SC/MP III NIBL Computer

SC/MP IIIは1979年に内蔵ROMの容量のバリエーションなどによる数種類がまとめて発表されました。そのうち、2.5 KByteの内蔵ROMにNIBLインタプリタを書き込んだものがINS8073です。
NIBLインタプリタは組み込み制御用のいわゆるTiny BASICで、メモリやI/Oの直接操作や機械語ルーチンの呼び出し、プログラムのROM化をサポートしています。INS8073を使えば、時間的に余裕のある部分をNIBLでコーディングして厳しいところをアセンブリ言語ルーチンで実装し、組み込みシステムのソフトウェア開発が従来より簡単になると期待されます。

これが、そのINS8073 NIBLコンピュータです。
INS8073
これもごく普通の40ピンプラスチックDIPです。

NIBLで書かれたアプリケーションプログラムを格納するメモリを外付けし、シリアルインターフェースによって外部端末を接続すれば、16 bit整数値を扱うBASIC言語でプログラミングが可能です。NIBLで書かれたアプリケーションプログラムをROM化して、外部端末なしに実行することも可能なように考えられています。

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