどれだけ金を出すのかも興味があるところでもある。
 一方、加野瀬未友自身のWebだが、Webの積極的な更新は行わず、新ネタはメーリングリストで扱っていくようだ。トラブル予防のため、参加者の身元確認を求めていたり、無料メールサービスでの参加を事実上拒否したりと制限がある。まあ、売られた喧嘩は基本的に買うタイプの人だから、以前の掲示板であれほど揉めていたわけだし、ジャパンミックス倒産後の被害者掲示板などのことも考えると、当然の自衛手段と思われる。ただ、気になるのは、ビブロスは、社員の副業・同人誌活動・Webの活動などは禁止の会社のはずなのだが、加野瀬は例外なのであろうか?
 最後に、これまで何通か情報提供のメールをいただいている。知らなかった事実もあったり、こちらの情報の裏付けとなるものもあったりで、非常に感謝している。

(文中敬称略)

関連サイト

ジャパン・ミックス 12月16日(?)にアクセス不可に。
ARTIFACT-人工事実 「ピュアガール」のライター(だけじゃないけど)加野瀬未友のWeb。
ジャパンミックス被害者掲示板
http://www.tcup5.com/534/nce530.html
この案内のチラシが、ジャパンミックスの会社の前に置かれていた。12月21日閉鎖。
ジャパンミックス被害者掲示板(力の2号)
(http://www.dengon.net/bbs2/IRIXUI.html)
新しい掲示板がこっち。(追記)まるで、書き込みなし。
ジャパン・ミックスデータ倉庫 上記掲示板のログ保管場所。
ジャパンミックス債権回収者情報掲示板
http://www.tcup5.com/538/k.html?
債権者等のための専用の掲示板。被害者掲示板より分離独立。
CHOCOLATE SHOP Float 「ピュアガール」の表紙を描いていたCHOCOのWeb。
いしかわじゅんホームページ 「サルにもわかるパソコン入門」で、連載していたいしかわじゅんのWeb。
ジャパン・ミックス倒産その後…… ジャパン・ミックスの社屋の現場レポート。
帝国データバンク ジャパン・ミックスについては、このページを参照。(http://www.tdb.co.jp/tosan/sokuhou/9812142.html)
あめぞう漫画 今回の倒産をきっかけに、加野瀬がらみの「トラブル」についての書き込みが行われている。(追記)その後、何度もデータ飛んでるので、このころの書き込みは読めません。

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