V30

1984年3月にNECが発表したVシリーズの16 bitバス版が通称V30と呼ばれるuPD70116です。CMOSプロセスで約63000素子を集積しています。8086をCMOS化して内部データパスを増やすなど同一クロックでも高速になるように設計し直し、8080Aのエミュレーションモードをつけたといった特徴を持つCPUです。PC9801Vシリーズ以降にずっと入っていたので、ご存じの方も多いでしょう。  

V30

上はNECの8 MHzクロックのCERDIPパッケージ、中は同じくNECの10 MHzクロックのプラスチックパッケージ、下はセカンドソースのSONYのCXQ70116D-8ですが実際の製造はNECでしょうか。

CMOS化されて低消費電力になっているので、8086と異なり安心してプラスチックパッケージを使えます。
 

Return to IC Collection