世田谷区 森昭雄日大教授講演会「テレビゲームと子どもの脳」

 このページは、2006年3月6日(月)10:00〜12:00、世田谷区民会館大ホールで開催された講演会「テレビゲームと子どもの脳」(講師:森昭雄 日本大学文理学部教授)の講演内容のメモ書きを時系列にそって簡単にまとめたものである。森教授が講演中にどのような発言をされていたのかについての参考にしていただけると幸いである。なお、読みやすくするために、こちらで勝手に小見出しを付している。
 録音が禁止されていた関係上、正確でない部分も多々あると思われるがその点についてはご容赦願いたい。編者は、脳神経学等にはまったく不案内なので、聞き間違いや勘違いもあるやもしれない。特に、講演会の後半部は、講演者が非常に駆け足でスライドの説明に終始したため、メモが追いついていない。本講演会に参加された他の方からのご指摘を乞う次第である。

*)なお、個人的な感想については、こちらを参照

世田谷保健福祉センター健康づくり課長挨拶


講演本編

前置き


どんな生徒になりたい?『産経新聞』2006年3月2日付

[編注]日米中韓の生徒の比較調査のスライド表示

[編注]ただし、プレゼン資料には携帯については他国の数値は掲載されていない

『ゲーム脳の恐怖』

[編注]『読売新聞』、『毎日新聞』の本の紹介記事のスライド表示
[編注]『夕刊フジ』「17歳ゲーム脳恐怖寝屋川3人死傷」の一面大見出しのスライド表示

前頭前野の比較(人間・猿・猫・ラット)

乳児とTV

脳の活動

漢字と脳

[編注]「漢字に弱い中学生。成績上位ほど読書好き」(『日経新聞』)のスライド表示。

β波の低下

刷り込み

[編注]ウィーゼル博士(ノーベル生理学医学賞受賞)と講演者のツーショット写真のスライド表示

最後半戦

[編注]後半非常に駆け足になってしまったので、メモしきれませんでした。


質問用紙に基づく質疑応答

【Q】ゲーム脳にさせないためにはどうすればよいのか?

【A】幼児は基本的にやらせない。小学生・中学生は毎日15分。読書は3倍。手書きで感想を([編注]会場失笑ともどよめきとも)。土日は30分。血が吹き出るようなゲームはやらせない。

【Q】ゲーム脳であるのを見分けるにはどうすればよいのか?

【A】半ゲーム脳は、しゃべらない、笑わない、忘れ物が頻繁。右脳が低下している。ゲーム脳は、しゃべらない、笑わない、ぼーっとする、切れる。左脳が低下している。


【Q】ゲーム脳から回復させるにはどうすればいいのか?

【A】聞く耳を持たせるようにする。音楽・読書(音読・速読)・感想を書かせる。家族で週末どこかに行く。コミュニケーションの時間を増やす。


【Q】聞く音楽の種類に差はあるのか?

【A】ロックについては調べていないのでよくわからない。前頭前野が働けばよい。


【Q】脳を鍛えるトレーニングソフトや通信教育についての見解は?

【A】大人がするので抑制できるのであれば問題ない。小学生や中学生は抜け出せない。オンラインゲームは要注意。私はさせない。「大人のDSトレーニング」は私だったら使わない。手で字を書かせるのはよいと思うが、頼るのはよくない。それよりは、古本屋で100円の小説を読む方がよい。遊ぶ時間を決めるべき。


【Q】取り上げたらキレてしまう。どのように対応すべきか?

【A】依存症になってしまうと難しい。中学にはいると反抗期にもなる。目的意識を持たせるブレーキ聞かせるようにする。会話を増やす。


【Q】どんな食べ物を食べさせた方がよい?

【A】脳はもの凄いエネルギーを使う。朝ご飯は食べさせるべき。3度の食事をきちんと。


フロアからの質問

【Q】川端裕人さん


【A】森教授

[編注]「あなたこそ日本人として非常に恥ずかしい。」発言を受けて会場より賛同の拍手多数。
[編注]会場より「自閉症については証拠のテープがあるぞ」のヤジ。


世田谷保健福祉センター健康づくり課長締めの挨拶


参考:配布レジメについて

[編注]図及び表を11個収めた裏表2枚4Pのレジメが配布された。その中で以下に11個目の『ゲームとは?』を紹介する。

Total:  Today:  Yesterday: