GPIB-IFC

NECのuPD7210はGeneral Purpose Interface Bus-Interface Controller (GPIB-IFC)と呼ばれる、GPIB用のLSIです。n-MOSプロセスで製造され、5 V単一電源、1 - 8 MHzクロックで動作し、8080A, 8086などに簡単にGPIB機能を付加できるように作られています。特にIEEE488-1978のほぼ全機能をサポートする能力があり、この分野ではかなりのシェアを獲得していました。日本国内では安価な自動計測システムをPC-9801とそのGPIBインターフェース拡張基板を組み合わせて実現する例が多く、その標準のGPIBインターフェース基板にもこのLSIが使用されていましたから、直接・間接にプログラミングした人も多いでしょう。

uPD7210
プラスチックパッケージのuPD7210C。

これひとつで、コントローラ、トーカ、リスナの全機能などサポートしていますから、計測機器側のインターフェースにも自動計測用コンピュータ側のインターフェースにも使えます。ある程度のコマンドの自動処理やDMAによるデータ転送も可能で、CPU負荷を減らす工夫がされています。
なお、GPIBの信号を直接駆動することはできず、GPIB用のバストランシーバを付け加える必要があります。
 

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