uPD454 2 Kbit EEPROM

NECが開発した初期のユニークなPROMがuPD454です。これはTK-80に使われていたのでご存じの方も多いでしょう。
uPD454と同世代のPROMというと、1702Aあたりになります。uPD454が+5 Vと+12 Vの2電源必要なのに対し、1702Aは5 Vと-9 Vが必要となっていて、負電源が不要なのが特徴です。しかもアクセスタイムが1702Aで2.5 usから650 nsで標準品が1 usなのに対しuPD454が800 nsで、uPD454が少し有利となっています。きわだって異なるのは記憶内容の消去法で、1702Aは紫外線ランプに15分程度露光して消去するのに対し、uPD454は高電圧を加えて1分で消去できます。この消去法からuPD454はElectrically Erasable Programmable Read Only Memoryという分類に入ります。

uPD454

久我様よりいただいたuPD454D。古めのセラミックパッケージ。

具体的なピン配置はこうです。
CS*  1     24 VCC
 A0  2     23 D0
 A1  3     22 D1
 A2  4     21 D2
 A3  5     20 D3
 A4  6     19 D4
 A5  7     18 D5
 A6  8     17 D6
 A7  9     16 D7
 PG 10     15 VCG
VCL 11     14 VDD
VBB 12     13 VSS
同じピン配置のマスクROMにuPD464があり、大量生産移行時にはマスクROMを使えるようになっていました。TK-80EではuPD464が使われていましたね。ただし、uPD464ではプログラム用の高電圧電源端子など必要ありませんから、10番ピンはCS2*に、11, 15番ピンはNCに、変更になっています。もっともuPD454の読み出しモードと同じ状態にしておけば、問題ありません。

電源関係はuPD458と同じですので、そちらを参照してください。

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