5101 1 Kbit CMOS RWM

5101はTK-80のメモリとして使われていたため、ご存じの方も多いでしょう。初期のCMOS RWMの代表です。2101とピンコンパチブルで256×4 bit構成(I/O独立)になっています。

5101

左はIntel製で右はNEC製ですが、どちらも5101L-1で、2.0 Vでのバッテリバックアップ可でアクセスタイム450 nsの高速品。アクセスタイム以外のタイミングで相当違う項目があるので、注意が必要ですけど。ちなみにTK-80のメモリはNEC製のuPD5101-Eでアクセスタイム800 nsのため、uPD8080Aには1クロック分のウエイトサイクルが入っています。

2101と互換性があることからわかるように、256 Byteや512 Byteのメモリシステムに向いています。また、CMOSでバッテリバックアップ可能なため、TK-80のように不揮発性メモリを実現するのにもよく使われました。というより、そのためだけに使われたというべきでしょうか。まだROMをプログラムする装置は特殊でプログラマブルなROMも高価でしたから。ただし、5101自体も安くなかったことは確かです。1977年頃、2101Aが1500円で購入できた時代に5000円しました。そう、2個使って256 Byte構成のメモリ代が10000円です。

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