Z80 PIO

Z80 PIOはパラレル入出力をZ80システムに付加するためのファミリLSIです。

Z80 PIO

後にZ8420と呼ばれることになるこの石も、発表当初の1977年には数字の名称は付けられておらず、Z80 - PIOが本物の名称だったことがわかります。大きなZロゴですね。

Z80 CPUを中心にした大きめのシステムなら、Z80 PIOのベクタ割り込み能力は便利に使えます。また、ビット単位で入出力が決められたりとかハンドシェークの操作なんかも、これ以前のIntel社の8255Aよりずっと洗練されています。ただ、入出力ピン数が8255Aの方が少し多いとか、8255Aの方が安いとか、Z80 CPUと8255AのインターフェースはZ80 PIOと同じくらい簡単だった(ベクタ割り込みさえ使わなければ)こともありまして、8255Aの方がよく使われていましたね。大量のパラレルI/Oとベクタ割り込みが必要な場合でさえ、8255Aを必要なだけ並べて、Z80 PIOかZ80 CTCを1個だけ割り込みコントローラとして使うことがありました。

後にCMOS版も作られましたが、Zilog社と独立にSHARP社もZ80 PIOのCMOS版を開発して販売しています。それが、このLH5081とLH5081Lです。LH5081Lの方が低消費電力バージョンです。

LH5081, LH5081L
 

Return to IC Collection